蒼天在眼 (そうてんまなこにあり)ーベランダで星を見る

昔、昔、天文少年でした。そして、今は、ベランダから、星を見ています。
いろいろの忘備録

梅雨入り直前に、球状星団を見る の巻

2022-06-07 10:36:34 | 天体観測

今年も、うっとしい梅雨の季節になりました。この時期の高温多湿は、単に、雲で、天体が見えないだけでなく、機材も、カビ、サビなどの害に侵される頭の痛い季節です。

梅雨に入る直前の束の間晴れ間に、ベランダで球状星団星団を撮影しました。

球状星団とは、数十万個の恒星がお互いの重力で球状に集まって、銀河の中心の周りを周回していおり、多くの球状星団は、銀河のバルジのように古い恒星から構成されていることから、かって、伴銀河だったものが、潮汐力で、周辺の星が剥ぎ取られて、中心部が残ったものと考えられているそうです。

今まで、Balconは、球状星団は、地味な天体だなと思っていましたが、古い過去に、天の川銀河の近くにあって、小さな銀河だったと思うと、少し見方が変わって来ました。

今回は、高橋のミューロン180cに レデューサをつけて、焦点距離1800mmで、サイトロンのComet BP フィルターを使用して、へびつかい座のメシエ10、12を撮影しました。

前回作製したフードも使用しています。

この二つの球状星団は、双眼鏡で見ると同一視野に入るぐらい近くに見え、どちらも、シャルル・メシエが発見しましたが、星を含まない星雲として記録したそうです。星を分離したのは、ウイリアム・ハーシェルでした。当時、ハーシェルは、途轍も無く巨大な反射望遠鏡を持っていました。

では、M10です。距離は、14300光年

お次は、M12。距離は、16000光年。

M10のほうが、少し派手な感じですが、よく似た天体です。



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