結露はなぜ発生するのか?
それは湿度と空気中の成分の関係しています。空気を構成しているのは窒素と酸素そして二酸化炭素などの気体が主成分です。そんな空気の主成分にはある特徴があり、それは大気に含まれている水分を吸着するという性質があります。この空気中の水分を吸収することを飽和水分量と呼び、空気が暖房などで温められるとより多くの水蒸気を吸収するようになっているのです。その飽和水分量が結露の正体であり、温めると多くの水蒸気を吸収できるといっても限度というものがあります。その空気中の水分量を吸収できなくなった時に、行き場のなくなった水蒸気が室内の壁や窓についてしまうのが結露なのです。この結露はとても厄介なもので、放置をすると水分が徐々に室内の壁紙や木材に浸透します。壁紙や木材に浸透した結露は、カビやダニの発生減となりアトピー性皮膚炎や重度の肺炎などのあれうぎー症状を引き起こし命にかかわるのです。そのため暖房器具を使う機会が増える12月から3月の時期は、しっかりと結露対策をすることが重要になります。
そこで有効な結露対策は?
何なのかというと、結露防止のキーワードで重要なのは温度・温度差・湿度の3要素です。先に言ったとおりに飽和水分量というのは、空気には水蒸気を吸収し貯めこんでしまう性質があります。その貯めこむのには温度が関係しており、部屋の空気が温められればその分吸収率がアップしてしまうのです。そして次の温度差というのは、本来であれば空気が吸収しきれなかった水蒸気はそのまま空気中に漂うことになります。
しかし壁や窓に水分が吸着してしまうのは、本来であれば細かい気体になるはずの水分が冷やされることでお互いが密着してしまうことで起きるのです。そして湿度というのは、乾燥する時期になると加湿器をかけたりまたストーブであれば夜間に水を入れて沸騰させることで維持させようとします。もちろん乾燥した環境は体に悪いので善い行いではあるのですが、やはり湿度を適切な量にしていないと結露の原因になるのです。
基本的に重要になるのが、換気、除湿、その他です。換気をすることによって空気を循環すれば、換気と除湿が行われることで結露が発生しにくくなります。ただこれはあくまで氷点下に入っていない段階で行える対策法であり、大寒のように全国平均の気温が氷点下以下にまで下がってしまう場合には外気の温度差が限度を超えてしまい換気だけでは対応しきれないです。大寒のような氷点下まで落ちる気候になった時の具体的対策は?、換気をしつつも人間が生み出した知恵で対処するのが望ましいといえます。
近年では結露によって引き起こされる健康被害が認知されることによって、自宅に簡単に設置できる結露防止グッズというものが多々開発されています。例えば結露防止シートであり、これは窓に張り付けることによって外気の冷たい温度を窓に与えないようにするシートです。窓の結露の原因は、室内と室外の温度差が原因なのでシートを張り付けることで冷たい空気による水分同士の密着を防ぐことができれば結露を防ぐことができます。いつもであれば夏の梅雨の時期に取り付けることの多い除湿器も、湿度の多いと感じる場所に設置することで湿度コントロールすることができるのです。このように人間の知恵が生み出した除湿器、結露防止シート、その他をうまく活用することによって、換気だけでは対処しきれない時期の結露もうまく防ぐことができます。何度も言うように、温度が著しく変化する冬の時期に結露が発生するのは仕方のない事だとしても放置はアレルギーなどの健康被害につながります。そのためしっかりと防衛策を取ることで、未然に健康被害を抑えることが住宅にも自身の健康にも重要です。