遅い梅雨明け宣言があった先日から、都心の私の家のそばでもやっと蝉が鳴き始めた。
それも、一気に。
まるで蝉たちも梅雨明けを待っていたかのようで、うるさいくらいの鳴き声の大合唱ぶり。
蝉が鳴いてると、夏と言う感じがする。
だが、今年2020年の夏は、いつものような夏ではない。
コロナのせいで、様々なことがガタガタになってしまっている。
しかも、収束が見えない。
春先には長期間の学校の休校があった。
また、緊急事態宣言での経済停止によって収入が激減になった人も多い。
感染者が大きく増えてる状況でのGOTOキャンペーンにより、感染は各地に広がり、各地でのお店の営業にも影響が出ている。
春先に長期休校になった学校は、授業の遅れを夏休みに行い、その結果今年の子供たちの夏休みは短くなったりしてる場合もある。
また、お盆での帰省も推奨されていない。
こんな「いつもと違う夏」は、人間の生活を大きく狂わせている。
気持ちも。
だが・・・
鳴き始めた蝉たちにとっては?
コロナが蝉にも影響するのかどうかは私にはわからないが、蝉たちはコロナのことなど知らないであろう。
彼らの成虫期間というのは短い。
仮にコロナの影響があったとしても、それ以前に彼らの成虫期間の短かさゆえ、コロナ関係なく、短い成虫期間を謳歌して死んでいくのだろう。
蝉にとっては、人間界がコロナにガタガタにされても、いつもと同じ夏を過ごせるのだろう。
そう考えると、ちょっと羨ましくもある。
蝉の鳴き声には、いつもと変わらぬ夏が・・・ある。
人間の私にはそう聞こえるし、思えもする。
蝉よ、いつもの夏を聞かせておくれ。いつもの夏を感じさせておくれ。
コロナが関係ない夏の風物詩を。
せめて鳴き声だけでも。
ところで・・・仮に蝉もコロナにかかったとすると、どんな鳴き声で鳴くのかな(笑)。
まさか
コ~ロコロコロ~、、、だの、
コローナ~コローナ~、、、、だの、
ゴホーッゴホゴホ、、、ではあるまいな(笑)。
それだけはやめてくれ、、、。
ちなみに、コロナウィルスの大元はコウモリにあった・・・という説もあるね。
もちろん蝉の命も、僅か2週間ほど。
夏、稀に目にする蜻蛉(かげろう)にいたっては、たった1日。
さて、それでも蝉の声は、まさしく「夏の象徴」ですね。
心身ともに気力が湧いてきます。
だから彼らは、貴重で短い成虫の期間に子孫を残そうと必死に鳴いてるのでしょう。
うるさいくらいに、必死です。
たとえうるさいくらいでも、セミの鳴き声がしないと夏という感じがしません。
そう、確かに夏の象徴だと思います。