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乗ってる船が沈没するとして。海と湖とどちらがマシだろう。
そんなとりとめもないことを考えたことがある。
船に乗ってる場合、何かのトラブルでそうなる可能性はゼロではないのだから。
船の上にいると、「板の下は地獄」と言われるのが実感できることがある。
その船が小さい船だったりすると特に。
大きな船・・例えばフェリーのような大型船にいると実感しにくかったりするが、手漕ぎ船のような小さな船に乗ってると、板の下は地獄であることは実感する。
この場合「板」とは、もちろん船底のこと。
まあ、船底が必ずしも木であるとは限らないが、あくまで表現という意味ではわかってもらえるだろう。
なにせ船の船底の下は海だったり湖だったり、川だったりする。
海や湖や川の底は、とても人間の足が立つ深さではないことが大半。
水中では足が立たないと、泳げない限り呼吸ができない。仮に泳げても波が荒かったり、岸まで遠すぎたりすると力尽きる。また、水中にはどんな生物がいるかもわからない。その生物に魘われる可能性たってある。
また、水中がどんな地形になってるかもわからない。
そういう意味では地獄と言えるのだろう。ましてやいきなり水中に投げ出された場合には、平常心ではいられない。
ここでこの記事の冒頭のテーマに戻ってみる。
船が浮かんでいるのは、前述の通り海や湖や川。まあ、池の可能性もあるけど。
もし自分が乗ってる船が何かのアクシデントで沈んでしまう場合、その船が浮かんでいるのはどこが1番怖いか。川だと、たとえその川が一級河川だったとしても、岸は見える。もっとも川の流れに流されるリスクはあるが、それは海だっておなじ。海には海流があるしね。
湖にしても、岸は見えるだろう。少なくても海よりはその可能性が高い。遠泳が出来れば、とりあえず見えてる岸までたどり着ければ助かる可能性がある。
だが、湖というのは、神秘的な雰囲気がある分だけ、なんとも言えぬ怖さがある。個人的には田沢湖や十和田湖などは、いきなり暗くて深い感じはある。
だがそれとて、やはり海には敵わない。海だと、岸が見えない可能性がある。深さも見当がつかない。
海水の色にしても、透明な海もあれば、水中の様子が見えない場合もある。後者の場合に水中に放り出されると恐怖だろう。
また、川に流れがあるように海にも潮の流れがある。
水中にいる生物の種類だって、川や湖より多い。
やはり、乗ってる船が沒む場合、海が1番怖い。
もちろん、どれも怖いけどね。
海とは違った怖さがあるのが、案外「沼」。
沼によっては、藻がからんだり、底が浅そうに見えても泥だった場合、泳ぐことができない場合があること。
その場合、例え岸が見えてても、身動きがとれない。これは怖い。海とは別の絶望的な状況だ。
まあ何にせよ、乗ってる船などが沈まないことが1番なんだけどね。
自分が乗ってる船が沈みかけてる時の恐怖の状況、察して余りある。
数年前の知床での観光船の沈没、古くはタイタニック号、その他沈没事故は多数ある。
今回のようなネタを書いてると、海難事故で亡くなられた人を、心から気の毒に思ってしまう。
あらためて。
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