蓬 窓 閑 話

「休みのない海」を改題。初心に帰れで、
10年ほど前、gooブログを始めたときのタイトル。
蓬屋をもじったもの。

葛根廟事件ーtubaraさんへ

2021年03月09日 | 満洲

 先だっては、旧満洲で起きた葛根廟事件についてのお知らせをありがとうございます。ドキュメンタリー映画になっているとは存じませんでした。

 ようやく物置からアルバムが出してもらったので、アップします。

  見出し写真が葛根廟(かっこんびょう)です。300年も続いていた葛根廟は文化大革命で壊され、以前の100分の1の規模、最盛期は1000人のラマ僧が修行していたそうです。

 ソ連軍が満洲へ侵攻してきたとき、この辺りも戦場となり、何人かの軍人が亡くなりました。同行者のシニア女性の弟さんが、この辺りで亡くなったそうです。

 

 そして興安街(現ウランホト)に住んでいた日本の民間人1000人余りが避難するところをソ連軍は機銃掃射、戦車による蹂躙という惨劇、ジェノサイドがありました。

 

  文化大革命で壊された瓦礫です。政府の目がうるさいので、みんな散策しているふりをして、ということで、お一人が小声でお経を読まれるのを歩きながら黙祷しました。

 上記写真は、1997年に訪れたときのものです。(赤茶けていてすみません)

 3年後の2000年に行ったときは、土産物屋までできて、賑やかになってました。

 可愛い少年僧たちがいたので、一緒に写真を撮ることにしました。そこへネクタイをした当局さんが割り込んで来ました。

 葛根廟事件については、『李香蘭』の共著者藤原作弥氏も『満洲、小国民の戦記』でかなりの頁に渡って記しています。一時は日本銀行の副頭取もなさっていました。

  奉天でのソ連軍の所業もひどいもので、民家に押し入って強奪、女と見れば強姦。入城してきたときは抵抗する側との銃撃戦で、駅に近かった我が家も、流れ弾が二重窓のガラスを破って入ってくるので、屋根の上で2カ月暮らしたそうです。母も外出の際は、中学生だった兄の学生服に帽子を被って出たそうです。

 50歳を過ぎてからの満洲への興味、私も遅ればせでしたが、自分の親たちが戦争でなにをしてきたかを知る、そしてなぜ自分がそこで生れ、帰国して引揚者と呼ばれるようになったのを考えるよい機会となりました。

★コメント欄は開けてあります。

 



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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
戦争 (都月満夫)
2021-03-10 10:13:37
戦争は人間がするもっとも野蛮な行為ですね^^
したっけ。
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都月さんへ (つゆ)
2021-03-10 12:14:52
そうですね。
どの国にも、ジェノサイドはありますね。
なかったことにする歴史修正主義は駄目。
日本人は、そんあことはしないはあり得ません。
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Unknown (つばら)
2021-03-10 23:55:44
こんばんは

戦争は人間がするもっとも野蛮な行為>
とは言っても悲惨すぎますよね

幼児だったとはいえ同じ時代とは信じられず
戦争被害を受けたことの無いのに、関心を持ち続けるのは、興味本位と言われそうな
ある種の後ろめたさも感じます
そのくらい世の意識からは遠いということですね

映画にはこの事件から生き残ったひとも
出演されたようで、藤原作弥さんも出られたようです。 「少国民の戦記」取り寄せたくアマゾンと
悪戦苦闘しているのですが上手くいきません

ご存じだとは思いますが
満蒙開拓団平和祈念館・館長さんが
テラサワ日誌」としてブログを書かれています

つゆさん
お母様に似ておられますね
かくされた顔や容姿からお母様を彷彿としますよ
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tubaraさんへ (つゆ)
2021-03-11 10:27:26
コメント、ありがとうございます。
ジェノサイドと言っても、ナチス・ドイツはおろか日本も南京事件等で、さんざんしているわけです。
それに対して目を背けない、ことが大事で、関わりのないtubaraさんが、関心を向けていらっしゃることに敬意を表します。

団塊の世代の方たちも、単に戦場からお父さんたちが沢山帰国したからという理由だけでなく、おとうさんたちが、中国で、南洋の国々でなにをしてきたのかを、たまには考えてほしい。そう思っています。
ところで、母をご存知ですか?
母には及ばないままに、歳を取りました。
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おはようございます (つばら)
2021-03-11 13:10:23
誤解させてしまいましたネ
お母様のお写真です
美人で賢くてどんなときにも気力活力を失わない
方なんだろうなと、つゆさんも書いてらしたけど
だからこそあの満州から皆さんご無事で
帰国できたのだろうと、写真のお姿からも
伝わります。その雰囲気が顔の隠れたつゆさん
の容姿から伝わってきますよ
今のつゆさん、やっぱりお母様のお子様ですね
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つばらさん、こんにちは~ (つゆ)
2021-03-11 13:47:32
そうでしたか。
母ほどのことはできないし、少しは血のつながりが見えたら、うれしいです。若い男の子を見ると、一緒に写真を撮りたがるのは、そっくりだと、子どもらは言うことでしょうが。
この歳で、私はへろへろですが、母は元気でした。
戦争を経験した人には、私たち世代は及ばないと、同級生が言っていました。
ようやく春めいてきて、なんとかひと冬越えたなと思うこのごろです。
つばらさんも、お大切に~
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つゆ さん へ (もののはじめのiina)
2021-03-13 09:31:27
戦前は、日本が植民地政策をとって移民した時代がありました。

満州事変は、日本が仕掛けた戦争として知られますが、戦争は人と人の殺し合いですから酷いものです。

> 黒は初耳ですが、花模様やカラフルな縞模様は、以前からありました。
トイレットペーパーを少し明るくしようとした生活の知恵でしょうね。^^

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Unknown (aya7maki)
2021-03-13 10:27:48
もののはじめさんへ
いつも楽しく拝見?拝読しております。
コタツのそそうが、わが家の猫みたいで、笑いました。

コメントありがとうございました。
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つゆさ~~ん♡ (ゆり)
2021-03-23 10:22:25
こんにちは(*^^*)

私、以前お会いしてます。
どうされたのかな?って思ってました。

今日、都月さんの所で、お名前拝見し飛んできました(*^^*)

新記事からはコメント入らずでしたので、こちらで(*^^*)

どうかまたよろしくお願いいたします。
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ゆりさんへ (つゆ)
2021-03-23 11:21:00
たぶん、わたしもわかります。
1年ほどお休みしている間に、
いろいろ変わってしまい、
戸惑ってばかりですが、
また、よろしく♬
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