おはようございます、バレエ教師の半澤です!
どうぞ,とても楽しいレッスンにいらしてくださいませ。
平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、夕方5時20分は
初級、夜7時から中級レベルのレッスンがあります。
皆さま、お待ちしております!
ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)
私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/
創業36年、本場博多のもつ鍋・水炊き専門店【博多若杉】
連絡をお待ちしてますね!
2020年12月23日(水)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。
Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。
スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。
連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第29話
ショージは全てのアンシェヌマンのジャンプを
した後、最後にピルエット(片足を折り曲げ
一本の足でクルクルと回る技術)は8回で締め括る
つもりだった。最後には先生のアンシェヌマンには
入っていなかったザンレール(空中で直立姿勢の
まま2回転回る事)というテクニックを急遽入れ
込んで片膝を床に着いてピタッと着地した。
その瞬間、稽古場にいたダンサーたちが
「うぉお~っ!!」と奇声の混じった怒涛の
ような歓声と拍手をショージに向かって投げた。
その反応にはショージの方が驚いてしまった。
レッスンを担当した怖そうな顔をしていたヴィヴィアン・
ローレイン先生までがこぼれる様な満面の笑みを
浮かべ、やはり両手を前に差し出して私の踊りに
拍手をしていた。ショージには一つの基本的精神が
ある。「人間を外見だけで判断してはいけない…」だ。
どんなに貧しそうな格好をしていても心気高い人が
おり、どんなに怖そうなモンスター並みの迫力満点と
言えるような人にも実は涙もろかったり、心優しい人
もいるからだ。この基本的精神はほとんど的中している。
教鞭をとった女性は確かに黙っていると怖そうなに
見えた先生だが後々に判ったのは実は非常に優しく、
また良く笑う気さくな先生だった。ヴィヴィアンは
ショージが憧れていた元ロイヤルバレエの輝くプリマ
バレリーナだったのだ。
鏡の前に座っているミス・アダン校長とテレンスの
2人が顔を見合わせて頷いた。テレンスが椅子から
立ち上がり突っ立っているショージの傍まで笑顔で
歩み寄った。そしてミス・アダンを見ながらこの
女性は校長先生だと紹介した。校長はショージに
人差し指を上に向けてチョコチョコ…とさせショージを
近くまで呼び寄せた。彼女は椅子から「どっこいしょっ!」
と立ち上がり、満面の笑顔で「あなたの入学を許可
します…」と静かに言った。
「あなたはお金を持っていないそうね?あなたは
海外留学生学費免除の特待生としての許可ですよ…」
と言ったのだ。その時の校長先生の優しさと慈悲に
溢れた目をショージは生涯忘れる
事がない。
一枚の証明書
「え、本当ですか!このままロンドンにいられるの
ですか!?や、やった…!!」稽古場の全員がとても
温かい笑顔で拍手をくれた。ロンドンに着いたばかりで
絶望感と恐怖に怯え、震えていたショージの心に
一筋の光が射した瞬間だった。その日の内に学校側が
ロンドン滞在に必要な全ての許可申請をした。校長が
秘書に学生ヴィザの申請のため直ちに行動せよと命令し、
もう一人の秘書に一通の書類を作成させた。そこには
学校印、校長の直筆のサインと共に
To Whom it may concern,
Shoji Hanzawa is a student of The Urdang Ballet Academy, Coventgarden.
As fulltime oversea scholarship student.
一枚のこの書類を校長がショージに手渡し、「もし
誰かにあなたの身分を聞かれたらこれを見せなさい。
あなたは私が保証します。」と言った。ショージは
この身分証明書ともなる紙を道で拾ったビニール袋に
入れて胸のポケットに大切にしまってボタンを掛けた。
ロンドン在住中、身体から離す事は一度たりとて
なかった。こうしてショージはロンドンに残って
バレエの勉強が出来る事になったのだ。
(つづく)