Grazie mille!

美しさは日々の小さな積み重ねから。

明日は終戦記念日

2011-08-14 18:02:53 | 日記
                   
                                      聖フランチェスコ    聖マザーテレサとヨハネ・パウロ2世

              明日は終戦記念日ですね。

              両親が亡くなってから、不思議なのですが
              終戦記念日は身近に感じてしまいます。
              多分、毎年のように あの頃のことを話してくれたからだと思います。

              私の父は昭和6年生まれ、終戦は14歳でした。
              激動の昭和を体感した一人でもあります。
              海軍兵に憧れて、自分もその年齢になったら 必ず戦争に行く・・
              そう思っていたと申しておりました。
              哀しい言葉ですよね。
              
              姪は平成元年生まれと平成四年生まれ。
              昭和時代の歴史は大切な教訓が込められているので
              この時代を伝えていかなくては・・と
              NHKで出版されていた、実録のビデオを購入しておりました。
              父はそのビデオを姪達と見ることを大変楽しみにしておりましたが
              ついぞ 一緒に見ることは叶いませんでした。

              でも もう二人は19歳と22歳。
              昭和の記録を残してくれた父に感謝をしているようです。

              今年は 多くの事を考えさせられました。
              時代は全く違いますので、あの頃の日本の復興と比べるわけにはいかない。
              あの頃の日本は皆が貧しく、皆が同じ立場でした。
              父も生前申しておりました。
              「俺だけではなかった。皆が大変だった。皆が同じスタートラインだった。」
              だから、死ぬ気で頑張れたのだと。

              家も仕事もある自分が
              「死ぬ気になったら何でも出来る・・。」とは、私には言えません。
              「どんな気持ちでいるのだろう・・。自分だったら・・。」
              そう考えながら、凡事徹底、日々自分のするべき事をこつこつするだけです。
              そして、心から祈ります。

              聖フランチェスコの祈り
              神よ 私をあなたの平和の道具としてお使いください。
              憎しみのあるところに 愛を
              罪のあるところに 許しを
              争いのあるところに 平和を
              疑いのあるところに 信仰を
              絶望のあるところに 希望を
              暗闇のあるところに 光を
              悲しみのあるところに 喜びを蒔かせてください。

              慰められるよりも 慰めることが
              理解されるよりも 理解することが
              愛されるよりも 愛することができますように。

              なぜなら 与えることによって 与えられ
              許すことによって 許され
              死ぬことによって 永遠の命を与えられるのですから。


             
              このお祈りの言葉は
              マザーテレサも毎日唱えていたものです。
              マザーは 平和と愛を実践された現代の聖フランチェスコ。
              本当に素晴らしい聖女でした。              
              
              憧れても足元に到底及ぶものでは全くありませんが
              せめて このお祈りの言葉を心に秘め 生活が出来れば・・と思います。

              お盆さまで両親が帰ってきているこの時期
              この日本を命がけで守ってくれたご先祖様に、
              心から手を合わせ、感謝したい一日ですね

               




              

立秋の日が過ぎて

2011-08-09 16:22:49 | 日記
秋分の日が過ぎて



              昨日は立秋でした。
              暦は「秋」ですね・・。
              でも、これからが残暑厳しき折・・
              くれぐれも ご自愛下さいね。

              今日は長崎が原爆投下された日です。
              今年の大震災後、長崎で被爆された秋月辰一郎博士の書いた「長崎原爆記」を
              じっくり読み返してみたのです。言葉を噛みしめるようにじっくりと・・
              改めてその大惨事に身体中が痛みました。

              お盆様をお迎えする為の用意が始まる中
              まずは 蓮を模ったろうそくに火を灯し 心からご冥福と平和を祈りました。
              沢山の犠牲者の方の魂が
              今の日本を守り 勇気づけてくれていることに 心から感謝したいと思います。

              立秋になって 一番にすることは 金魚から蜻蛉の暖簾にすること。
              赤とんぼは秋を告げる風物詩。
              白地に蜻蛉の柄がとっても涼しさをそそります。
              そして お盆様の為に ほおずきを飾り 道しるべに致します。
              ほおずきは「灯籠草」の別名があり 赤い袋を炎に見立て飾るのです。
              「南無阿弥陀仏」と書かれた散華と お数珠を添えて。
              
              13日に日付が変わってから きゅうりとナスに足をつけ玄関先に飾り
              真菰を敷いて精霊棚を作り 季節の果物や野菜を並べて お帰りを待ちます。
              お盆は両親と一緒に過ごしているという実感があるのは
              この準備をするのが楽しいからなのかもしれませんね。
              お寺の宗派で違うらしいのですけれど 我が家は 大切な日本文化として
              両親とご先祖様の精霊をお迎えしているのです。
              「生かされている自分」を大切に受け止められる行事でもあります。

              蜻蛉を持った童の鉛筆画は 亡き母の形見です。
              姪を子守していた時期に書いたものらしく 
              すす汚れたスケッチブックに色々な絵が10枚ほど書かれていて・・
              ちょっと驚いてしまいました。結構、上手でしょう?              
              亡くなってから発見したので もったいない事をしたなぁ~と思いました。
              知っていたら きちんと描いてもらったのに・・
              2枚程は 姪の落書きの餌食になってましたから

              そんな両親の思い出にたっぷり浸れるお盆の行事。
              皆様のご家庭では どんな逢瀬をするのでしょうか? 
             

              
              


              

おやつの時間

2011-08-08 18:05:08 | La Cucina AVANTI 料理教室
おやつの時間



              いつもお中元で頂く とっても大きくて美味しいブルーベリー
              必ずジャムにして保存しておきます。
              何にトッピングしても美味しいので大人気
              朝はヨーグルトに入れて
              カリカリのトーストにつけて
              アイスクリームやシャーベットに
              ババロアのソースにしても美味しかった
              更に・・フルーツサラダのドレッシングの脇役も
              あっ!勿論ドレッシングはオリーブオイルですよ
              カリカリトーストはベースにはオリーブオイルを
              我が家はこれが常識なんです

              そして本日は
              ブルーベリーのパウンドケーキを作りました。
              ウフフ 先日拝見してきた「もてなす悦び展」でちょっと刺激を頂いたので
              「暑い暑い」なんて言ってはいられん!
              と、張り切りました。

              苦手な夏
              どうしても 手抜きになりがちな「おやつの時間」
              さてさて、北海道から夕張メロンも届いたことだし・・
              そうそう先日は友人から葡萄も頂いたことだし・・
              お盆様も帰って来られる頃だし・・
              お盆様に「おもてなし」のご用意をしながら
              愉しい「おやつ」の時間を過ごします。

              宜しかったら・・
              お暇がある方、遊びにいらして下さいまし mami
              
              

               

ジャポ二スム

2011-08-07 18:44:45 | 日記
ジャポ二スム



             8月3日、とても久しぶりに美しいものを観賞してきました。
             「国立博物館」経由「三菱一号館美術館」へ。
             国立博物館では「空海と密教美術展」
             三菱美術館では「もてなす悦び展 ジャポニスムの器で愉しむお茶会」です。

             今日はその「もてなす悦び展」の事を少し。

             三菱美術館は欧州の薫りがするとても素敵なロケーションを醸し出していました。
             40年ぶりに再現されたこの建物。ジョサイア・コンドル氏の当時の設計図に忠実に再現されています。
             中庭のようになっているお庭」を通って、いざ美術館へ。
             この空間からすでにタイムスリップした時代へと誘われていくようでした。

             プロローグのお部屋は「あさがお」から始まっていました。
             私たちにとっては日常的な「朝顔」の絵柄が
             ガラスのコンポートやキャンドルスタンド、ワイングラスに描かれ
             模られていると・・少し不思議な「美」を感じてしまいます。
             日本の「美」に魅せられた欧米の芸術家達が競って探求した「日本趣味」は
             おそらく彼らの新しい作品作りの原動力になっていたのかもしれない・・
             そんな印象をうけました。

             
             19世紀の後半、ロンドン、パリ、ウィーンなどで頻繁に開催されていた「万国博覧会」
             その舞台で日本の文化が広く欧米に広まっていったそうです。
             「日本趣味」を表す言葉「ジャポニスム」
             何だかとても素敵な響き・・
             今回はその「ジャポニスム」の器をつかって、当時のお茶会の様子を再現。
             小さなテーブルの宇宙に広がる、優雅な一期一会の世界を堪能致しました。
             ふと頭に浮かんだ「ティーイズム」の言葉。
             岡倉天心もちょうどこの頃、「THA BOOK OF TEA」をニューヨークで出版され
             ベストセラーになりましたね。
             そして瞬く間に、欧州にも広まりました。
             新渡戸稲造の「武士道」もそうですけれど、欧米にむけて日本人精神を
             このような書物で出版してくれたという事で「日本趣味」にも大きな影響を
             与えてくれたように思えます。

             8月は6日、9日、15日と鎮魂の日が続きます。
             更に、今年から11日が加わり祈りを捧げながら、「生かされている」意味を
             深く思わずにはいられません。
             そんな中で拝見した今回の「ジャポニスム」には、「日本人」としての誇りを
             「日本人」としての生き方を見つめ直す良い機会を頂きました。
             「日本」は素晴らしい国ですね

             写真は美術館に隣接しているお庭。
             今回のパンフレット。
             2006年に久しぶりに新刊が出版された岡倉天心の「茶の本」
             「ジャポニスム」のカップ&ソーサーはスペイン在住の友人chihoさんからの贈り物。
             こういうものに対しての目利きである彼女が選ぶものは
             いつも素敵なものばかりです 

             私たち日本人の精神でもある「もてなす美」、「一期一会」の精神を
             欧米の芸術家達の作品から感じ取るのも素敵なひとときだと思います。