幼い時に見たことがあって、その後一度も見たことがなく、いつしか記憶の片隅には、その作品のキャラクター以外残っていないアニメがあった。
どんなストーリーだったかも思い出せなく、キャラの設定も覚えてなかった。
だいたい、作品のタイトルも覚えてなくて、キャラの名前も定かではなかった。
だが、そのキャラだけはやたら印象的だった。
私以外にも見ていた子はいたと思うのだが、その作品のことを話題としてふってみても、誰も覚えてなかった。
いや、大学の頃、たった一人だけ、その作品を覚えていた友がいた。
でも、私以外でその作品を覚えていたのは、そのたった一人だけであった。
その友とて、その作品のタイトルもストーリーも、キャラの名前も覚えてなかった。
私同様、キャラの絵姿だけを覚えているだけだった。
その作品のタイトルを突き止めたくて、その友と何度か話し合ったが、どうしても思い出せなかった。
なので、幼い頃から今まで、その作品は私の中でナゾのままであった。
そのナゾの答えが知りたくて、何年か前に、どこかのアニメ系サイトの掲示板に書き込み、解答を待ったことがあった。
でも、何の反応もなく、どうやら誰もその作品のことを覚えてなかったようだった。
そのサイトの管理人さんは、かなりアニメや漫画に詳しい方だったと思うのだが、その方ですら、その作品のことを知らないようであった。
なので、・・・・いったん私はあきらめた。
なにせ、作品のタイトルも、キャラの名前も分からないようでは、調べようがなかった。
何度も検索したのだが。
だが・・・
最近またその作品のことを思い出し、再び検索してみた。
アンド検索で何度も。今となっては、どんなワードを羅列したか覚えていない。
でも・・そのかいあって、たった一枚だけ、その作品のキャラの画像を見つけた時は、嬉しかった。
「あった!!! まさにこれだ!」
・・そんな感じだった。
で、その作品の名前も書かれており、それは「宇宙パトロール」というタイトルだった。
で、「宇宙パトロール」というワードで再び検索を開始したのだが、あいにく「宇宙パトロール」というワードでヒットするアニメ作品は「宇宙パトロール ホッパ」ばかりだった。
ホッパは大好きだったし、よく見ていたし、主人公の名前も、ルックスも、仲間のルックスも、主題歌もよく覚えている。
だが、私がその時探していたのは、決して「ホッパ」ではない。
そこで再びアンド検索を開始。入力したワードには、宇宙パトロールというワードもまぜて。
そうしたら・・・今度は以前のアンド検索よりは楽になった。
で、何点かその作品の画像も見つけることができたし、その作品の正式タイトル、キャラの名前も判明!
正式タイトル・・・というのは、その作品はアメリカ製だったので、原題を見つけた・・という意味だ。
で、その作品の正式のタイトルは 「Colonel Bleep」。
「宇宙パトロール」というタイトルは、日本で独自につけられたタイトルで、「宇宙パトロール」の他に「キャプテン・ブリープ」とか「宇宙キャプテン」という邦題がつけられて放送されたりしたらしい。
そうか・・だから、タイトルが曖昧だったのかなあ。これだけ何種類もタイトルがあったのではねえ(笑)。
ともかく、長年のナゾが、やっと解けた・・・今、そんな思いがしている。
この作品は1957年に、リチャードH.アルマン社によって制作されたアニメで、なんと!テレビ用のカラーアニメとしては世界初の作品だった・・・というから、アニメ史上でも偉大な意味合いを持つ作品だったということになる。
もっとも、当時の我が家のテレビはモノクロだったので、この作品はモノクロで見ていた。だから、私はこの作品はてっきりモノクロ作品だと思っていた。
で、この作品に出てくるキャラは、宇宙人ブリープ、原始人モコモコ、木彫り人形のキック。
ブリープは、地球の調査にやってきた宇宙人・・・という設定だったらしい。モコモコとキックは、地球で出会って仲間になった・・・なのかな?
悪役では、ゾロメ博士、宇宙鯨グルーゾー、黒騎士、悪ロボット、片目の宇宙海賊・・などがいたようだ。
ブリープたちは、アフリカ大陸沖の島にあるゼロゼロ基地を拠点としていた・・らしい。
なんといっても、ブリープのキャラが強烈だった。
まず胴体や手足が線のような形態で、それがカクカクと動く。
足はなぜか一輪車に乗っている。
頭には金魚鉢のようなヘルメットをかぶっており、顔はカッコ良さとは程遠く、時には悪役のような表情をする。
正義のヒーローでありながら、悪役のようにも見えた不思議な主人公だった。
原始人モコモコ・・というキャラ名は、なんとなく記憶にあるような気もする。
タイムマシンに乗って原始時代に行くと家族や、仲間恐竜もいるらしい。
見るからにとぼけたキャラ。いかにもヘマをしそうな感じ(笑)。呑気で気のいいオヤジ・・そんな感じ。
キックは、ピノキオのような存在で、自分を作ったおじいさんに時々会いたくなったらしい。
なんといっても、ブリープの「一筆書きのような線の体や手足がカクカク動き、悪役のような表情をして、一輪車に乗って移動する」・・なんていうキャラは、シュールそのものだった。
でも、妙な可愛さもあって。
日本では、東京12チャンネルで放送されていたらしいので、全国的にはこの作品を知らない人が多いのは仕方ないのかもしれない。
一本は5分の尺しかないので、30分番組と違って、チャンネルをガチャガチャ動かしてるうちに偶然この番組が放送されてるのを見つけてみてたのだと思う。
30分番組なら、ちゃんと、どの作品が何曜日の何チャンネルで何時から放送されるのかは当時の自分の頭には入っていたからね。
5分番組だと、自分の頭の中の番組表には入っていなかったのだろう。
だから、偶然この作品に遭遇・・というパターンが多かったのだろう。
気づけば、いつの間にか始まってて、そしてすぐに終わってしまってた印象がある。
なのに、この作品が印象深くいつまでも私の中に残っていたのは、・・・ブリープのシュールな絵柄と設定のせいだろう。
原題「COLONEL BLEEP」(作者Robert D. Buchaman)
リチャードH.アルマン社制作 © MCMLVI Robert D. Buchanan, Miami, Florida
1957年 104話(1話5分)
キャプテン・ブリープ(COLONEL BLEEP)
木彫りのキック(Sqweek)
原始人モコモコ(Scrtch)
アメリカではDVDが出ているらしい。
104本も制作されたということは、本国で人気あったのだろうね。
日本版では、ナレーションを牟田悌三さんが担当していたらしい。
ブリープのあのシュールな動き、また見てみたい。
日本ではDVDは出ないのだろうか。
・・・そうするためには、少しカルト過ぎるのかなあ。
この「COLONEL BLEEP」(邦題「キャプテン・ブリープ」「宇宙パトロール」「宇宙キャプテン」)、私のこのブログを読んで下さってる方の中に、ご存知の方、いらっしゃいますか?
見てた方、いらっしゃいますか?
時間の外にようこそ。
ここは時間の流れの外にあるブログですので(笑)、時系列がランダムです。
この「キャプテンブリープ」は、何曜日の何時から放送されていたかを把握していたわけではなく、たまたまチャンネルをガチャガチュやってたら見つけていた作品でした。
だいぶ前に、アニメや漫画系のサイトにこの作品の話題をふったんですが、誰も知ってる人がいなくて、いつも「幻の作品」であり続けました。
なので、ネットでこの作品の正体がわかった時は、ホッとしたもんです。
レンガを投げるネズミ?
猫の顔をした車に乗ったヒーロー?
う~ん、なんでしょう・・。
舶来のアニメなら、ハンナバーベラ社の作品であった可能性は高いですね。
私が覚えているのは、「とっかんカメ公」や「早撃ちマック」「マイティハーキュリー」「ウッドペッカー」などです。
確か、ワニが主人公の作品もありました・・。
こんな始まりでしたね。
こんにちは。突然すみません。プリープを主人公にした漫画を、小学生の時に描いていた者です。
今でも描ける‥って誰でも描けますか笑
ユーチューブで画像を探していたら、偶然ここに辿り着きました。
ユーチューブで今は、ぶりーぶを観ることができて、初めてそれを発見したときは、ちょっと涙しました。
ただ、バックで流れているBGMが、日本語版は完全に違う事が残念です。
あるラジオ番組てプリーブの事を投書したら、やくみつるさんは、パーフェクトに反応してくれましたよ。
少なくとも数名の人のこころに、プリープは残っています。
あ、そういう出だしでしたか!
私、その記憶は完全に抜け落ちてます、、、。
リアルな世界ではブリープのことを知ってる人はなかなかいなかったんですが、さすがネット!こうしてご存知の方からコメントを頂けるんですから。
少なくとも日本ではかなりカルトな作品なんでしょうね。
ユーチューブではアップされてるんですか?
ならば、時間のある時に探してみますね。
懐かしいなあ。
あのブリープのキャラデザインは相当シュールでしたよね。
それゆえ、インパクトありました。
やくみつるさんがパーフェクトに反応してくれたんですか?
さすが、やくさん!
知識の埋蔵量が違いますなあ!
>少なくとも数名の人のこころに、プリープは残っています。
その数名の中に私も入ってます。
ナレーションが牟田悌三さんだとは知りませんでした。オイラックスのCMが印象的でしたね。
時間の外にようこそ。
オイラックスのCM??
あらら・・・すいません、全く覚えてないのです。
というか、この記事を書くまで、この番組の正式な名前も覚えてなかったぐらいですから。
とりあえず、宇宙人のキャラが強烈だったのが、頭にこびりついていました。
一筆書きみたいなキャラでしたものね(笑)。
キャプテンのこと、ガラス状のヘルメット、一輪車をこいでるとか、原始人がいっしょにいるとか、人に説明してもなかなか分かってもらえず、「マンガのくに」で放映されたのを調べていって、ようやくヒット。
いちおうカラーだったのですね。色が褪せてたから白黒の記憶でした。
youtubeにも動画があり、堪能できました
この作品を昔私が調べた時もなかなか見つかりませんでした。
知ってる人が少なかったのも原因かもしれませんが、今考えると日本での放送時に作品タイトルが何種類かあったのも原因だったように思います。
だから、タイトルがあやふやになってしまったのではないでしょうか。
いっそ原題「コロネル・ブリープ」のままで放送してたら、タイトルがバラけることもなかった気はします。
タイトルが統一されてれば、もっと調べやすかったのでは。
印象的なキャラの作品でしたね。
特に主人公の宇宙人が。
リアルでは私の周りには、この作品を知ってる人がなかなかいなかったんです。
タイトルもあやふやでしたので、調べるに調べられなかったんです。
ネットのおかげで、作品を特定することができました。
あんなに古いのにカラー作品だったなんて、すごいですよね。