恐怖の逆走車

 

高速道路を逆走する車による事件のことをニュースで耳にすることが、たまにある。

高速道路の逆走車。実は私は過去に１度だけ目撃したことがある。

今からだいぶ前のこと。

その時私は・・確か、その時のバンド仲間などと、車で東名高速を走っていた時だったと思う。

時間はもう夜。

私たちを乗せた車は順調に高速道路を走っていたのだが、ある時いきなり急に逆走車があらわれた。

いやはやびっくりした。

高速道路というのは一方通行である。

なので、私たちの進行方向の先から、ライトをつけた車がこちらに向かって走ってきたわけだから。

幸い、私たちの車は何事もなくすれ違うことができたが、あの後その車がどうなったかは知る由もなかった。

 

愉快犯なのだとしたら、あまりにも命がけすぎる。

多分、高速道路のルートを間違って逆ルートに入ってしまったのではないか・・・と思うのだが。

 

もし間違って逆ルートに入ってしまったのだとしたら、どこかで反対車線に出たいはず。

だが・・高速道路では、いきなり反対車線に出ることはできない。

一般道なら、例えば交差点での信号待ちなどを利用して反対車線に入ることはできるけれど。

高速では、その時に走ってる車線を一度降りて、ルートを確かめて、あらためて高速道路に入り直すしかない。

それまでは、おとなしく・・たとえ自身の行きたい場所が逆方向だったとしても、車の流れに沿った方向に走っていかねばならない。じゃないと危険すぎる。

 

逆走車対策も考えられているようだが、慣れない高速道路だと、看板がわかりづらいこともある。そして、その看板は、走ってる最中の車から見ると、一瞬で過ぎ去ってしまう場合もある。

その高速道路に慣れてる人にとってはよくても、例えば初めてその高速を使う人にとっては分かりづらい場合もあるし。

 

なんでも、データによると、逆走車のドライバーは、高齢ドライバーの割合が多いようだ。

年齢による判断力低下もあるのかもしれないが、標識などの複雑さもあるのではないか。

そしてそれは高速道路だけに限らず、一般道にも言えると思う。

事故を防ぐためにきめ細かく標識を出す意図は分かるのだが、あまりにもあれもこれも細かく盛り込みすぎて、ちょっと見ただけでは分かりづらい複雑なものになっている場合も散見する。

道路を運転するドライバーは、その道に慣れている人だけではないのだから。

むしろ、その道に慣れていないドライバーを基準にした方がいいのではないか。

しかも、そういうドライバーが見て簡単に判断できる標識こそ望ましいと思う。

 

運転してると、標識を見て判断を一瞬でしなければいけない場合もある。

一瞬で判断しなければいけない時に、分かりにくい標識があると、それもまた事故を誘発する原因のひとつにもなると思うし、渋滞のもとにだってなりかねないのではないか。

 

 

 

ともあれ・・

 

私が昔東名高速で遭遇した逆走車は、その後どうしたのであろうか。

そのドライバーが降りたい場所まで、そのまま逆走のまま走っていったのであろうか。

 

高速で一度反対方向の車線に間違って入ってしまったら、その時はもうあきらめて、最寄りの降りられる場所までそのまま反対方向を走っていってほしい。

くれぐれも逆走などしないでほしい。

 

あなたは高速道路で逆走してくる車を見かけたことはあるだろうか。

 

 なお、写真と、文中の現場は関係ありません。あくまでもイメージです。