天童温泉松伯亭あづま荘女将四季日記

天童温泉松伯亭あづま荘の女将が四季折々の出来事や感じた事を綴る日記

酒田傘福

2010-03-13 21:24:46 | 天童商工会議所女性会
天童商工会議所女性会で庄内へ視察研修に行って参りました。目的は酒田女性会が2006年から地域起こしの一環として始めた「傘福」が現在日本三大つるし飾り(福岡柳川のさげもん・伊豆稲取の雛つるし飾り・酒田傘福)と言われ大変注目されているからです。下げてある物はお花や動物・野菜・果物その他身近な物がひと針ひと針丁寧に手作りしてあります。この風習は酒田に昔から伝わるもので安産や子供の健やかな成長を願って神社に納められたのだそうです。

江戸時代酒田は米と紅花の積み出し港として栄えました。北前航路(西廻り)を通じて京都との交流が盛んで、北前船によって色々な文化が商人達によってもたらされたのです。
今も伝わる遊び言葉に「本間様には及びもせぬがせめてなりたや殿様に」というのがあります。1765年殿様も敵わなかった酒田の豪商本間家3代目当主光丘は酒田の町をを活性化させようと京都の人形師を招き、かねてから在った山王祭りの山車製作を依頼したのだそうだ。この時上段にあったのが赤い傘で先に記した神社に納めた手作り小物が傘に下げられ御雛様と一緒に飾られるようになったのが始まりのようです。すでに本間様は当時町おこしを考えていたのですね

今の時季県内何処へ行っても雛街道、この古今雛も京都から豪商達が持ち帰った物。山形の文化は商人無くして語れませんネ♪

最新の画像もっと見る

コメントを投稿