先日「この世界の片隅に」と「君の名は」をはしごするつもりでしたが、「この世界の片隅に 」単なるアニメ映画では語れない凄さに圧倒されました。で時間をおいて「君の名は」を観ました。
映画の評論など出来ませんし、同じ土壌で物を作ってないわけですので単なる私感です。
今は亡き私の友人で彼くらい 学生さんに期を超えて慕われていた男はいなかったと思います。彼の名は国重雅彦 ある映像学科で教材探しに小説から漫画 映画と展開された題材を彼に相談したのですが、彼が選んで ラジオドラマも用意してくれました。それが乙一さんの「君にしか聞こえない。」この映画化 監督だったのが、彼の教え子でもあった荻島達也監督でした。
この「君の名は」浮かんだのが「君にしか聞こえない。」そして大林宣彦監督の「転校生」今村昭さんの友人でもあり、尾道シリーズ 撮影は勿論大先輩の阪本善尚さんです。
そこに「時をかける少女」、それに被災地も絡んでいます。そのリアリティは?日本アニメの今までの常識は、背景をヨーロッパの何処かの国の様な背景設定です。要は海外での公開を睨んでいるのです。登場人物の描き方は良くあるキャラクターです。処が背景のリアリズムは今までにないリアリティです。「この世界の片隅に」の戦時中のリアリティを片渕須直監督が、当時を知る方々から聞いて描いた背景のリアリティとは違うものでした。キャラクターの動きと背景のリアリズムが、更なる深度を生むのでしょう。