釈放されて帰りしわれの頬を打つ父よあなたこそ起たねばならぬ
道浦母都子
ベトナム戦争反対の学生運動で有名な歌人である。
ほかに、
・調べより疲れ重たく戻る真夜(まよ)怒りのごとく生理始まる
・打たれたるわれより深く傷つきて父がどこかに出かけて行きぬ
そして、
・今だれしも俯くひとりひとりなれわれらがわれに変りゆく秋
・どこかさめて生きているようなやましさはわれらの世代の悲しみなりき
道浦が運動をしてから50年も経った、国内でサミットのあったころ。
大阪府警の公安警察官が家のまえにたたずんでいたという。
すでに、さめた悲しみのなかにいるというのに。
その怖さ--
しかし、道浦は言う。
「表現者は、反体制でありたい」
若いモンが「世界報道写真展2017」を見てきた。
写真で見るより、等身大の写真は”本物”を感じるという。
残念ながら、チラシしかないが。
あらためて、言論の自由、表現の自由、報道の自由を思う。
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