思い切って外へ出ても、暖かい色はない。
侘しいけれど、冬は好きだった。凛とした空気が頬を撫でてくれるのが。
だけど、身体が許さなくなった。神経痛に冬の寒さは大敵である。
公園にでも行けば、、、、
あった。クロガネモチの名札と赤い実。
野茨だろうか、小さな花だけど、一丁前の顔で咲いている。頑張れよ。
苔の塊りから生まれたような形と色。地面に張りつくようにしている。名札には、タイタンキッズと。色も名前も、なにやら怖い花。
わっ、氷だ。木枠の池があり、金魚が泳いでいたが、その表面が凍ったらしく、脇に捨ててあった。
全面舗装の道ばかり歩いてきて、霜や霜柱も、長いことお目にかかっていない。
次々と改装、建築されるビル群!
人口減少しつつある何十年後には、空き部屋、空きビルばかりになりそうである。
ある日の夕暮れ。一瞬明るくなったかと思うと、暗い雲におおわれてしまった。
各地で大雪の報道を聞く。未明から朝にかけて、こちらも5センチの積雪とか。
低気圧の近づくときは、体調は悪化する。歯まで疼きだし、頭痛もともなって、寝苦しい夜。
今朝起きて、さっそく外を見るが、ただの冬景色だった。