先日、再び東京に多少ながらも積もるぐらい雪が降った。
東京って場所は、本当に雪に弱い。
ちょっと積もったぐらいで、すぐに道路にも電車にも影響が出る。
北の雪国にとってはたいした雪ではなくても、東京にとっては大変なのだ。
ここでふと思う。
何センチか積もったぐらいで都市機能に影響が出るのなら、もしも東京に雪国並みの雪が積もったら、いったいどうなってしまうのだろう・・・と。
想像もつかない。
雪国みたいに何メートルも雪が積もって、町の店や家の1階が完全に雪に埋もれたら?
都市がいきなりなくなってしまうような感じになるだろう。
まあ、それでもさすがに何メートルもの雪が東京に積もった例は聞いたことがないので、あまり現実的な仮定ではない。
では、過去に、東京には最大で何センチ雪が積もったことがあるのだろう。
そう思って調べてみたら・・
記録に残っている限りでは、東京の最大降雪記録は1883年2月8日の46cmの積雪・・らしい。
これは東京に気象台が開設されてから今に至るまでの記録の中で、最大の積雪記録らしい。
46センチといえば、およそ半メートルだ。東京にそんな雪が・・・・一体どういう状況だったんだろうね。
電車の数も、車の数も、今とは比較にならないだろうが、それでも都市としては完全麻痺だったろう。
1883年と言えば、明治16年。
幕末から維新にかけて活躍した有名人は多いが、その中の特に有名な人物がまだ生きていた時代であろう。
例えば伊藤博文とか。
文化的には、鹿鳴館が開館された年のようだ。
まあ、ここまで古いと、私などまだ影も形もないので、実感としては想像できない。
ちなみに、東京の降雪記録としては、以下の記録が残っているらしい(もちろん、気象台がなかった時代にはそれ以上の降雪例もあったのかもしれないが、記録が残っていない以上、確かめようもない)。
● 気象台が開設されて以来の、東京の降雪記録 ●
1位 46cm (1883/ 2/ 8)
2位 38cm (1945/ 2/22)
3位 36cm (1936/ 2/23)
4位 33cm (1951/ 2/15)
5位 31cm (1887/ 1/18)
6位 30cm (1969/ 3/12)
7位 27cm (1925/ 1/30)
8位 25cm (1892/ 2/19)
9位 23cm (1994/ 2/12)
10位 23cm (1968/ 2/16)
このリストを見ると、1968年と1969年に、2年続けて「歴代降雪記録ランキング」に入るほど東京に雪が降った日があったんだね。
このリストにある降雪記録では、私は3回ほど、このリストの中の「東京の降雪記録」を体験していることになる。
そういえば・・・以前にもこのブログで書いたが、私が幼少の頃、東京にドカ雪が降った。
それはもしかしたら、その時だったのかもしれない。
こんなことを書くと、年齢がバレてしまうけど(笑)、まあこのブログに綴られるネタを考えれば、私の年代はおおよそ推測されているだろうから、問題は無いか(笑)。
私が幼少の頃に体験した「東京にドカ雪が降った日」のことは、今も覚えている。
夜になって、雪はガンガン降り積もり、幼少だった私はけっこうワクワクした。なので、ちょっと時間が過ぎるたびに外に出て、雪の様子を見ていた。
どれだけ降り積もるのだろう・・・と、思った。
この分だと、かまくらだって作れるかもしれないと思った。
それまでに私が体験したことのない積もり方の「東京の雪」だった。
だが、幼少ゆえ、そんな遅くまでは起きていられない。
やがて眠りに落ちた。
そして朝。幸い雪はやんでいた。
町の景色は一変していた。
道路は、20センチ以上はあろうかという雪で埋まっていた。
そんなドカ雪が降った日は、翌年もあった。
だが、それ以来そんな積もることはなく、毎年が過ぎた。
やがて私は大人になり、仕事についた。
当時の私の仕事は毎年冬場は忙しく、夜中も外をかけずりまわっていたし、家に帰れない日もしばしばだった。
毎年のように冬場は雪が降る日はあったが、ある年、幼少の頃以来のドカ雪が降った。
それがきっと・・リストの中にある1994年のドカ雪だったんだろう。
雪がどんどん降り積もっていく深夜であるにもかかわらず、仕事上・・車で外をかけずりまわらなければいけなかった。
ともかく大変だった。
子供の頃から、雪が降るとワクワクしたし、雪に対して困ったような思いを持ったことがなかったそれまでの私であったが、その時以来・・・雪が降ることに対してワクワク感だけでなく、「困りもの」という感情を持つようになった。
そう、その時以来だと思う。
で、今に至るわけだが・・・。
今でもその思いは変わらない。
ワクワクすると共に、困ったという感情も。
それにしても・・・
1883年の46センチという「東京の降雪」。
東京にも、そんなに降ったことがあったのだ。
それを体験した方で今も健在な方・・・というのは、いないだろう。
どんな感じだったのだろう。
たかが数センチ積もっただけで大騒ぎになる現状の東京に今そんなに降ったら・・。
一体どんなことになるのやら。
そして・・・さらに。
異常気象か何かで、豪雪地帯のような何メートルもの雪が東京に降ったら・・・???
ちなみに、「東京の降雪記録リスト」の中で、貴方が体験したり、何か思ったり、覚えている記憶はあるだろうか?
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追記
この記事を書いてから数年後に、また東京にドカ雪が降りました。それは歴代降雪ランキングに十分に入る積雪でした。
そこで、2018年段階での「歴代・東京降雪記録」のランキングを新たに作り、それをネタにした記事を新たに、このブログで投稿しました。
東京の歴代降雪記録に興味があるかたは、リンク先の記事を、お暇な時にでも覗いてやってください。
その記事は、こちら ↓
https://blog.goo.ne.jp/banbo1706/e/9c4bc1bd444525c1ec23d869ab4a8aea
↑ 2018年段階での東京の歴代降雪記録です。
あくまでも私個人が調べたランキングなので、間違いがあったとしたらごめんなさい。
さて、東京の最深積雪記録が1883年2月8日に46センチ! 東京のどこなんでしょうかね〜? 檜原村も東京都。新宿も東京都(笑)
書き込み、ありがとうございます。
で・・
え・・??36センチ??
その数字は、歴代でも3位に相当する積雪じゃないですか!
それはすごい・・。
歴代1位の46センチ、確かに・・東京のどこで計った数字なんでしょうね。
桧原村あたりならわかる気もしますが、都心・・・たとえば新宿とか渋谷とか銀座とか丸の内あたりでそれだけ積もったのだとしたら・・・想像もつきませんね。
ちなみに私の幼少の頃にどか雪が降った時は、友人とかまくらを作った覚えがあります。
半分泥だらけでしたが(笑)。
ちなみに、この記事を書いたのは数年前。
その後ドカ雪がふり、今回もまたかなりの量でした。
歴代10位くらいには入りそうな気がします。
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/annually_s.php?prec_no=44&block_no=47662&year=&month=&day=&view=a4
1962年以前は定期観測じゃないので参考記録
少なくともその積雪は観測しているので間違いないがもっと多い日もあったかもしれないということです
ちなみに場所は当時の気象庁(東京気象台といったのか?)の場所
現在の場所は簡単にわかるけど当時の場所は(多分移転したことあるよね)
頑張って探せば見つかるかな
時間の外にようこそ。
すごい資料ですね。
こういう資料があったとは。
情報ありがとうございます!
ざっと拝見させていただきましたが、時間がある時にまた見返してみたいと思います。
近年、東京では二年連続して大雪の日がありました。
どの場所で降雪量を計るかによって、数字は微妙に変わってくるんでしょうね。