ポチとわたし

「ゆく川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず・・久しくとどまりたる例(ためし)なし」

地神様

2007年09月22日 | 日記
地神(じじん)さまのまつりは「社日」という日ですが、
この日は春分・秋分にもっとも近い前後のつちのえ(戊)の日で
現在は3月20日前後と9月20日前後が社日となります。
江戸期においては2月と8月が社日月となっていました。
日和佐昔のくらし
 昔の娯楽・・・秋の収穫が全部終わった頃、毎年村の行事として、地神まつりと言って人形芝居又は歌舞伎が行われていた。その当日の朝には、村人皆が舞台の前の広場に集まって縄を引いたサジキを抽選によってきめて帰った。午後2時、3時から開幕した。夕方になれば軒先には大きなランプが十個位吊り下げられ舞台にはローソクを無数に立て、芝居をしていたが、風が吹くとすぐに消えてしまって暗くなった。それでも観客は辛抱して熱心に見ていた。しだいに夜が更けてくると、月は煌々と冴え渡り、お宮の高い木の上からはムササビがときどき飛び降りてくるのが見えた。熱心な見物の背中にはうっすらと霜がふりていたのを覚えている。
 思えばあまりにも今昔の相違が大きく、古い時代の素朴さを物語っている。
(西河内 石田政太郎)