天童温泉松伯亭あづま荘女将四季日記

天童温泉松伯亭あづま荘の女将が四季折々の出来事や感じた事を綴る日記

新緑のお茶会

2010-05-31 23:10:00 | 茶道
 
茶友が準教授の資格を取得し、お披露目のお茶事にご招待頂ました。お花は青磁の花器にミチコ蓮華。大ぶりの葉っぱに白い蕾が清々しい美しさでございます。
皇后様のお名前が付くだけあって気品に満ち、咲いた風情も可愛らしいでしょ

お炭手前から始まり、まずお濃茶を頂きます。その後お席をあらため薄茶席となります
お茶って肩苦しく感じますが薄茶席は笑いあり、冗談ありでこんな会話も「T君仙台に行った彼女どうした?まだ付き合ってるの」流石に皆ギョ!返事に困っているT君・・・「まあまあそれは後でじっくりと質問しましょう」と誰かが助け舟、その後大爆笑。勿論よく知ってる仲間だからですが

さてお茶席には必ずたばこ盆が出されます
煙族が嫌われる時代、ましてや席中で所望する人も無くお飾り的存在なのですが無いと淋しいのです。
写真は火入れ(灰の中に小炭を埋め込みこれで火を付ける)   と青竹(灰皿の役目で水が入っている)
これにきざみたばこと煙管を添えます。元来精神修行として武士社会の殿方の間で繁栄してきた茶の湯だからこんな風習が残っているのでしょうね♪

池の鯉

2010-05-29 23:30:00 | 松伯亭あづま荘
(小ロビー)の池

あづま荘の庭には二つの池があります。別館光陰の客室から眺められる池と
小ロビーから見える池です。写真分かりますか?天蚕糸(テグス)が張ってあります。

(別館光陰の池)
数年前から何十年も生き続けてきた、わたしより先輩でとても懐いていた鯉が、相次いで亡くなる事件が起きておりました。
そこで去年の今頃、大小様々100匹位の鯉を入水したのです。
しかし今年になって子鯉は激減、大鯉もお腹に穴が開く病に掛かり、隔離して赤チンキを点け介護するも、骨まで見えるんですもの・・・結局助けられなくて可哀想な思いをしておりました
ある日お客様が帰り際に「お庭の池に白い大きな鳥が来てましたよ。この辺りは自然が一杯ですね~」と仰るムムム・・・鷺だ、、犯人は鷺だ!病気なんかじゃなくて鷺の仕業だったのです。鴨が夫婦で気持ち良さそうに泳いでいたという情報もあり、子鯉は飲み込み、大鯉は突いていたのでしょう。
そして色々考えた末景観を損なわない最良の鷺除けとして、ご覧のような形になりました。太陽の光線で天蚕糸が目立つ時もありますが、この様な事情でございますのでどうぞご理解くださいませ♪


ぷーま姉妹

2010-05-24 12:00:00 | nana(我が家の猫達)
5月9日に我が家の家族になった虎ねこ姉妹。元気にすくすく育ち名前はぷぷとまいに決定しました。

この姉妹まいの方が姉らしく妹ぷぷを何かにつけて面倒を見ている様なのです。実際山で息子が見かけた時もまいがぷぷを引き連れている様な感じだったそうで、ぷぷが鳴くとまいは直ぐにそばに寄り添います。姿が見えなくなると探します。一匹だったら飼ってくれる方がいたのですが、あまりの仲の良さに引き離すのは忍びなく、そしてこれから先住猫nanaとの対面という試練を考えると、やはり二匹で対抗しないと太刀打ちできない・・・という結論に至りました。



さて先日動物病院にて身体検査をし、生後二カ月はすぎているのでワクチンも大丈夫ということで、無事済ませました。ぷぷの首の所に正猫の乳首ぐらいの異物が気になっていたので、獣医師に見てもらった所、なにも言わずに鋏でチョッキンと切ったのにはビックリ!ダニだったそうです。
コンクリートのような特殊な液で固めて、皮膚に刺さって血を吸っているので切らない限り取れないとのことでした。だから食べても食べてもまいと比べると小さかったのでしょうね。
さてこんな可愛い子猫を捨てる事自体理解出来ないのですが、この2にやん顔のお髭がすべて切ってありました。猫の髭は方向を敏感に察知するのだそうです。だから遠出してもお家までちゃんと帰ってこれるわけなのです。だって猫には道標なんて解からないものね♪


猫を捨てる事は犯罪です。子猫がいらないなら親猫の去勢手術をするべきです。
動物愛護法改正の要望書

風薫5月

2010-05-18 23:00:00 | 日記

みちのく山形もやっと初夏らしい気候になってまいりました。山々の新緑も美しく
天童温泉通りにある藤棚も満開を迎え良い香りを放っております。
藤の花を見て頭に浮かぶのは日本舞踊の藤娘。日本髪にゆらゆら揺れる藤の簪の姿が
風流ですね~正に和の風情とでも申しましょうか。

さて和といえば先日すごい舞踊の会(乾ふじ会)が天童市民文化会館で公演されました。
浄瑠璃を始め長唄・三味線・お囃子まで全て生演奏で、舞台装置も本格的。紋付袴姿の
イケメン後見まで付き衣装がこれまた艶やか。
特に最後に踊られた会主の乾先生は「清元累」を約一時間熱演され、天童で見ている事を忘れ
歌舞伎座で歌舞伎を見ているような錯覚を覚えたほどでした。

これは地元の女流舞踊家で中央でも活躍されている藤間乾先生が主催されたものです
天童温泉女将の会「お駒会」で何時も私を支えてくれる副会長のつるやの女将の姉上なのです
幕の合間に舞台で挨拶を終え客席に降りていらした天童市長、私達を見つけ、隣に座ればいいものを遠慮して一席空けて腰掛けたのですが、質の高さに唸っておりましたよ。

さて日本人形のようなお二人何方でしょう?
つるやの女将とそのお嬢様、母娘で(羽根のかむろ)を舞いました。
どちらがお母様かお嬢様か解からないぐらい可愛かったという事にしておきましょう♪


犯罪的可愛さ

2010-05-14 23:00:00 | nana(我が家の猫達)

先日お昼前息子からの電話にちょっと不安を覚え恐る恐る携帯にでた。
この春天童温泉消防団に入団した我が息子「旅館の誰かが入らなければもし火事になった時本気になってくれない」と言う社長の考えに賛同した結果あっさり入団したのでした。
その日はある事件が没発して近くの山に早朝から出動しておりました。

 母    「どうした!怪我でもした?」
息子    「俺は大丈夫、実は猫拾っちゃた~どうするこのまま置いてく?」
 母    「・・・  」一瞬無言
息子    「このままだったら死んじゃうよ~」
 母    「何匹? 」
息子    「二匹 」 
 母    「・・・ん~…ニャーニャー鳴いてるじゃんお腹空いてるんだよとにかく連れてきて」

命の大切さを教えてきた私には置いてこいとは言えず、まあ~何とかなるさ的、深く考えない悪い癖。そして法被の懐に入れて連れ帰った手のひらサイズの2にやんを見た瞬間、あまりの可愛さに胸きゅ~ん。こんな美系猫この世に居るんだと思った位

前にも記したように我が家にはすでにnanaがおります。私のストーカーで家に居る間、、後をくっ付いて離れません。しかし息子をライバルと思っているのか、家族として認めない所があります。体に触れることすら嫌がるのです。nanaを家族として迎えた後に息子が帰えって来たので自分の方が先輩だと思っているのかもしれません。

子猫は親猫から充分な愛情を受け躾られ、兄弟喧嘩をすることにより痛みを知り、甘噛みを覚えるのだそうですこれって人間界にも通じるかも。
nanaは私が育てたので人間と暮らす猫としてはまったく失格です。血が出るほど噛むし、爪は切らせない言う事は聞かない、丸で良い所が無いのです。
しかしnanaとは生まれて直ぐに出会い夜中も起きて3時間ごとに授乳、とにかく手が掛かった分絆は格別なのですよ~

さて私と同じで猫好きな息子、自分に懐き自由に抱っこできる猫を欲しがっていたのです。
言うまでもなく息子は今2にやんに夢中、そして私もnanaの目を盗んでは子猫部屋に入り浸りなのです。
nanaちゃんごめん!子猫にとって今大事な時期だからもう少し我慢してネ♪










女将ミスト

2010-05-10 23:45:00 | お駒会

自他共に認める日本一元気な天童温泉女将会「お駒会」に新聞・テレビ・ラジオの出演依頼は結構頻繁にあります。今回は仙台にある東日本放送さんの特別番組に出演致しました。


これは私達お駒会がプロデュースした天童温泉源泉100%化粧水女将ミストが取り上げられたものです。
天童温泉はお肌に優しく温まりの湯、皮膚の細胞を強化するメタケイ酸の含有率がとても多いのだそうです。だから成分分析上美肌の湯という太鼓判を押して頂ました!その上源泉に特殊加工を施し粒子を超細かくしてありますので浸透性は格別なのです。その上雑菌を取り除き飲んでも安全・安心な化粧水に仕上げました。お肌は元より眼球にゴミが入ったり又眠気に襲われた時など、大きく目を見開きシューとひと吹きするとゴミは浮き出、心はリフレッシュして気分転換に最高ですよ~お駒会のメンバーは「ミストを使って肌美人」を合言に日夜お肌のお手入れに励んでおりまする♪
女将ミストは天童温泉の各旅館又観光施設にて販売致しております(¥1050)

放送時間・番組名は未定になりました。


さくらんぼ

2010-05-08 20:56:55 | 日記

山形といえば=さくらんぼを思い浮かべる方結構いらっしゃるでしょうね。頂いちゃいました!
まだハウス栽培で路地物ではないので、太陽の恵みを一ぱい受けた本来の味には今一ですが、とても美味しゅうございました。

今は丁度開花時期、真っ白な花が咲くのですが、天候が悪く蜂が飛ばなかったり、霜が降りたりすると凶作になってしまいます。生産者の方にとって一番お空の気元が気になるところでしょう。でも大丈夫このところ毎日いいお天気が続いておりますから。
どうぞ今年も美味しいさくらんぼが沢山実りますように♪

織田信長 

2010-05-04 09:50:00 | 松伯亭あづま荘

作日は雲ひとつ無い青い空、正に皐月晴れの素晴らしいお天気でした。お昼前に25℃を記録し今年一番の暑さとなったようです。
3日は天童市内の各神社仏閣の祭典が重なる日で、朝のうちに熨斗袋を何枚か準備いたしました。地区の青年団や消防団の方々が揃いの法被を着てご清酒片手に「お神酒(おみき)でございます」と杯を出されます。全部のお杯を受けていると結構いい気分になってしまいます。お札を頂きお礼に志を渡して一件落着というわけです。其の中でいつも立派なのは建勲神社の氏子の皆様です。軍学の音楽付きで写真のように裃袴姿で練り歩きます。
「すいません写真撮らせて~」とお願いしたら並んでくれちゃいました。この場を借りてお礼申しあげます。

建勲神社は織田信長公を祭った社で織田家10代当主信美が、高畠地方を経て天童藩の殿様として君臨した事にはじまります。織田家の御霊屋がある三寶寺には信長を始め歴代当主や家来の位牌が納められております。
日の本を初めて統一した歴史上重要な人物である、信長の末裔がここにに住んでたんですよ!天童の歴史は奥深いのです。又教科書で見た信長の絵とはまるで違う肖像画があるのですが、これは過去に信長を演じたどの俳優よりイケメンなのです。機会があったら是非見にきてくださいね♪