え~~、何と申しますか、今回のお題は、女性からは嫌われそうなネタなんですよ~。
一気に女性が私の日記から逃げて去っていきそうな気がしてますが(笑)、その危惧を感じながらもこのネタを発表してしまう私は、くじけない奴・・じゃなかった、はい、無骨者とお呼び下され。 ではでは、いってみましょ~~。
小学校の頃、私の行動範囲には、電力関係のビルの廃屋があった。
妖しくて楽しくて、なおかつ色々な意味でヤバイ場所だった。異様だし、近辺の街景色からはかけはなれた異空間だった。
地下室、1階の大きなフロア、そして2階。
1階はすごく高さがあり、その結果、2階の床は事実上3階分クラスの高さがあった。
怖いのは、2階の床の中央部分は欠落して大きな穴があいていたことだ。
その穴からは、はるか下にある(ように見えた)1階が見え、もし床が崩れたらと思うと空恐ろしかった。
今考えると、よくもまあそんな所に遊びに行ったものだ。危ないったらない。
この廃屋になぜちょくちょく遊びに行ってたかというと。
一種のお化け屋敷のようにも思えたし、いつ床などが崩れるか分からないというスリルもあったからだ。
子供の冒険心をおおいに刺激してくれる存在だった。
あわよくば秘密基地にでもしようかとも思ったが、秘密基地にするには広すぎたし大きすぎた。
もっぱら、探検場所としての存在だった。
で、遊びに行ってたのには、もうひとつ理由があった。
それは・・ズバリ、エロ本だった。
建物の後ろに雑草が生えてるスペースがあり、そこには人目を忍ぶ(?)ように、たくさんのエロ本が捨てられていた。
破れていたりもしたし、雨にさらされたせいかページがヨレヨレになっていたりもした。
また、建物の内部にもエロ本は打ち捨てられていた。それは地下室だ。
薄暗い地下室に、まるで海賊の宝のようにエロ本が散乱していた。
なんで、あんなにエロ本があの場所にあったのだろう。
きっと、あそこにエロ本を捨てた人は、自宅のエロ本を処分したいのだが、どうしたらいいか分からなかったから、あそこに捨てて処分したのだろう。
家の人に見つからないように捨てるには、ゴミ屋に出すわけにはいかなかったのだろう。
で、あんなに何カ所にたくさんのエロ本が捨てられてたのは、同じことを考える人は多かったからだろう。
エロ本をどう処分しようか・・それは男性なら一度は悩んだ(?)ことがあるのでは(笑)?
小学生にとって、不気味な廃屋に捨てられていた多数のエロ本は刺激的だった。
一枚一枚の写真をジ~~ッと見ながら、「すげぇ・・・」と友達とため息をつきあい。息を呑む。
また、そういう時に限って、寡黙になるんだナ、これがまた(爆)。
女性が裸を晒して、しかもそれを他人に写真を撮ってもらい、更にしかも、それを本に載せて社会に晒す・・なんてこと自体がビックリだった。いや~、子供心って、罪がなくて、いいやね。
恥ずかしくないのかな・・と思いながらも、興奮したものだった。
当時の小学生には、そういうものに触れる機会ってほとんどなかったからね。
エッチな漫画も「ハレンチ学園」という漫画が出現するまでは無かったような気がするし。
免疫がなかったから、見知らぬ女性がチラッと胸をさらけ出しているだけでドキドキした。「おお!」ってなもんだ。
で、ヌードの女性の表情・・特に目が気になった。
あまり恥ずかしそうでもなかったんだ。
中には裸を晒しながらも、しっかりと目をカメラに向けている女性の表情は、時々うつろにも見えたし、挑戦的にも見えたし(特に外国人女性は、そうだった)、無表情にも見えたりした。
今思うと、無表情ってのは、恥ずかしさの裏返しだったのかもしれない。
こんな写真を人に撮らせるなんて、よっぽどの困った事情があったからなんだろうな・・とも勝手に想像したりした。
だから、それらの女性には、子供心に、心持ち切なさも感じたものだった。←これって、変??
今思うと、ヌード写真を見て、なにも切なさまで感じなくてもいいようなもんだが、そう思う今の私の心は曇ったってぇことなのなあ~。
最初、それらの本を発見した時は、それらの女性が可愛そうにも思えたのは、きっと私がそういうのに慣れてなかったからだろう。ヌードに興奮しながらも切なさを感じたのは、私が当時いかに純粋だったかの良い証明かもしれない(爆)。
そういうエロ本は、少年にとって「秘密の秘密のお宝」ではあったんだけど、まさかそれを家に持って帰るわけにもいかず。
秘密基地で保管することも考えたが、秘密基地に持っていくまでがやっかい。むきだしで持って歩くわけにはいかなかったからね。結局、その場に戻しておくしかなかった。
今思えば、紙袋でも持って行けば、紙袋に入れて隠しながら秘密基地にまで持って行けただろうなあ(笑)。
あれらの「廃屋のエロ本」にヌードを披露してたのは、おそらく少年だんぞうよりも一回り以上も年齢が上の女性たちだったろう。
今頃はきっともうそろそろ「お婆ちゃん」と呼ばれ始める年代になっていることだろう。今頃何をやってるのかな~。若い頃にヌードモデルになったことは、家族には秘密にしてるんだろうなあ。
今では女性のヌードは世間に溢れている。
ネットを使えば見放題。エッチな要素のある漫画なんて、今じゃ普通だ。
ある意味、そういう刺激に麻痺してる部分もあるかもしれない。
でも、少年の頃に、不気味な廃屋にうちすてられていた、おびただしい数のエロ本に載ってたヌードの女性たちには、どこか切なく物悲しいものがあった。
どこか秘密めいていたからこそ、ときめきも増したような気がする。
それは・・縁日などでよくあった「見せ物小屋」の女性にも相通じる切なさを、私が勝手に結びつけていたからかもしれない。
その意味じゃ、今のヌードはあっけらかんというか、明るく開放的になったもんだ。
拍子抜けしてしまうくらい。女性が変わったのか、世の中が変わったのか。きっとどっちも変わったのだろう。
ちなみに、その廃屋はとっくに壊されてしまい、今じゃマンションらしい建物が建っている。
その建物の前を通るたび、私はかつてそこにあった廃墟ビルの、穴のあいた2階の床、薄暗い地下室、エロ本が散乱した建物の裏手の雑草地を思い出すのだ。
あのエロ本に掲載されてた、ちょっと物憂く、無表情の奥に寂しさをたたえたような女性ヌードモデルの表情と共に。
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