震災で原発の問題が深刻化するにつれ、太陽光発電や風力発電などが注目を集めてきている。
太陽光発電や風力発電、おおいにけっこう・・・と言いたいところだが、それを普及させるには、問題点や課題を法整備していかねばならないのではないだろうか・・と思えてならない。
例えば太陽光発電だが、これは日照権と密接な関係がある。
今の法解釈では、日照権というのは人間に適用されるのであって、ソーラーパネルには適応されないらしい。
今後も、そういう解釈のままでいいのだろうか。
例えば、ある家が高いお金を出してソーラーパネルを設置したとする。
だが、そのあとに、その家の近くに、高いビルでも建ってしまって、太陽光が遮られるようになったらどうするのだろう。
太陽光は、お昼ぐらいが一番蓄電できるらしい。
夕方くらいになると、いくら太陽がまぶしくても、蓄電量はたいしたことがない・・・という話を聞く。
太陽光発電を推奨するなら、それをさえぎる高いビルの建設にも監視や条件をきびしくしなくては、普及などしないのではないだろうか。
特に、昼間の時間帯に太陽光を遮ってしまうのでは、それはソーラーパネルを設置した家に、金銭的な損害が生じることになる。
ソーラーパネルを設置した家や建物が泣き寝入りするしかないのでは、普及などするはずがない。
よく、住宅街などの近くに高いビル・・・・例えばマンションなどが建つ場合、日照権の問題から住民による反対運動がでる場合がある。
太陽光発電を推奨するのであれば、これは単なる住民のわがままではなく、損害賠償の対象にしないといけなくなる。
もちろん、太陽光をさえぎる側に対しての損害賠償である。
単に土地を取得したからといって、自分の都合だけで高層ビルを建ててしまう側に、しっかりした法整備をしないといけないのではないか。
というか、太陽光発電が普及していくには、高層ビルの建設には大きな制限をしないといけないのではないか。
むしろ、脱高層ビル・・そんな姿勢も必要なのではないか。
どうしても高層ビルを建てるのであれば、近くにソーラーパネルを設置している家があるかどうか、また、一番蓄電できる正午近辺の時間帯に太陽光を遮ることになるかならないか・・はよくよく調査したうえで、ビルの形状(高さなど)などの対策や配慮をしたうえで建てなければならないのではないか。
それをいっそ法整備しなければいけないのではないか。
話し合いで解決できればいいけれど、たいがいは建設する側の強硬工事で建ってしまう場合も多いと聞く。
現に、私の住む場所の近くでも、そういうケースがあった。熱心な反対運動があったにもかかわらず、結局高層マンションが建ってしまった。
その結果、結局そのマンション周辺の住民の泣き寝入りで終わってしまった。
こうなると、やはり、少なくても一定の法整備は必要だと思う。
もしも本当に太陽光発電の普及を推奨するのであれば。
じゃないと、太陽光発電が広く普及するのは無理だと思う。
せっかくソーラーパネルを設置しても、そのあとに高層ビルが建って、一番蓄電できる時間帯に日陰にされてしまうのでは、泣いても泣ききれないだろう。
というか、それでは、意味がないもの。
もっとも、高いビルは、津波が来た時の避難所にもなりえるわけだから、まったくいけないというわけではない。
だが、近くにソーラーパネルを設置した家がある場合は、建てる側の自己都合だけで建てるわけにはいかなくなる。
なので、建てる前には、近辺のソーラーパネルの設置状況をよく把握したうえで、配慮もして建てなければならない。
それに違反したら、罰則を設けるか、建設中止させるか、損害賠償させるかしないといけない。
じゃないと、強硬工事したもん勝ちになってしまう。
ただ、元々高層ビルが建ってて、元々日陰になってる場所に新たにソーラーパネルを設置して、確信犯的に損害賠償をさせようとする事態を防ぐためには、先にどちらが建っているかを優先にするしかないだろう。
法整備するなら、そういうことも含めた内容にしないといけないだろうね。
ともかく、太陽光発電を推奨するのはいいが、もしも本当にそれを国家戦略としていくのであれば、太陽光発電をしやすい環境作りのための街作り、法整備は欠かせないと思う。
じゃないと、絵に描いた餅に終わってしまいそうだ。
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