『白バラの祈り』ゾフィー・ショル
ベルリン国際映画祭監督賞、主演女優賞。
第二次世界大戦時、白バラという反ナチの学生グループがあった。
ハンスとゾフィーの兄妹は、ビラを撒いて逮捕される。
ひとけのない大学の構内にビラを置いていく最初の部分から緊張感があふれる。
逮捕されてから処刑まで、たったの5日間である。
1943年2月、実際の話で、当時の尋問書からの制作だという。
弱冠21歳の女子学生が、最初は尋問にあれこれ言い抜けしていくところなど、頭もよかったのだろうなと思わせられる。
が、最後に追いつめられ、自分のしたことを「誇りに思うわ」と毅然と言う。
傲慢で偏見に満ちた裁判官は、ナチスを信じきっており、寄生虫だと決めつけるだけで、簡単に処刑が決まってしまう。
兄妹と両親の別れの場面は、ふつうなら感傷的なシーンとなり、号泣物になるはずなのに、怖ろしさに安っぽい涙など流れない。
さらに最期は、なんと断頭台である。まだ使われていたのだ。
こうした抵抗運動を描いた書物や映画に触れると、なぜか身内に震えを感ぜずにはいられない。
学生運動も市民活動もしたことがなく、書くだけの活動家でしかないのだが、今までに変節したことはない。しかし、こんな世の中だったら、ただ保身をはかるだけだろう。あるいは簡単に寝返っていたかもしれない。
それゆえに、こうした抵抗運動をした人たちに賛嘆の念を覚える。
日本だって戦前も今も、いい事を言ったり、したりしている人たちは、いっぱいいる。どうしてそういう人たちの映画がないのか。
ついでながら、
シリアで銃殺された山本美香さんがIPIから「世界報道の自由ヒーロー賞」をもらった。
いつか映画化されることを願う。
2013年05月24日の他ブログより再掲。(写真は今回ネットより借用)
ベルリン国際映画祭監督賞、主演女優賞。
第二次世界大戦時、白バラという反ナチの学生グループがあった。
ハンスとゾフィーの兄妹は、ビラを撒いて逮捕される。
ひとけのない大学の構内にビラを置いていく最初の部分から緊張感があふれる。
逮捕されてから処刑まで、たったの5日間である。
1943年2月、実際の話で、当時の尋問書からの制作だという。
弱冠21歳の女子学生が、最初は尋問にあれこれ言い抜けしていくところなど、頭もよかったのだろうなと思わせられる。
が、最後に追いつめられ、自分のしたことを「誇りに思うわ」と毅然と言う。
傲慢で偏見に満ちた裁判官は、ナチスを信じきっており、寄生虫だと決めつけるだけで、簡単に処刑が決まってしまう。
兄妹と両親の別れの場面は、ふつうなら感傷的なシーンとなり、号泣物になるはずなのに、怖ろしさに安っぽい涙など流れない。
さらに最期は、なんと断頭台である。まだ使われていたのだ。
こうした抵抗運動を描いた書物や映画に触れると、なぜか身内に震えを感ぜずにはいられない。
学生運動も市民活動もしたことがなく、書くだけの活動家でしかないのだが、今までに変節したことはない。しかし、こんな世の中だったら、ただ保身をはかるだけだろう。あるいは簡単に寝返っていたかもしれない。
それゆえに、こうした抵抗運動をした人たちに賛嘆の念を覚える。
日本だって戦前も今も、いい事を言ったり、したりしている人たちは、いっぱいいる。どうしてそういう人たちの映画がないのか。
ついでながら、
シリアで銃殺された山本美香さんがIPIから「世界報道の自由ヒーロー賞」をもらった。
いつか映画化されることを願う。
2013年05月24日の他ブログより再掲。(写真は今回ネットより借用)
この映画より前に公開された「善き人のためのソナタ」も同じく映画館で。
そして2作品ともDVDを購入。
ドイツでは第二次大戦を検証、反省するために映画化。
そして二度とあのような戦争を起こしてならないと教育などを行っています。
日本でこのような映画を製作するのは無理。
戦後70年が過ぎましたが未だ検証すら行なっていません。
それに映画化しても採算が合わないのでどこも手を出さない。
安倍さんを見れば分かる通り、時代はどんどん右傾化。
憲法改正はどうなるか分かりませんが、
もし改悪されたら最悪のケースになるかも・・・
DVDをお持ちですか、さすがですね。
多チャンネルで2回ほど見ました。
5年も前の記事で、まだ希望がありました。
憲法9条にノーベル平和賞を、という運動があったくらい。
ドイツでは、反省の姿勢も厳しく、それは自然に世界に伝わっていきます。中学生にデモへの参加の仕方を教わるとか。
山本五十六など人気があって映画化されていますが、彼は結局戦闘で死んでいるわけではないのですね。
息を吐くように嘘をつく安倍政権はボロボロのはずなのに、なぜかあのまま居座るような不吉な感じがしてなりません。
日本会議という極右組織に、多くの議員が所属しているとのこと(籠池さんも)、このままだと、極右の独裁政権になりそうなので、野党も必死。
麻生さんは、ナチスの手口に学べと平気で口にする人。
たかがモリカケではない問題が、背後に潜んでいるからなのに。
こうしたことを書いただけで、しい~んとしてしまうブログに、コメントをありがとうございました。
毎日この投稿を読んで・・・
分らないことは検索して、つゆさんが何を伝えたいのか考えていました。
正直・・・
1953年生まれのsatochinには、
理解不能な出来事、当時同じ状況にした方しか
分らない事ではありませんか?
それを・・・
こうしたことを書いただけで、しい~んとしてしまうブログにはと言う表現は、つゆさんファンを
冒涜・・・・とは大袈裟かもしれませんが、
少しがっかりしました。
コメントは承認する方法もありますから
使い分けてはどうでしょう(●^o^●)
お気に触る言葉があったのですね。
冒涜……はこたえました。
当時、同じ状況とおっしゃる意味が分かりません。
1953年生れでも、ナチス・ドイツのしたことぐらいは、
ご存知かと、、、。
私だって、終戦時4歳でしたし。
ユダヤ人虐殺だけでなく、独裁主義の怖さを描いた映画で、しかも実話です。
現政府を批判すれば、雲霞のごとくネトウヨたちが反日呼ばわり。
要は、反対意見を封じ込めるやり方です。
たかがモリカケではない危険なものが潜んでいるから、それはならじと、頑張っている人たちがいます。
コメントの承認制って、やり方もよく分かりませんし、
談論風発でよいのではないでしょうか。
まだ今のところ。
でも、コメント、ありがとうございました。
「ヒトラーの贋札」 「白バラの祈り」
お恥ずかしながら2本ともに観たことのない映画です
戦後73年、日本の右傾化が益々進行してゆく現状に
是非とも再上映して欲しい映画ですね。
それにしても、若い人にも変な輩が多いのですね
呆れてしまいます。
劇場では、人が入らないでしょうね。
なにしろハリウッド映画ばかりが席巻していますから。
多チャンネルで、私もカウチムービーでした。
ただ、Amasonで調べたら「ヒトラーの贋札」のDVDは、
レンタル落ちで300円ぐらいからあるようです。
送料は別途かかるかもしれませんが。
「白バラの祈り」は高そうですが、
「…贋札」のほうが見ごたえはあるかと存じます。
ネトウヨ、気味が悪いですね。1文字25銭だとか。
批判的な、特に女性の有名人のツイートに、
わぁっと、たかります。
それをまとめるんサポーターがあり、
そのサポーターに官邸もしくは日本会議がお金を出している、のだそうです。
呆れた若い変な輩のsatochinです(^○^)
違うのかな?
冒涜とは・・・
大袈裟かもしれませんがと書きました。
それはつゆさんのファンだからこそと思って
います。
いい大人が・・・
なんでもハイハイはおかしいですよね!
あの情緒ある下町の面影から・・・
反して政治的な投稿はあまりにもギャップが
あって驚きしかありませんでした。
ナチス・ドイツのしたことぐらい?
satochinにも理解できますが・・・
事情が違うだけ戦争と言う行いは、
相手が違うだけで日本も同じですよね。
銃殺された山本美香さんにも・・・
いろいろ諸説があるのはご存知ですか?
やはり苦手な分野はパスすべきでしたと、
いくらか後悔しています
若い?輩には、すこしお年がいき過ぎでは(笑
冒涜という言葉は調べましたら、聖なるものへの侮辱だそうです。でも、失礼があったら、ゴメンナサイ。
下町の風景も、戦争のことも、私と表裏一体です。
カテゴリーの満洲などを読んでいただければ、
いくらかご理解いただけるかと存じます。
山本美香さんのことは、ここに書いた以外は存じません。
諸説?知りたいですね。
いろいろな見方の中から、自分で納得するのが、
私のやり方でしたので。
独裁者については、もう一発爆弾を落とすつもりですが、
それも、今の私には、体力の要ることで、いずれまた。