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季節は否応無しに巡り今年も茶の湯の世界では冬を告げる開炉の時期です
震災以降こなふうに節目節目に何事も無かった去年を思い出してしまいます
久しぶりに聞く釜の湯の煮えたぎる松風の音 心が落ち着いてくるのがわかります。
茶室に入った瞬間もろもろの世間の事から解き放たれ別世界に来たように感じ一時だけでも
全てを忘れる事が出来る気がするのは私だけでしょうか・・・
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今回のお軸はその名もズバリ「開炉』
お花は「今日の為に咲いてくれた」と亭主の茶友が愛おしそうに見つめる先には
椿の西王母に優しく包まれるようにあしらわれた可憐な小菊
お棚の水指は白磁に菊模様が浮き彫りになった清々しく開炉にふさわしい逸品でした
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鉄釜で長時間沸かしたお湯は格別美味しいものです。何と三服もお変わりしてしまいました。
本当にご馳走様でした。茶友に感謝!
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