天童温泉松伯亭あづま荘女将四季日記

天童温泉松伯亭あづま荘の女将が四季折々の出来事や感じた事を綴る日記

正月飾り

2010-12-30 22:35:00 | 松伯亭あづま荘

遂にこの時期が来てしまいました。一年中で一番嫌いな年末・年始
クリスマスが過ぎた26日から正月の準備に入るのですが、私の生活は多忙を極め次々すべき事が頭を巡り始めます。本当に我が家の猫ちゃん達の手も借りたい位なのですよ
その中でも最大の作業はお花生け一輪挿しまで入れると約100杯も生けます。毎年天童市内の竹屋さんにお願いして一重切りの青竹を作って貰います。それに松と梅を入れて松竹梅となります

暮から元旦に掛けて年間で最も節目の日を過ごすためにお出で頂くお客様をお迎えするのですから、出来る限りの新年らしいおもてなしと思う訳なのです。
さて今日で忘年会の団体のお客様も最後です。明日からはご家族様などいきなり客層が変わります。つつがなく時が過ぎ去り輝かしい新年を迎えられますう様に祈るだけです

今年も私の身勝手なブログにお付き合いいただき誠にありがとうございました。
来る年卯年が皆様にとりまして素晴らしいものでありますように・・・♪


初雪

2010-12-15 23:35:00 | 松伯亭あづま荘

予想を裏切らず今日が初雪となりました。正にモノクロの世界ですね!
毎年の事ながら初雪は北国に住む人間にとって特別な区切りの様な気がいたします

心構えが出来ている人は別として、大半の人が初雪を見て、車のタイヤをスノーに履き替えたり、除雪道具を出したり、生活する上で必要な物の準備をします
又これから3月下旬まで雪との戦いになるのですから
心身共に覚悟も必要です
な~んて偉そうなこと書いている私がまるで冬支度が出来ておりません
今日も夕方和服に着替えて、あづま荘に出勤すべく玄関のドアを開けたら積雪してるし
冬草履出すのに一苦労。花鉢もまだそのままだし

嬉しい贈り物

2010-12-11 20:55:00 | 松伯亭あづま荘

この時期 有難い事に毎日のように色々な物が宅配されてきます
でも今日は特別嬉しい物が届きましたレトルトのカレーです
「横須賀はこれと言った名物がなくって~基地の街なので海軍カレー食べてみてね」
と最初に送って頂いた時は、自分の作るカレーが一番美味しいと思っていたし
それにレトルト何んてと、少し馬鹿にしてたかも・・・でもこれが中々な美味しさだったのです
このまま出すのも能が無いそれに私には一寸甘すぎたので、そこで一工夫
茄子の輪切りを炒めて完熟トマトとカレーを煮込み仕上げにゆで卵を輪切りにし
加えて食べたらこれが超美味しかったのです。(今の時期はトマトピューレ)

さてさて世の中クリスマスだらけですね!
当荘もご多分に洩れず只今クリスマスの飾りつけで
館内とても賑やかですよ~
こちらも戴き物でツリーの雪だるまと靴下
可愛いでしょ! 中にはお菓子が入っていたんですよ
あと動物達も手作りの風情があるこだわりの品々・・・
こちらは日本橋の高島屋から
カレーも小物達も送り主はどちらも
あづま荘の古いお客様です
何時もありがとうございます♪


干し柿

2010-11-10 19:35:00 | 松伯亭あづま荘

実家の母が干し柿を作ってくれました。当荘の玄関んに飾りましたよ
最近ではこの辺りでも見ることがないですね~
昔は大根やら椎茸やら秋になると各家の軒下に吊るし物が賑やかに並んだものです
雪深い山形では冬の間の栄養源として欠かせない保存食でありました。
柿はビタミンC が豊富で一個食べれば一日の摂取量をクリアする位
干すとビタミンAに変わり又タンニンが強いので鉄分を破壊してしまうのだそうです
食べ過ぎには要注意ですね♪


山形名物芋煮

2010-10-21 20:00:00 | 松伯亭あづま荘

山形の秋の風物詩芋煮会
休日ともなるとあちらこちらの河原や山で
それぞれ気の合った仲間と芋煮会が
賑やかに繰り広げられております
勿論家庭の食事に汁物やおかずとしても頻繁に登場いたします
県内のスーパーでは芋煮会用の材料スペースが広く取られ、この時期だけ釜戸用の薪なども店頭に並びます
また芋煮セットを購入すると
芋煮会用の大きな鍋を
無料で貸し出してくれます

さて私共あづま荘ではなるべく地産地消に拘り
ここでしか食せない郷土料理を御膳の中に
取り入れた物をお出しすべく
試行錯誤しております

このたびご縁がございまして
幻の里芋と言われる在来野菜種
「甚五右ヱ衛門」」と名のついた里芋を
お客様にお出し出来る運びとなりました。
室町時代から作り続けられてきたと伝えられ一軒の農家が冬の間、種芋を大事に大事に
保存し次世代に引き継いできたものなのです

 
その栽培方法はまさに一子相伝でこの土地にしっかり根ざし育てられてきた伝統野菜です。食感は皮はしっかりとしており噛み砕くと、もちもちねっとりと甘さが口一杯広がります・・・
こんな芋はじめて~みたいな。

どうぞ甚五右ヱ衛門芋が入った
あづま荘の芋煮をご賞味くださいませ

玄関脇には実物も置いてあります
葉っぱや茎は陰干して芋がらとして
納豆汁になくてはならない
冬の栄養源になります
捨てるところが丸でないエコ食品でもあります♪

農協まつり

2010-10-10 12:35:00 | 松伯亭あづま荘

秋晴れの元宮崎駿作の「思い出ぽろぽろ」の紅花生産地として有名になった
山形市高瀬地区の農協まつりに行って来ました
こちらの地域の方々は暖かくって優しくて正に物語の通りです

祭を手伝う役員さんはあづま荘のご贔屓筋で皆さん顔馴染みで待っていてくれます
実りの季節沢山の農産物の他仏壇から台所用品・電気製品・呉服物その他山形の祭には欠かせないどんどん焼き(お好みやきを薄く焼いて2本の割りばしに巻きつけてソースの垂れにどぼっと付けたもの)焼きそばとにかく何でも有りなのです
取り立て野菜を沢山購入するのでマイクロバスで行くんですよ!
炭火で焼いた熱々の岩魚を御馳走になり飲まないつもりだったのが、竹酒で出されたら酒器に誘われつい手が出てしまう困った私くしでありました♪

仏桑華

2010-08-31 23:10:00 | 松伯亭あづま荘

燃えるように咲く深紅のハイビスカス、春に知人から頂きました。
結構大物で高さ2m位の植木鉢なのです。雪が降る前に家の中に入れて暖を取らなければなりません。「それがもう年なので億劫であなたの所なら人手もあるしロビーなら暖かいでしょ」ということで私の所に来る羽目になったのです。この元の持ち主さんは頑なに和名で呼びます仏桑華(ぶっそうげ)と

品種改良により色んなハイビスカスが出回っているようですが、全くの原j種の物だそうです。この花を見ると頭に浮かぶのは南の島ハワイですよね。州花にもなってるし、でも原産地は中国南部なんですよ。イギリスでは中国のバラと呼ばれているんですって
和名を知った時はちょっとショックだったかも
だって南国のイメージが一変し仏様の花なんだ~とネ♪

追記 今年の暑さを喜んでるのはこの仏桑華だけかも、毎日元気に7こ位の花を咲かせてくれます。玄関脇に置いてありますよ

トマト

2010-07-22 23:50:08 | 松伯亭あづま荘
前社員だった一郎君が春に植えたトマトあづま荘の庭の片隅の、こんな所で実が成るのかと思うような場所なのですが、成るんですね~見事な実が少々色づいてきました。夏のトマトは医者いらずと言われるぐらい身体に良いのだそうです。冷たく冷やした生が一番だけど、他の野菜と炒めても煮ても美味しいですよ。私はカレーやシチューにもたっぷり入れます。



さて愛称一郎君であづま荘の社員から親しまれている彼はもうそろそろ70歳に近い位かな~。毎日顔を出し庭に水をかけてくれたり、草を取ってくれたりします。挙句の果て昔馴染みのお客様がお出での際は入口付近に待機してお出迎えもしてくれます。
元社員が顔を出してくれるって、私にとってとても嬉しい事なのです♪

蛍の宿

2010-07-07 00:15:00 | 松伯亭あづま荘

ほ ほ ほたる来い!あっちの水は苦いいぞ~ こっちの水は甘いぞ~ ほ ほ ほたる来い!
この歌に有るように蛍は甘い水が好きなんだ~と単純に虫籠の水に液体シュガーを入れてみました
出入りの農家の方に「蛍飛んでる?もう何年も見たことないな~」って呟いたら、早速お連れくださいました

そんな分けで3日前からご宿泊の蛍御一行様。毎日水と葉っぱを交換して心からのおもてなしをさせて頂ております。今の所皆様お元気なのです。でもカメラを向けると恥ずかしがって光ってくれません。
じっと見ていると、限りなく緑に近い光が幻想的で吸い込まれるような錯覚を覚えます。

天童温泉周辺はつい最近まで田んぼに囲まれておりました。
蛍も沢山飛んでいて息子達にせがまれ、この時期になると毎夜うちわと虫籠を持って蛍狩りに出かけたのが懐かしく思い出されます。人間の都合でだんだんと自然が破壊されてゆくんですね♪