6日、友人のお父様が亡くなりました。
とても穏やかなお父様に相応しい旅立ちだったようです。
友人とは高校時代の同級生。
特別、仲良しだった訳でもなかった私達ですが
何て言ったらいいかな・・多分、ソウルメイトなんだと思います。
何の音沙汰もなかった彼女が何十年振りに我が家へ顔を出したのが2009年。
とっても近しい間になってから丸2年なんです。
でも、思い起こしてみると彼女の重要な場面にはいつも私は傍に居たように思います。
何だか不思議ですね。
彼女のお父様と初めてお目にかかったのが17歳の時。
大学受験で父と折り合いが悪く、精神的に参っていた頃でした。
彼女の家は産婦人科の開業医院でした。
友人が確か、学校を休んでいて届け物をした時だったような記憶があります。
彼女はその頃の事はすっかり忘れているので、私のつたない記憶なのですけれど・・。
帰ろうとしている私にお母様が「お父さんに逢っていって。」と。
普通ならお断りをして帰るのに、何故かその時は「はい。」と素直に診察室へ行ったのです。
満面の笑顔で迎えてくれたお父様に、とっても温かなものを感じました。
父もこのくらい温かな笑顔が出来ないものか・・と思ったことを思い出します。
患者さんが丁度いないからと、自律神経のお話しをして下さいました。
人間の身体は「自律神経」が良好なら健康でいられるという事を教えて頂きました。
人間は「心」が優先。心が乱れると必ず身体も不調になり、大きな病につながる。
私が「自然治癒力」という言葉に出会った瞬間だったんだ・・と
かなり年月が経ってから思いました。
今では当たり前のように聞く言葉ですけれど、お父様は40年以上前から
この「自然治癒力」を研究された素晴らしい方でした。
彼女のお父様もお母様もとても熱心な信仰心をお持ちで
「生きている」ことは「奉仕」。これが生涯の目的になさっていたと思います。
そんなお二人は、心を痛めて憔悴していた私の心を見抜き
大きな「勇気」を与えて下さるために、私を引き止めてお話しをして下さった・・
私が「心」について勉強してから気づいたお二人の優しさでした。
お葬式には仕事で参列できませんでしたが、前日綺麗に旅支度をしたお父様にお会いして
感謝の想いをお伝えしてきました。
今の私が存在しているのは、お父様のお陰です。
お葬式で皆さんへ配布されたお父様のご本、「こころと健康」。
こんなに素晴らしいご本を執筆していらしたとは。
もっと沢山お話しがしたかったな・・とつくづく残念に思います。
夫唱婦随だったお母様と今頃はきっと、ラブラブで再会していらっしゃる事でしょう。
ご冥福を心からお祈り致します。 合掌