関東地方は、梅雨入りに入って、このところ曇り空が続いていましたが、昨日は、嘘のような晴れ間が覗きました。2日後には、満月を迎える月明かりのベランダで、近赤外線撮影で、銀河をとってみました。梅雨時期の貴重な晴れ間ですから無駄にはできません。
近赤外線フィルターは、 以前記事にしたMarumi R2を使います。
対象は、おとめ座銀河団のNGC 5364、明るさは、10.4等、月が真上で光っています。この条件では、かなり厳しい感じですが、何事も経験です。
スタック中に雲が出てきて20枚で中断。うーん、何か写っているかなぁ。圧倒的に露出が足りません。コントラストも低いです。迷光のせいか、赤いゴーストのようなものまで映り込んで込んでいます。 こんなに明るい夜は、近赤外線でも苦しいか。
気を取り直しして、同じ条件で、M104 みんな大好きソンブレロ銀河、明るさ8.52等。
こちらは、まあ、まあ撮れました。安価な色素フィルターではなく、干渉フィルターならもっと明るく撮れるのかなと思っておりますが、もう少しこのフィルターに付き合って、色々試行錯誤してみる予定です。
以前、八ヶ岳山麓の蓼科で、フィルター無しで、銀河を撮影したことを記事にしましたが、遠征は大変だし、遠征に行って、曇りだったりしたら、精神的に参ってしまうと思うので、光害地のベランダでお気楽に撮影するのが、私には合っていると思います。
銀塩写真時代には、考えられないことなので、いい時代になったものだと思います。
私のブログもチェックして頂きまして、ありがとうございます。
東京の空でフィルター併用して銀河・星団を撮影している様子。
フィルターをうまく使いこなしますと、光害大の空や月明かりの中でも銀河・星団がまあまあ写せますね。
最近、私も光害の自宅でQBPフィルターの使用頻度が増えています。露出倍数は増えますが、彗星のコマや尾がよく写るように思います。
球状星団はブログにも書きましたが、LPR-Nフィルターと大差ないようです。経験からソフト現像処理の仕方に左右されます。
これからパンスターズ彗星(C/2017 K2)が明るくなる予報ですから、貴殿所有のcometBPフィルターを使って梅雨の晴れ間に17K2彗星を撮影してみてはどうでしょうか。(私はcometBPフィルターを持っていませんが)
結局、光害の空での天体撮影はフィルター効果に頼ることになりますね。
これからも特殊フィルターを試行錯誤して東京の光害の空で素晴らしい写真を撮影(撮像)して頂きますよう、よろしくお願いします。(許す限りのある程度の機材投資は必要ですね)