天童温泉松伯亭あづま荘女将四季日記

天童温泉松伯亭あづま荘の女将が四季折々の出来事や感じた事を綴る日記

ご馳走様

2010-06-20 23:00:00 | 松伯亭あづま荘
夜の7時前後からお客様から夕食が終えた「ご馳走様」」の内線電話が帳場内に鳴り始めます
毎日の事ですが一寸緊張する時です
長年の勘でお客様の声の感触で電話の向こうの表情がぼんやりと見えてしまうからです。チェックインから夕食まで満足して頂けたお客様の声は明るく笑顔がみえます。でもそう出ない時もあります。
昨日お泊まり頂いたお客様からのお電話は、近年にない位丁寧なものでした。ふと予約長の備考欄に書かれた言葉を思い出しました。「ブログのファンです」・・・失礼かと思いましたが是非お会いしたくてお部屋にご挨拶に伺いました。
正座した私の前に同じ様にご夫妻で正座して頂、恐縮いたしました。やはり猫の話になり無理やり会って抱っこしてもらいました。又カメラまで持参して写真まで撮らせて頂本当にありがとうございました。これに懲りず是非又お出かけ下さいませ♪

池の鯉

2010-05-29 23:30:00 | 松伯亭あづま荘
(小ロビー)の池

あづま荘の庭には二つの池があります。別館光陰の客室から眺められる池と
小ロビーから見える池です。写真分かりますか?天蚕糸(テグス)が張ってあります。

(別館光陰の池)
数年前から何十年も生き続けてきた、わたしより先輩でとても懐いていた鯉が、相次いで亡くなる事件が起きておりました。
そこで去年の今頃、大小様々100匹位の鯉を入水したのです。
しかし今年になって子鯉は激減、大鯉もお腹に穴が開く病に掛かり、隔離して赤チンキを点け介護するも、骨まで見えるんですもの・・・結局助けられなくて可哀想な思いをしておりました
ある日お客様が帰り際に「お庭の池に白い大きな鳥が来てましたよ。この辺りは自然が一杯ですね~」と仰るムムム・・・鷺だ、、犯人は鷺だ!病気なんかじゃなくて鷺の仕業だったのです。鴨が夫婦で気持ち良さそうに泳いでいたという情報もあり、子鯉は飲み込み、大鯉は突いていたのでしょう。
そして色々考えた末景観を損なわない最良の鷺除けとして、ご覧のような形になりました。太陽の光線で天蚕糸が目立つ時もありますが、この様な事情でございますのでどうぞご理解くださいませ♪


織田信長 

2010-05-04 09:50:00 | 松伯亭あづま荘

作日は雲ひとつ無い青い空、正に皐月晴れの素晴らしいお天気でした。お昼前に25℃を記録し今年一番の暑さとなったようです。
3日は天童市内の各神社仏閣の祭典が重なる日で、朝のうちに熨斗袋を何枚か準備いたしました。地区の青年団や消防団の方々が揃いの法被を着てご清酒片手に「お神酒(おみき)でございます」と杯を出されます。全部のお杯を受けていると結構いい気分になってしまいます。お札を頂きお礼に志を渡して一件落着というわけです。其の中でいつも立派なのは建勲神社の氏子の皆様です。軍学の音楽付きで写真のように裃袴姿で練り歩きます。
「すいません写真撮らせて~」とお願いしたら並んでくれちゃいました。この場を借りてお礼申しあげます。

建勲神社は織田信長公を祭った社で織田家10代当主信美が、高畠地方を経て天童藩の殿様として君臨した事にはじまります。織田家の御霊屋がある三寶寺には信長を始め歴代当主や家来の位牌が納められております。
日の本を初めて統一した歴史上重要な人物である、信長の末裔がここにに住んでたんですよ!天童の歴史は奥深いのです。又教科書で見た信長の絵とはまるで違う肖像画があるのですが、これは過去に信長を演じたどの俳優よりイケメンなのです。機会があったら是非見にきてくださいね♪

鯉のぼり

2010-04-27 22:55:00 | 松伯亭あづま荘
屋根より高い鯉のぼり~♪この景色を見ると自然にこの歌が出てきますよね!息子達が小さい時は外に柱を立てて風に泳がせていたのですが、雨が降っては急いで終い、風が強すぎると絡まり、管理がとても大変でした。
聞いた話によると、鯉のぼりを外に出している間は買い物にも行けないとか・・・そう言えばこのところすっかり見かけなくなりました。今は手の掛からない室内飾りが殆どだそうです。

さてあづま荘の鯉のぼりも新築・増築を繰り返しているうち柱も何処かに消え、倉庫に入りっぱなしになっておりました。見かける度に申し訳なくて、何とかもう一度日の目を見させたいと考えた結果ロビーの天井に下げる事にしたのです。この時期にお見みえしてかれこれ10年近くになるでしょうか、毎日下から眺めて自己満足。時々窓を開けてあげると風が入りお腹が膨らんでふわふわ動くんです。鯉達が「ありがとう」ってそっとお礼を言ってるように見えるんですけど?


エレベター完成です

2010-04-26 18:10:00 | 松伯亭あづま荘
お待たせを致しました。エレベター完成しました。待ちにまっただけに喜びもひとしおです。初乗りのお客様には「初使いです、おめでとうございます」と拍手をしてしまいました。これまで足のご不自由な方などに大変ご迷惑をおかけいたしておりましたがこれで安心してご来館頂けます。
今まであまり使われていなかった3階の5ルームとても眺めがよいのです。只今天童中の桜を一望できますよ♪

桜の下にて

2010-04-22 22:00:00 | 松伯亭あづま荘

天童市内の桜、ちらほらと咲き始めたようです。我があづま荘の桜は今日が多分最高潮でしょう
先ほど樹の下で撮影してたらはらはらと一片の花びらが舞落ちてきました。よく見ると花に隠れ葉っぱがスタートラインに着き出番待ちをしているようでした。

満開の桜を見ると西行法師の歌を思い出します。
「願わくば 花の下にて春しなん そのきさらぎの望月の頃」この歌のごとく法師は春爛漫の満月に旅立ったのだそうです。それも釈迦涅槃の翌日に72歳の天寿を全うして当時としてはかなりの長生きでしょうね、多分現在なら百歳に近いのではないでしょうか。素晴らしい最期としか言いようがないですね。
願わくばこの私も桜を愛で花見酒を嗜みながら・・・なんていいですね~♪

真っ白で~す

2010-04-17 23:52:36 | 松伯亭あづま荘
何という事でしょう折角咲いたあづま荘の桜が、雪にすっぽりと覆われてしまいました。冬に逆戻りしたかと錯覚するぐらい辺りは真っ白です。本日開催された人間将棋は会場となる舞鶴山々頂が積雪量が多く、開催不可となり急遽市民文化会館に変更になりました。桜もまだ蕾が固く咲きそうにありません。これでは祭も半減どころか三分の一ですね。満開の桜の下で行われる時代絵巻とても優雅でいいんですよ・・・残念です。
明日こそは期待したいところですが明日も雪マークなのです。
お天気だけは誰にもどうすることもできませんもんね♪

花見で一杯

2010-04-13 11:00:00 | 松伯亭あづま荘
期待を裏切らずあづま荘の桜、天童の何処よりも早く本日咲いてくれましたよ!まだ十輪ぐらいだけど咲き始めは濃いピンクで初々しくて本当に可愛らしいです。
「今年も咲いてくれてありがとう」ってついお礼を言ちゃいました。
北国の人々は毎日が雪との戦いそんな厳しい冬を乗り越えるだけに、訪れる春の到来はひとしほ嬉しいものです。そして春の代名詞は何と言っても桜、だからことさら開花が待ち遠しいのかもしれませんね
でも明日の天気は雪マーク・・・下にストーブでも置いてあげたい気分です。

さて当荘自慢の露天風呂 そこから見える彼岸桜は 
現社長就任祝いに出入りの植木屋の親方が植えてくれた記念樹。12年になるのかな~随分大きくなりました。こちらも蕾が大きく膨らんできてもうすぐ咲きそうですよ。
そこで花見提灯を付けて見ました。風流でしょ?こうなるとやっぱ一杯いきたいですよね~そこで大っぴらには宣伝出来ませんがここだけの話、ご希望のお客様には升酒をお出しいたします。まだ込み合わない早い時間で一杯(有料)切りの限定とさせて頂きます。そ~と部屋付きの係の者にご注文下さいませ。
出来れば「女将ブログを見た」ってそぉ~とネ♪

天童雛街道

2010-02-26 10:52:37 | 松伯亭あづま荘
灯りをつけましょ雪洞に~♪とつい歌が出てきてしまいます。今年もやっとお雛様を飾ることが出来ました。台の組み立てとかが結構厄介で、毎年の事なのに一年経つと忘れてしまいます。この作業は事務所と裏方のおばちゃん達が総出で行います。女の子の孫が沢山居る彼女達にはかないません。説明書なんか見なくったって感でどんどん並べていきます。会議だ新年会だと連日忙しい私を余所にいつの間にか整然とお雛様がおみ見えしておりました。
天童温泉では各旅館のお雛様を見て周る事が出来ます。又天童オルゴール博物館や天童市立郡役所資料館などでは古今雛や時代雛を拝観する事が出来ます。お菓子屋さんも参堂しておりこの時期天童市内はお雛一色となります。


さて全国的に暖かい馬鹿陽気が続いておりますが雪解けの下からひょっこり顔を出したふきのとうを激写!葉っぱがまだぐにゃぐにゃで幼虫から孵化したばかりの蝉のようでした♪