バレエスタジオ ティアラ

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チャイコフスキー・パ・ド・ドゥのミニミニ解説

2010-09-11 21:00:00 | バレエのストーリー
昨日の記事で動画をアップしたチャイコフスキー・パ・ド・ドゥ

解説というほどのたいしたことは書けませんが、
一応演目の簡単な説明を・・・

曲は演目のタイトルにあるように
チャイコフスキーの作曲によるもので、
なんと元々は白鳥の湖の第3幕、
オディールのパ・ド・ドゥのために作られたものとのこと

付け加えると、白鳥の湖の初演は
1877年ライジンガー振付、ボリショイバレエということになっていますが、
なんといっても昔のこと、あまり記録が残っておらず、
台本の作者など、不明なことが多いようです。

この作品を生き返らせたのがご存じプティパさん。
1895年にリバイバル上演(蘇演と言ったりするみたいですが)したわけですね。

さて、私の愛読書『バレエ101物語』によると、
「このパートは、当時、楽譜として出版されなかったため、
1895年、振付家マリウス・プティパとレフ・イワノフが
ペテルブルクのマリインスキー劇場で全幕を上演した際には、
用いられなかった。」

で、楽譜が再発見された時に、
この音楽にインスパイアされたのが、バランシンさん。

ロシアからアメリカに来て、素晴らしい業績を残された大振付家の方です。

このパ・ド・ドゥは、全幕ものの一部ではなく、
これだけが独立して作られたもので、
特に設定されたストーリーはありません。

でもこの音楽と軽やかな振付で人気の演目。
一番肝となるのは音楽性、でしょうか

この音楽にのってこんなに滑らかに踊るのは
見た目以上にものすごく難しいです。

衣装はいつも動画のようなスカートのタイプですね。
流れるような印象を一番助けてくれるものだからでしょうか。

スタッフCは、この音楽が大好きなんです。

まず初めのアダージオは、高く澄んだ秋の空の印象。
女性のヴァリエーションは、風に舞う落ち葉のダンス。
そしてコーダは収穫祭の人々のにぎわい。
なぜか、秋のイメージなんです

ストーリーがないので、踊る側がストーリーを作り上げられる、
そんな演目だと思います




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