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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

埋もれた自作曲の蔵出しシリーズ 29

2020年09月22日 | 音楽活動

コロナが中々収束せず、様々な店が集客に本当に苦労している。

行って閉店になってたらどうしよう、、、と、気になる店もある。

そんなことを考えながら、先日某店に行き、恒例の自己満足企画「埋もれた自作曲の蔵出しシリーズ」の一環として歌ってきた。

もう何年も続けてるこの企画、今回で29回目になった。

もし次回もあれば、次回で30回ということになってしまうことになる。

当初は軽い気持ちで始めたので、こんなに長く続けるようになろうとは、開始当時は予想もしてなかった。

 

今回蔵出しで歌った自作曲は5曲。

前回までに計111曲を歌ってきてるので、今回の5曲を付け加えると、これまでに総計116曲の自作曲を蔵出ししていることになる。

 

いつも書いてることだが、このシリーズで選曲する自作曲の基準は以下の通り。

 

  • これまでに一度も人前で歌ったことがない自作曲。
  • 昔人前で1回ぐらい歌ったことがあっても、その後長い年月人前で歌っていない自作曲。
  • 新しい曲の試運転。

 

上記の条件に該当する自作曲を、毎回かぶりなしで歌うのが、このシリーズ。

今回の選曲メニューは以下の通り。

 

1、夜が降る        作詞・曲  ヤングだんぞう

2、あの日々のおろかさゆえに  作詞・曲  だんぞう

3、横浜物語        作詞・曲  だんぞう

4、気まぐれな来訪者    作詞・曲  だんぞう

5、日々、とりとめもなく  作詞・曲  ヤングだんぞう

    

 

  • まず1曲目「夜が降る」。

確実に、人前では初披露の曲。

これは十代後半の頃に作った曲。当時私は、屁理屈をこねくりまわしたり、支離滅裂・意味不明な歌詞の曲ばかりを書いてた時期があった。

なんというか・・尖ってたんだと思う。

当時、そういう傾向の自作曲を録音したテープを周りの音楽仲間に聴いてもらった時、はっきり言って不評な曲が多かった。でも自分としては、当時の心境としては、甘い曲とか優しい曲はあまり作りたくなかったのだ。そういう曲への反発もあったんだと思う。

この「夜が降る」は、そんな時期の曲のひとつ。だが、当時の曲の中ではこの歌詞はまだまともなほうだったかもしれない。

当時は軽快なシャッフルのリズムで歌ってたが、今回初めて人前で歌うにあたり、テンポをちょっぴり落とし、ややブルースっぽいリズムに変えて歌ってみた。

途中の展開部以外は、ロックンロール系のコード進行の曲。

 

こんな出だしの曲。歌詞の一部を抜粋して、記載。↓

 

♪     夜が降る 冷たい雨は身も骨も凍てつかせ

    町をふりむく者はない

    人は喉を痛め  ほとばしる血が止まらない

    信号は赤だ   地下室にはミイラの群れ

    夜がきつく降る

 

 

  • で、2曲目「あの日々のおろかさゆえに」。

これを作ったのは多分30代の前半頃だったと思う。

随分前に、酔っぱらって1度だけフォーク居酒屋で歌ったことがあったかもしれないが、なかったかもしれない。泥酔してたと思うので、よく覚えていない。

なので、今回歌うことで、確実に「少なくとも1回は人前で歌ったことがある曲」にしておこうと思ってセレクト。

昔別れた恋人をふと思い出した主人公が、長年の月日の経過による心境の変化での思いを、かつての恋人にあてた曲になっている。

だが、その思いはもう成就することはないのだ。時、すでに遅し。

この曲の主人公にはモデルとなった人がいた。

こんな出だしの歌詞で始まる曲。出だしの歌詞だけ抜粋して記載。↓

 

  ♪    どうしてる?  長く会っていないけど

     君は今も 長い髪のままかい?

     君のわがままも今じゃ 穏やかな記憶に変わった

     もっと大切にすることだって できたはず

     今の恋人と うまくやっているかい?

 

  • さて、3曲目「横浜物語」。

作ったのは大学時代。確か1回だけ、学園祭でバンドで人前で演奏したことがあった曲。

だが、人前での披露は、その1回限り。

当時私が組んでたバンドの後輩メンバーが、この曲を気に入ってくれてたので、ならば・・とばかりにそのバンドに持ち込み、1回だけライブでやった。

ちょっとムード歌謡に通じるような出来の歌詞とメロディになっている。

私にしては珍しいぐらい地域限定性がはっきり歌詞に出てる曲だ。

歌詞の中に、横浜の港の風景描写がいくつも散りばめられている。

当時、ひょんなことからプロの作曲家に、私が書いたこの曲の譜面を見てもらったことがあったが、譜面が分かりにくかったことへの苦言はありながらも、曲の出来そのものに関しては「どのパートのメロディも、非常によくまとまっています」と褒めてもらえたのが、ちょっぴり自信に繋がった覚えがある。

譜面に書かれた、この曲の様々なパートすべてに、3重丸がつけてあった(笑)。

なので、案外この曲は当時としては、それなりの完成度があったのかもしれない。

 

だが・・・その後この曲は私の中で長年埋もれ続けることになった・・・。

理由は・・・曲調が歌謡曲寄りになりすぎたように思えたからだったかもしれない。

歌謡曲は、聴く分には好きだったが、自分で歌うとなるとどうもしっくりこなかったので・・。

ともあれ、ふとこの曲を思い出したので、今回の「蔵出し」で、心の奥から引っ張り出してきて歌ってみた。

 

ここでは2番の歌詞の途中部分を抜粋して、一部だけ書いておく。

 

  ♪ 元町のざわめきは遠のき たそがれの口笛が響く

    これで最後だと 思いたくない 2人の横浜物語

    波の音照らしてる灯  いくつもの恋を見てたタワー

    どれもみな 忘れない  今夜のこの横浜を

 

 

  • そして4曲目「気まぐれな来訪者」。

人前で歌うのは初めての曲。

この曲は特殊な経過で出来た曲。歌詞を書いたのは、かなり古い。おそらく20代の頃だったとは思うが、記憶がはっきりしない。

メロディは、10~20年くらい前に頭の中に浮かんだまま、そのままメモ録音もしないままでいたが、なぜか忘れることはなかった。

私が無意識のうちにメロディを作ると出てきがちな傾向の曲で、私にとっては一番「楽」に出てくる傾向のメロディ。出来ればザ・バンド風なサウンドを想定していた曲。

ただ、メロディは元々この歌詞用に作った曲ではなく、「別の曲」として中々歌詞がつかないカントリー調のインスト曲みたいな感じで私の中にあり続けていた。

待てど暮らせど、このメロディに乗せる歌詞が浮かばなかった。

でも、いい加減どうしても歌詞をつけたくなったので、このメロディがうまく乗りそうな歌詞を探して、自分の過去の作詞ノートをあれこれ見てたら、古いこの歌詞にならなんとか乗りそうなことに気付いた。

また、元々この歌詞にはなんとかメロディをつけたいと長年思ってたのに、中々メロディが浮かばないで放置されていたのも気になった。

そこで近年、歌詞とメロディをドッキングさせ、両者とも少しづつ微調整していき、完成。

歌詞もメロディもそれぞれ「別の曲」として古くから頭にあったものなので、この曲は言わば「新曲のようで、新曲ではない」あるいは「旧曲だが、新曲でもある」・・・そんな妙な曲。

 

歌詞だけ読むと、どこか心霊ソングのように思える個所もある。それがこの曲の特徴かもしれない。だが、メロディは明るいし、歌詞も心霊そのものを歌ったわけではないので、決して心霊ソングにはなっていないとは思うのだが。

「実体のなさ」がテーマの曲。ちょっと不思議な内容の歌詞にしたかった。

とりあえず、3番の歌詞だけでも記しておこう。

 

  ♪  ある時 部屋の窓に 誰かが立っていた

    いくつか欲しがっていたようだった

    ポツン ポツポツ ポツン

    実体がなかった 僕は近づいてみた

    すると思い付きのように うやむやになった

    いつもと違う あの日の出来事

    どうなりたかったのか 気まぐれな来訪者

 

 

  • そしてこの日の最後の曲、5曲目「日々、とりとめもなく」。

これは高校2年の時に作った、小品。作ってから何十年も経過しているが、今回が人前初披露。

1種類しかないメロディパターンが、短く8行しかない歌詞に淡々と乗って繰り返されていく。

ライブでやっても、あるいはアルバム内に収録されてても、リスナーにとっては地味で記憶に残らない曲だと思う。

でも、そんな小品をバリエーションとして、作っておきたかったのだろうと思う。

タイトル通り、とりとめもない、モノローグのような曲。

 

   ♪    過ぎてゆく  誰のために?

        とどまらずして 何のために?

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

というメニューが、今回の「埋もれた自作曲の蔵出しシリーズ 29」の内容。

100曲目までは、「とりあえず100曲目標」で歌ってたが、それを超えてからは今はとりあえずの目標はない。

気が向くままで行きたい。

 

それと・・ライブができるお店は今はしんどい時期だと思うのだが、なんとか頑張ってもらいたい。

そのためにも、コロナには早く収束してもらいたい。

新型コロナの特効薬、できないものかなあ・・・。これ、世界中の人たちの共通の思いだろう。

 

 


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