Grazie mille!

美しさは日々の小さな積み重ねから。

ロートレック展

2011-11-28 18:27:02 | 美しい生活

         


              三菱一号館美術館でロートレック展が開催中
              11月2日のお酉様の帰りがけに立ち寄ってきました。

              小さなお部屋ごとにテーマ別で展開されていて
              とても見ごたえのある展覧会。
              退廃的なパリの雰囲気が伝わってきて、
              しゃがれ声のシャンソンが何処からか聴こえてきそうでした。
    
              ジャポニズムがブームになった19世紀。
              ドガ、ルノアール、マネ、モネ達は「北斎漫画」から浮世絵に魅せられて
              「印象派」誕生のきっかけを作っていったと言われています。
              ロートレックも巨匠ドガから、「浮世絵の技法」による構図法や色彩、
              正確で素早いデッサンの必要を教えられ、印象派とは別に
              独自の新しい絵画様式を創っていきました。


                      
                  1980年1月4日~22日 新宿伊勢丹で開催された「ロートレックと歌麿展」の本とチケット


                                


              31年前に初めてロートレックの作品を鑑賞しました。
              本の間に、何とチケットがはさんであってちょっと驚きましたけれど
              多分、とても印象的だったので後生大事に挿んでおいたのでしょうね。

              母の影響で浮世絵が好きだった私は、浮世絵見たさに出かけたのですけれど
              これほどロートレックが・・というよりも
              19世紀に「ジャポニズム」という流行が欧米に謳歌していたことに
              とても感激したのでした。

              ロートレックはパリの場末の娼婦を描く際に
              歌麿の吉原を描いた浮世絵「青桜十二時」からインスピレーションを得たとか。
              うふふ、そうよね。分かるような気がします。
              歌麿の描く遊郭の女性には、「凜」とした美しさがありますものね。
              自分の力で生き抜いている・・そんな自立した強さの美しさ。
              ロートレックもあの女性達に「生き抜く力強い美しさ」を感じていたのでしょうね。
              きっと、歌麿の絵の放つ色香を感じ取って「そうだ!!」と絵筆を走らせたのかも・・。

              久しぶりの再会。
              十分過ぎるほどの年月を重ねてから鑑賞したロートレック展。
              静かに佇む作品の一点、一点から
              ロートレックの確かな息遣いと想いが感じ取れました。

              12月25日までの開催です。
              デートコースでもいいのではないでしょうか?ロケーションも抜群ですよ
              是非、ご来場なさって下さいね。


                     
                      お月様に見送られて・・ロマンティックな風景でしょう。



              
              


                                                               


              
   


              

[KIHACHI]のサロンコンサート 「秋の味覚と音楽の夕べ」

2011-11-24 17:29:59 | 美しい生活
[KIHACHI]のサロンコンサート 「秋の味覚と音楽の夕べ」



              妹はKIHACHI銀座本店で月1回、ムッシュの料理教室へ通っています。
              熊谷喜八「グルメサロン」という会です。

              1ヶ月前にサロンコンサートがあるという事で妹に誘われ
              丁度店休日でしたので、ふたつ返事で即答し
              まるで子供の遠足の如く、毎日毎日、指折り数えて待っておりました。
              11月23日 17:00より至福の時間を過ごして参りました。

              私達姉妹にとって喜八さんは30年来の憧れの方。
              葉山の「ラ・マーレ・ド茶屋」からのファンです。
              人間として大変尊敬している方なのです。
              20代前半の頃、夏の間殆ど毎週といって良いくらい葉山の「茶屋」へ。
              お食事を頂くには、ちょっとまだ敷居の高さを感じていましたので
              夕暮れ時にかかる程よい時間に、海辺に似合うお洒落をして出かけたものです。
              上流階級の大人のお客様の中に混じって、テラスで頂く珈琲の美味しかったこと。
              夕日に染まるヨットを見ながら、いつか自分のヨットを持てるようになれたら・・
              そんなとてつもない夢を抱きながら、ぎこちない仕草で精一杯背伸びをしていた時代。
              いつか、ムッシュとお話しが出来てお食事が出来るようになったら・・
              そんな風に思っておりました。

              妹が料理教室を開催するようになってから通い始めた「グルメサロン」
              大好きなムッシュのデモンストレーションを拝見し
              時折、同じテーブルでおしゃべりなんかしたりして・・・
              彼女は彼女なりの夢を実現させたようで、毎回毎回、嬉しそうに帰宅する姿をみると
              「食」に不器用ながらも真摯に向き合ってきたご褒美だな・・と私も嬉しく感じています。

              さて、このコラボレーションディナーは本当に素晴らしかった。
              ムッシュと親交の深いアーティスト3名と、作曲家の渡辺俊幸さんをゲストに迎え
              超一流の音楽家の醸し出す音、超一流の喜八料理の味と美しさ。
              人間の五感を全て満足させて頂ける素晴らしいひとときでした。
              ヴァイオリニストの水野佐知香さん、クラリネットの武田忠善さんは一流のアーティスト。
              さすがに、鳥肌がたつような素晴らしい演奏。そして愉しいおしゃべり。
              それはそれは、本当に贅沢な会でした。
              水野さんの「ツィゴイネルワイゼン」は感動して涙がこぼれそうになりました。
              ひとつ、ひとつのテーブルを挨拶しながら丁寧にご挨拶して下さったムッシュ。
              うふふ、私の夢もこれで叶いました。感激!

              <MENU>
               食前酒・シャンパン
               フレッシュ・フォワグラのポワレ 小さなタルトタタンと共に
               真鯛の昆布〆カルパッチョ ますの卵添え
               ずわい蟹入りフラン クリームソース
               オマール海老のパイ包み焼き しその香り
               特選牛ロース肉の網焼 香味ソース
               新栗のミルフィーユ風デザート 
               珈琲 紅茶

              勿論、ワインはフリードリンクで振舞われました。

              五感が満足するって、生きている幸せを実感することなんだと・・
              つくづく深く感じ入りました
              妹に感謝


               
              

酉の市

2011-11-21 18:05:20 | 日記
酉の市



             お久しぶりでございました。
             新しい仕事を9月から開始したら
             身体だけが忙しくて・・
             成果はあがらないけれど、「仕事があるのだから」と
             自分に言い聞かせ日々過ごしております。

             今年は寒暖の差が激しすぎて
             昨日と今日では10℃くらい違うとか。
             とっても寒い一日でした。
             皆様、くれぐれもお気をつけ下さいね。

             11月は酉の市。
             恵比寿講もありますけれど、我が家は酉の市が恒例です。
             今年は三の酉までありますから、まだ行ってない方は
             26日(土)が三の酉ですので、是非足を運んでみて下さいね。
             私は一の酉の日に浅草の蔦神社へ。
             いつもの熊手を頂きに参拝してきました。
             我が家の熊手は「よし田」さん製です。
             唯一手書きの作業を今でも続けている、大変有名な熊手です。
             今年90歳になる大女将さんにお会いしたくて通います。
             随分前の「和楽」という雑誌に特集されて以来、
             あの素敵なお母さんに逢いたくて熊手を購入するという方が増えたのでは。
             
             お参りを済ませていざ熊手を!・・と「よし田」さんへ
             何と、お母さんは休憩に入ってしまいお会いできませんでした。
             でも、お母さん譲りの美人な若女将さんが満面の笑顔で出迎えて下さったので
             それはそれで嬉しかったです。
             女優さんみたいでしょう?
             本当に美しい惚れ惚れする粋さ加減が、たまりません~
             お母さんの写真がご紹介できないのが本当に残念ですけれど
             来年のブログでは必ずご紹介致します。
             まだまだ現役で七福神の絵付けをされているんですもの。
             益々お元気に頑張って頂かないと

             「よし田」さんの熊手、商売繁盛のお福さん、三の酉まである年は
             火事が出やすいという言い伝えから、今年限定の「火災除け」のお守り
             そして、蔦神社で「御朱印」を頂いて参りました。
             今年一年が無事に終わっていく・・そんな感謝をしみじみ感じる行事です。

             前橋でも熊野神社で毎年「酉の市」を開催します。
             早朝に撮った写真をご紹介致します。

                        

            

             小さな商店街をいつも見守ってくれている「熊野神社」
             我が家からなんと3分位の場所にあります。
             うふふ、何て恵まれているのでしょう。
             毎朝必ず参拝させて頂き、大きな大きな「勇気」を頂いております。
             手を合わせた一瞬、全ての気配が止まり神様が降りてきてくれた・・
             そんな気配を感じます。
    
             お近くに神社がある方は是非、日課になさってみて下さい。