とてもおいしくアユユな４日間 ～ おまけ 「あゆしべ長者」ものがたり ～

最終日のご報告を差し上げるまえに、閑話休題…　　おつきあいください　^^

ある日根掛かりのおやじは、店（たな）の小僧に命じて、古座で釣ったあゆ５０匹をお世話になっている料亭に持って行かせました。


料亭の亭主は、半分を塩焼きにして、昼の「　まかない　」に出したのだそうな。

亭主は、初めて食べる野あゆのあまりのおいしさに、とびあがって大喜びしたそうじゃ。


夕方小僧が店に帰ってきて、大事そうに抱えた包みを「　ご亭主から預かってまいりました　」　　根掛かりのおやじに差し出しました。

おやじがその包みを開けると、中からでてきたのは…

小僧の顔ほどもある、それはそれはおおきな岩ガキじゃった。


根掛かりのおやじは包みを持って家に帰り、女房にこのカキを蒸すように言いました。

「　まあ、なんとごりっぱな　」おどろいた女房は一所懸命このカキを蒸しました。

おやじは、やがてほどよく蒸しあがったこのカキに…

土佐の国で釣り神様たちからいただいた絞りゆずをふりかけて…

旅の夫婦がくだされた御神酒といっしょに女房や娘たちみんなでいただいたのだそうじゃ。

根掛かりのおやじはふたつ食べて、しあわせいっぱいおなかいっぱい。



お世話になった皆様と瑞穂の国のゆたかな自然に感謝の誠をささげました。

とさ　^^

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