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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

小豆島 エンジェルロードを歩く (小豆島旅行記2)

2017年06月08日 | 

瀬戸内海に来るたびにいつも思うのだが、ホント瀬戸内海には島が多い。

大きな島もあるが、それ以上に小さな島が無数に海に浮かんでいる。

瀬戸内海には一体いくつの島があるのだろう・・・と思って調べてみたら、727もあるらしい。そのうち、名前があって海図に記載されている島の数は681とか。

瀬戸内海は決して広い海ではない。

そこに上記の数の島が浮かんでいるわけで、これはまるで「島銀座」だ。

 

↑ ん?アングルの左側の遠くに、面白い形の山が見えるぞ。何かに似てる・・と思ったが、何に似ているのかは、あまり言いたくない。 

 

ちなみに瀬戸内海の平均深度は31~32メートル足らずだそうな。

もちろん、場所によっては何百メートルもの深度がある箇所もあるが、それは外海への海峡あたりにあるようだ。

とはいえ、全体的には浅く、しかも狭い内海ではある。

これだけ浅くて、しかも狭く、更に地理的なことを考えて調べてみたところ、太古の昔は岡山や広島側と四国側の地形は、地続きだったようだ。

海面隆起か何かで海面が上がって、現在の内海になったのだろう。

地球サイズの地形で見てみれば、水たまり程度の海なのかもしれない。

 

とはいえ、人間サイズで見れば、ここは無数の島々を浮かべた海面が太陽に照り返される姿は、たとえようもなく美しい。

海水そのものは、さして透明度が高いとは思わないが、無数の島と海面が織りなす景観は見事だ。

 

私を乗せたフェリーは順調に瀬戸内海を進む。波は穏やかだ。海風が心地よい。強めの日差しを、海風は癒してくれる。

途中、色んな島が目の前を通り過ぎていく。

近い島はほどなくして後ろに遠くなり、遠い島は気持ち船と並行して進むかのように思わせながらも、ゆっくりと後ろに遠ざかっていく。

 

 

↑ 手前に見えるは、小さな島。多分、無人島だろう。マラソンのような速度で通り過ぎた。

 

 

 ↑ 船は瀬戸内海を順調に進む。海面が穏やか。

 

 

やがて、一際大きな島が見えてきた。一見、内地か?とも思ってしまうぐらい、他の小島に比べたら圧倒的に大きい。奥行きもある。

ちょっとやそっとで通り過ぎてしまうような島とはわけが違う。

小豆島というのは、瀬戸内海では2番目に大きな島だそうな(ちなみに一番大きいのは、もちろん淡路島)。

船はその大きな島に向かって進んでいく。どうやら小豆島に到着のようだ。

 

 ↑ 小豆島の港が見えてきた。ここは土庄港のはず。もうすぐ到着。

 

 ↑、小豆島、到着。こんな山が私を迎えてくれた。はじめまして。

 

以前テレビの小豆島取材番組が、「船で小豆島に入ってくると、あたりにはオリーブの匂いがする」と伝えていたが、私はその辺はよく判別できなかった。

港はけっこう賑わっていた。港の名は、土庄港だ。小豆島にはいくつもの港があるが、土庄港は、その中のひとつ。

 

 ↑ 賑う、土庄港。

 

船を降りると、オリーブのモニュメント(?)みたいなものが見えた。

そして、横長の土産物屋兼食堂の建物も。

 

 ↑ オリーブは、小豆島の代名詞的存在か。船を降りたら、あのモニュメント(?)の所に行ってみよう。

 

 ↑ てなわけで、オリーブのモニュメント(?)の近くにやってきた。あの船が私を小豆島に連れてきてくれた。私は航海中、ずっと屋上の展望デッキにいた。

 

 

 

 ↑ 小豆島に上陸した証??よろしく。

 

 

この日、私はまず港で昼飯を食べた後、自転車を借りた。実はこの日の宿にもレンタルの原動機付き自転車があるようなのだが、問い合わせしたら現在故障中とのこと。

なので、港で自転車を借り、そのままエンジェルロードに行ってみることにした。

港からエンジェルロードへは、自転車だと10分ちょいもあれば着いてしまうらしいので、格好の自転車コースにも思えた。土庄港からエンジェルロードまでのルートは、平たん。

なので、快適に進める。途中にはトンネルなどもある。

案外、車などで行くよりも、自転車で行くほうがちょうどよく思えた。

 

 ↑ エンジェルロードへの入り口。天使の散歩道ね。メルヘンなネーミングでんなあ。

 

エンジェルロードは小豆島きっての観光スポットで、ひき潮の時だけ、陸地と地続きになる島に渡れる島だ。

粋な地名だと思う。

私がここに着いたのは13時半頃。

この時間帯は、この日一番潮が引いた時間帯のようで、島は確かに地続きになっており、歩いて渡れた。地続きになっているルートの幅には余裕があった。

 

 ↑ 御覧の通り、陸と島をつなぐ道が出現していた。干上がった道?

 

 ↑ とりあえず、歩いてあの島に渡りましょ。砂音、さくさく。

 

↑ 島への道を歩いている途中で、振り返ってみた。 オン・ザ・エンジェル・ロード。

 

歩きながら、今自分が歩いているルートが、潮が満ちてくると水没するのかと思うと、なぜかちょびっと得したような妙な気分。

 

 ↑ 夏休みの自由研究などの宿題で、水の生物を捕まえるのによさげ。

 

 ↑ もっとも潮が引いた時間帯だからなのか、島と陸を結ぶ道は、けっこう広い。夕がた頃には、この辺は水没するはず。ここは時間によっては海底でもあるのだ。

 

 ↑ 浜の端に見えている岩山の上は、展望台になっている。後で行ってみよう。

 

潮が引いてむき出しになっている岩場には、よく見ると小さな生物が蠢いており、子供たちにとっては格好の遊び場かもしれない。

 

 ↑ 島に到着。さらに奥に進む。足場はゴツゴツ。

 

 ↑ 奥に進むルートの途中で、振り返ってみた。そういや私は、最近あれこれ振り返ることが多くなったような気がする(笑)。

 

 ↑ そこそこ奥の方までやってきた。

 

 

 ↑ 自然にできた穴であろう。あの穴から顔を出して写真を撮る人も・・きっといるはず(笑)。

 

↑ 日差しが強くなってきており、かなり暑かった・・。きっと、ここでも日焼けしたな~~。 

 

 ↑ とりあえず、このあたりで引き返すことにした。

 

エンジェルロードには、実際に島に渡るルートの他に、そばの山から見おろせる展望ポイントもあった。

そこからの眺めは、確かに素晴らしい。むしろ、エンジェルロードの道よりも、この展望台からの方がエンジェルロードの美しさを実感できるかもしれない。

ここを初めて訪れる予定のある方には、お勧めしておきたい。

 

 

 ↑ さっきの写真でもふれた、岩山の展望台への登り口。「恋人の聖地  約束の丘展望台」だそうです。メルヘンでんな~。

 

 

 ↑ てなわけで、登って来ました。恋人の聖地。眺め、良し。案外ここからの眺めがエンジェルロードはベストアングルな気がした。♪あの鐘を~鳴らすのは貴方~~?

 

 

 ↑ 同じく、恋人の聖地から。潮が満ちると、眼下のあの道は水没してしまうのだ。良い眺め。ここがベストアングルかな。

 

 ↑ 恋人の聖地から、違う方角を見てパチリ。こういう場所から海に飛び込むのは、無しで。きっと、痛いぞ。

 

さて、エンジェルロードを見た後、私は自転車で「世界一小さな海峡」と言われる土渕海峡に向かった。

海岸沿いの道を自転車で進みながら。

途中、三重塔みたいなものが目に入った。そこにも後で行ってみようと思った。

 

自転車でまわるのは楽しい。海沿いの道を少し進み、途中で交差点を左に曲がり、ちょっと進んだら、土渕海峡に出た。

ここは、どうみても海峡というよりも、川にしか見えない。幅が狭い上に、波もない。

これでも海峡?

いや、実際に一応「海峡」扱いなのだ。

ギネスにも「世界一小さな海峡」として記載されているらしい。

 

 ↑ 御覧の通り、特徴ある人工物のある土渕海峡に、やってきた。あの白くて丸いのは、何?

 

 

なぜこれが「海峡」扱いなのかというと・・エンジェルロードなどがあるエリアは「前島」と呼ばれる「島」で、港があるのは「小豆島本島」と呼ばれる島なのだ。

そして、その「前島」と「小豆島本島」のふたつを合わせて、「小豆島」と呼んでいるらしい。

小豆島は二つの島に別れているということになるが、体感的には「前島」と「小豆島本島」は地続きのように思えた。

まあ、それでも一応二つの島の間に、この「川」のような存在があるから、この「川」は「海峡扱い」なのだろう。

 

 ↑ ご覧あれ。これでも海峡なのだ。なめたら、あかんぜよ。

 

↑ どうだい。ギネスに認定されてるんだぞ、と。狭さで勝負じゃ。恐れ入ったかい? 

 

「どう見ても、川だなあ」などと思いながら、しばしここで時間を過ごした後、私はこの「海峡」近くの「迷路のまち」というエリアに自転車で向かった。

うん、こりゃやはり自転車で移動するのが一番だと思った。

 

 ↑ 迷路のまちだそうだ。道は狭く、この先、入りくんでいた。

 

この「迷路のまち」は、昔、敵が侵入してきた時に分かりづらくさせるために、あえてそういう作りにしたエリアらしい。

で、その名残が今も残っているというわけだ。

敵・・。一体昔、どんな敵に備えたのだろう。

 

 

迷路のまちの道を進んだ後、私はさっき見た「三重塔」に行ってみることにした。なんとなく気になっていたし。

その塔があるのは、西光寺。

で、その塔の正式名称は「誓願の塔」。

塔のある高台まで上がってみると、まわりの集落の様子を見おろすことができるし、高台らしく風も心地よくで、和めた。

 

 ↑ やってきた。西光寺。後ろに、三重塔が。こりゃ目立つわ。

 

 ↑ 西光寺の三重塔、「誓願の塔」の前まで登ってきた。鮮やかな赤。

 

 

 

 ↑ 「誓願の塔」には、この階段を登って来る。眼下には迷路のまち近辺が。上から見ると、こんな感じ。けっこう密集していた。

 

やはり島というのは、内地から隔絶されているせいなのか、内地とは違った空気が漂っていて、癒される。

のんびりしているというか、ギスギスもしてないし、ごちゃごちゃしたものがないからだろうか。

普段仕事に追われたり疲れたりしてると、余計に「のんびり感」が穏やかな気分にしてくれる。

来てよかった。島って・・・いいなあ・・と実感。

 

しばし「誓願の塔」や西光寺で休憩した後、私は自転車で再び「迷路の小道」を抜けて土庄港に向かった。

レンタル自転車を返すためと、宿の送迎車を待つために。

 

 ↑ 土庄港にあった「二十四の瞳」の銅像。一般的な小豆島イメージは、やはりオリーブと「二十四の瞳」であろう。

 

 

宿はけっこう大きな宿で、リゾートホテルだった。

 

案内された部屋のテラスからの眺めは良好で、ホテルの設備であるテニスコートやプールが目の前に見えた。

そして、それらの施設のはるか向うには、穏やかな瀬戸内海が見えた。

 ↑ 宿のテラスから。はるか向こうには瀬戸内海が広がっているのが見えた。手前にはテニスコート。リゾートでんな~。

 

↑ 同じく、宿のテラスに立ち、右方面を見た。手前には宿のプール。リゾートでんな~。遠くの青は、瀬戸内海。水平線と空がグラデーションのよう。

 

ふと視線を左にずらすと、山の中腹に一際大きな観音様の像が立っているのが見えた。

これが噂の小豆島大観音様で、別名「しあわせ観音」というそうな。

なにやら小豆島のシンボルのようにも見えた。

 

 ↑ 宿のテラスに出て、左方向を見てみた。向こうの山の中腹に、巨大な像が立っているのが見える。

 

 

「こりゃずいぶん大きな像だなあ。一体何メートルの高さなんだろう」と思いながら調べてみたところ、正式な高さは公表されていないようだ。

だが、大体50~60メートルぐらいだとされているようだ。

もしそうであるなら、初代ウルトラマンよりも背が高いことになる。

初代ウルトラマンは身長40メートルだった。

ということは、ウルトラマンは小豆島大観音様の肩ぐらいの身長ということになりそうだ。

子供の頃、ウルトラマンの身長40メートルというのは、とてつもない高さに思えたが、こうしてリアルに比較できるものが実在すると、思ったほどではない気もした。

もっとも普通の人間に比べたら、比較にならないぐらい高いけどね。

 

もしもウルトラマンが実在して、小豆島に現れたら、あの小豆島大観音様の肩ぐらいの高さだと思えば、おおまかなリアルな想像はつく。

 

 ↑ その像に、ズームで少し寄ってみた。大きな観音様。小豆島のシンボル??

 

 ↑ さらにズーム。だいぶ、像のルックスがはっきりしてきた。身長40メートルのウルトラマンは、あの観音様の肩ぐらいの身長?

 

とりあえずこの日は土庄港からエンジェルロード、土渕海峡、迷路の小道、西光寺などをレンタル自転車で見て回ったので、翌日はバスで巡ることにした。

格安のバスツアーが宿から出てるので、それを利用しない手はないので。

 

そして・・そのツアーで巡る場所のひとつに、今回私が小豆島に来た目的とも言うべき「あの場所」があるはずなのだ。いや、少なくても「見える」はずなのだ。

何十年も私の心の中に居座り続けてきた、あの場所が。

 

 

 

 

 

 次回は、バスで小豆島各所を訪れます! 「あの場所」に想いを馳せながら。


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