半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第15話

2024-11-17 08:09:27 | webブログ


バレエ教師の半澤です。
火曜日から土曜日までの朝は11時からレッスンやってます。
水曜日と金曜日の5時20分からは、小学生を対象とした
レッスンをやってます。
夜は火曜日から金曜日まで7時からです。土曜日は夕方の6時からです。
祭日は月曜日も他の曜日でも朝11時からです。


皆さま、お待ちしております!


ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)


私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/



連絡をお待ちしてますね!


2024年12月28日(土曜日)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。


Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。


スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。


バリエーションはパキータより第4ヴァリエーション「アルミードの舘より」です。
男子も自分の好きなヴァリエーションしましょう!
さ、やりましょう!!


連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp


ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第15話
何とか無事に高校を卒業した後、ショージはある日
ミュージカルを見てとても感動した。劇団四季だ。
そして強く想った。「この劇団に僕も入る事は
出来ないだろうか…」幸い友人が劇団四季で働いて
いる事を思い出し、ショージはその友人にどうしたら
良いか相談をした。彼女はまず、バレエを習う事を
勧めた。「六本木にある“一番街”という名前の
スタジオに小川亜矢子先生という素晴らしい先生が
いるから、そこへ行ってバレエをならってみてはどう
かしら?ミュージカルをやりたいならまずはバレエよ!
そして四季に入りたいのなら小川亜矢子先生!」と。


これまでショージはバレエなど見た事もなかったので
その存在自体も知らなかった。そしてクラッシック
バレエが、ミュージカルと一体どう関連しているのか
さえ、見当が付かなかった。劇団四季を見た日から
「音楽、歌、そして踊って芝居をする事はとても
素晴らしい…僕もそんな世界を知ってみたい…」自分の
知らない世界を知った。


ある日、ショージはチラシを見て、何処かの劇団が
ミュージカルの出演者を募集しているのを知った。
それはテレビでもよく見かける人気歌謡グループの
ゴダイゴが歌う「孫悟空」、「モンキーマジック」
というミュージカルであった。しかし、そこに入る
ためにはオーディションがあった。即興で自分を
アピールする試験があるのだ。その試験のために
ショージは警視庁に働く従兄から本物の日本刀と
同じほどの重量のある模擬剣を借りた。自分で勝手に
武士らしい振りを付けて、武田信玄の「風林火山」の
歌詞を付け派手な袴(はかま)を着て模擬剣を抜刀して
歌ったのだ。


試験に立ち会った審査員たち全ての人が目を丸く
しながらショージの踊りに見入った。なんとショージは
オーディションに合格した。このミュージカルに出演
している人々はジャズダンサーが多かった。だが
ショージはジャズダンスなど全く習った事がない。
また芝居の勉強もした事がなかった。きちんと台詞も
言えず、歌も歌えず、この劇団の足を引っ張っていた
張本人だったと自分でさえ思った。


この劇団が行うミュージカル「モンキーマジック」には
有名人がたくさん出演した。「ジェットストリーム」で
名を馳せた城達也もいた。ラッキー池田と言う変わり
種のタレントもいた。いよいよ劇団は公演のための
リハーサルに入った。ショージの無能さに団員たちは
手こずった。ダンス指導のチーフは頭に手をやり「この
男は果たして本番に使えるだろうか…」


そして本番を迎え、十数回に及ぶ舞台の日々の中で
チーフはショージに向かって言った。「君はミュージ
カルよりもバレエをやった方が良いのじゃないかと
思う…」ショージはこの劇団と一緒にリハーサル、公演と
やった中で、楽しいと言う実感が湧かなかった。むしろ
こう言うのは自分には向かないと言う事を知った。
自分の無能さを痛感したのだった。
(つづく)


ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第14話

2024-11-16 08:25:49 | webブログ


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ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
1980年 (16歳)最愛の人
第14話
ショージは小学校1年の時から高校生になるまで
新聞配達をしていた。中学生になってからは、朝の
新聞配達の他に、夕方になると近所にある「スカイ
ラーク」と言うレストランで皿洗いのアルバイトも
していた。自分の手で金を稼ぐ事は母親を助けること
にもなるからだった。


ショージは母親の勧めでピアノと日本舞踊を幼少の
折からずっと続けて来た。舞踊を習うために2時間半
も掛けて東京の新宿まで毎日のように通ってもいた。
だが高校生になった時から、段々と舞踊を習う事が
重荷になって行った。そして悩んだ。「僕にとって
これから先も続けて行く事に意味があるのか、この
道が本当に僕に合っているのか、それとも僕のまだ
知らない全く違う世界があるのか…」と。しかし
この悩みに終止符を打つ日が来た。


ショージの意思で辞めなくても辞めざるを得ない
出来事が生じてしまったのだ。高校に入って暫くした
時に最愛の母親が突然、水臓がんと言う恐ろしい
病気で亡くなってしまったのだ。しかしショージには
この事実を受け止める事がどうしても出来なかった。


人間はあまりにも悲し過ぎる事が起きると涙さえ
零れなくなる。ショージにはこれから先、一体誰を
頼りに生きて行ったらいいのか解からなかった。
母親は今までショージにピアノと踊りを習わせるために
寝る時間も惜しんで必死に働いた。働きまくって
挙句の果てに水臓の中に赤ん坊の頭と同じ程の
大きさの腫瘍が出来てしまったのだ。それでも母親は
子供たちの事を心配した。病院の一室で母親は自分の
死が近いと悟ったのか息子をベッドの傍まで呼び寄せた。


もう喋る事さえ出来ないほど弱りきっていた母親は
ショージに紙と鉛筆を持って来させた。震える手で
紙に書かれた文字はぐにゃぐにゃに曲がってしまったが
母親は必死に書いた。「あなたは踊りを生業として
生きて行きなさい…ただ妹の事が心配でならない…
まだ小さな女の子なのに…私が死んでしまったら…」
と書いてあった。ショージは母の両手を握りしめ、
どうして良いのか分からないほどの悲しみに耐えていた。


ほどなく母親が亡くなった。ショージは母の存在の
大きさを改めて感じた。だが、折角母がショージの
ためにいつも言っていた「芸は身を助けるのだからね…」
と諭してくれたピアノや踊りまでも辞めてしまったのだ。 
「これからは自分で生活の道を切り開いて行かねば
ならない、生きて行かなくてはいけないのだ…」
と決心した。
(つづく)


ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第13話

2024-11-15 08:17:05 | webブログ


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ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第13話
厨房から叔父さんや板前さんたち、お運びの女性たち
までも次々にたくさん出て来た。ショージは今まで
この人たちとは会った事は無かった。清子の甥っ子が
遥々狭山市から訪ねて来た事を知った店で働く全ての
人が厨房から出て来てショージを見つめた。「こんなに
沢山の人が働いているのか…」ショージは驚いた。
しかし、その人々の中には兄らしき人の姿はなかった。
清子が再び、大きな声を出して厨房にいるはずの悟を
呼ぼうとしたその時、途中から涙で声が出なくなって
しまった。ショージは皆が呆然と見ている中、一人厨房に
入って行った。そこが想像以上に広い厨房なのでビックリ
したが、奥に兄の悟が立っているのがはっきりと分かった。


自分より遥かに大きく、横顔には昔の面影が残っていた。
しかし兄はこちらには背を向けて下を向いているので
あった。ショージは兄の傍まで寄ろうとした。すると
兄はようやくショージを見た。兄の眼が赤くなって
涙を零しながら瞬きもせずにショージをじっと見つめて
いる。ショージがゆっくり…ゆっくりと近寄って行く。


ショージも口は開く事が出来なかったが心で兄に喋り
掛けた。「一体、どれほどの時が過ぎたんだろうね…」
ショージが兄のいる傍まで近づいて行けば行くほど兄の
真っ赤な両目からボトボトと涙が零れ出た。


「ねえ、お兄ちゃんは我慢して、声も出さずに、絶対に
泣くまいとしているんでしょう?お兄ちゃん、僕も
お兄ちゃんと一緒の気持ちだよ…言葉なんていらない
よね…会いたかったよ、ずーっと会いたかったよ…


僕は、何年か前に一度、病院でお兄ちゃんの顔を見る事が
出来た…だからこれで2回目だよね…でもお兄ちゃんは
昏睡状態だったから、母さんの顔も妹の顔も僕の顔も
分らなかったんだね…。


お兄ちゃんにしてみれば、あの最後の別れの日、玄関で
俯いて(うつむいて)声を押し殺して泣きながら、
固まって動かなくなったあの日からずーっと、母さんや
僕、そして妹とも会えなかったんだよね…。


長かった、本当に長かったね…みんな3人とも
元気だよ…お兄ちゃん、こんなに立派に大きくなって 
どこから見ても立派な板前さんじゃないか…生きていて
くれたからこそまた会える事が出来たんだよ、お兄ちゃん、
本当に会えて嬉しいよ…。」


そう心の中で話しかけながら、兄の手を取り、2人で
背中を震わせ泣いた。「ねえお兄ちゃん…みんな厨房の
入口で、叔母さんも板前さんたちも全員が僕たち2人の
再会を喜んで泣いてくれている…ああ、お兄ちゃん、
生きていてくれて本当に嬉しい…!」
(つづく)


ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第12話

2024-11-14 08:28:54 | webブログ


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ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
兄を探し出し再会!
第12話
小学5年生になったショージはある日、どうしても兄や
父に会いたくなった。昔、家族がまだ一緒住んでいた頃の、
米軍の航空基地となっている入間川の稲荷山のふもとに
ある長屋まで自転車で行ったのだ。だが、そこには兄の
悟も父親ももう住んではいなかった。「兄と父は一体、
何処に引っ越してしまったのだろうか…」その時、
ショージは思い出した。


父親の姉、つまり叔母にあたる人が入間川に住んでおり、
割烹料理屋の「いろは寿司」をやっていることを!
そこで自転車をこいで記憶を頼りに店まで行ってみた。
店はそっくり消えていた。その店は数年前に引っ越しの
ために無くなったのだと店の近所の人から聞いた。


「すみません、その店の経営者は一体何処に引っ越して
しまったのでしょうか?実は私の叔母なのです!」と
近所の人に尋ねた。「確か、東京の端っこの方だったと
聞いたが…あ、そうだ思い出した!青梅って聞いたな。
青梅市で新たに店を開いたって聞いたよ。」ショージは
その街の名前を頭に刻み込んだ。「青梅って一体、何処
なんだろう…」


それから2年後、ショージは中学生に進学した。兄の
行方を遂に探し当てたのだった。それは、電車で行っても
2時間も掛かる遠い場所であったが、自転車で丸1日を掛けて
会いに行った。どうしても会いたかったのだ。そして
たくさんの人に道や店の事を聞きながら、とうとう探し
当てた。「や、やった!遂に店を発見した…!」兄はその
叔母にあたる人の所に住んでいたのだ。


叔母は東青梅市で再び割烹料亭「いろは寿司」を営んで
いた。ショージがガラガラ…と音を立てて引き戸を開けた。
叔母の清子はこんなまだ早い時間に客が入って来たのか?
と入口を見た時、飛びあがって驚いた。そしてそれが客
ではなく自分の甥っ子であると言う事を直ぐに分かったのだ。
清子は喉に唾を突っかからせながら大きな声で言った。
「何よ!あんた、しょーちゃんじゃない!本当に驚かされ
たわね!あんたのお兄ちゃんは今、そっちの厨房にいる
のよ!」と言いながら厨房に向かって叫んだ。
「さとちゃんっ!ちょっと、さとちゃんたら~っ!誰が
来たと思う?ほら~っ!こっちに早く出ていらっしゃい
よ~っ!!しょうちゃんが…」


叔母が咳き込むようにしながら「しょうちゃん、よくこの
場所がわかったものねー、それでどうやってここに来たん
だい?電車の乗り換えも大変だったでしょう?」ショージは
叔母に向かって頭を横に振り、電車ではなく自転車で来た
事を告げた。「な、なんだって!?自転車だって!?
あんた、狭山から自転車なんて信じられないわよ!車でさえ
遠いのにさ!どんなに時間が掛かった事か…」
(つづく)


ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第11話

2024-11-13 08:41:10 | webブログ



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第11話
すると女性の猛烈な剣幕にたじろぎ、2人の警察官が
顔を見合わせた。そして出た言葉は、「わ、わかり
ました!今から、その病院まで誘導させて頂きます!
どうぞ離れずにパトカーに付いて来てください!」
病院に着くと、看護婦と共に廊下を走った。普段なら
看護婦は「廊下は絶対に走らないでください!」と
言うのであろうが、「早く、早く走ってください!」
これは尋常で無いが兄の身の上に起こっている事を
ショージは思い知らされた。


ショージの兄の悟は個人部屋で命を長らえるための
機械に囲まれたベットに寝かされていて、そこには
既に親戚一同が揃っており「こちらに…」と呼ばれた
母親は、長男の顔を見るなり泣き崩れ、悟の名前を
何度も呼びながら咽び(むせび)泣いた。ショージには
兄が一体何故こんな酷い仕打ちを受けなければならない
のかそれが堪らなく悔しく思えた。声には出さずとも
「まだ兄ちゃんはこれからたくさんの時間をかけて
友達を作り、色々な国へ旅行して、そして感動的な
経験をしなければいけないのに…。何があっても
呼吸が止まっちゃだめだからね…兄ちゃん、どうか
頑張って!」そこにいる時間ほど辛い時間はなかったで
あろう。


悟は幼少の折から小児喘息を患っており、母親と弟、
妹と離ればなれになってからの病状は悪化の一途を
辿っていた。


母親は息子、娘を連れて家に帰って来た。家に着いて
からは一言も話さず、黙々と夕飯の支度をする。
その後、数年の間に悟は危篤状態を7回も起こした。
だが幸いな事に悟は母、父の願いや周りのたくさんの
人の願いが届き、なんとか助かることが出来た。
しかし、病院からは出られず、何年もの間、闘病生活
をおくらなければならなかった。ショージは兄の緊急を
知らされたあの日、兄が個室で過ごしているのではなく、
本当は4人部屋で過ごしていたのを看護婦から教えて
もらい、その部屋まで案内してもらった。


兄のベッドの脇にはカラーボックスが置いてあり、
これ以上は綺麗に成らないと言えるほど細かな物が
きちんと整頓して並べられてあった。兄の几帳面さが
窺えた。そしてカラーボックスの中に車の本がたくさん
ある事で、兄は車が好きな事を知ったのだった。
(つづく)