時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

ひとまずさらば、小豆島 (小豆島旅行記5)

2017年06月13日 | 

もしもこの日の私の移動がバスツアーでなかったら、私はいつまでも福部島を見ていたかった。

せっかく「二十四の瞳映画村」という小豆島きっての観光スポットに来たのに、私は福部島ばかり見て、正直、村内の施設やお店をあまり見た覚えがない(笑)。

それぐらい私の関心は福部島に集中していた。

 

だが、ツアーの悲しさ、どうしても滞在時間の縛りがあった。

私は後ろ髪を引かれる思いで、「二十四の瞳映画村」を後にするバスに乗った。

 

その後バスは、ツアー最後の立ち寄り先「寒霞渓」に向かった。

そこはロープウェイで山頂に行ける場所で、小豆島きっての観光ポイントだった。

小豆島観光ツアーでは「24の瞳映画村」と「寒霞渓」を外すツアーはないだろう・・というぐらいの定番スポット。

 

 ↑ 寒霞渓ロープウェイ乗り場にやってきた。寒霞渓は、小豆島きっての観光スポットのひとつ。

 

↑ この階段を登った先に、ロープウェイ乗り場はあった。ロープウェイに乗ってしまえば、山頂までは5分。

 

 

↑ 寒霞ロープウェイ乗り場。ロープウェイや登山列車に乗るたびにいつも思うのだが、ロープウェイや登山列車をつくった人たちは、大変だったろうなあ。 

 

 ↑ ロープウェイに乗ったら、あっけなく山頂駅に到着。おみやげ屋さんが、充実していた。

 

↑ この記事の先頭にある写真が、この寒霞渓の展望台からの眺め。この写真は地名入りの石碑。この写真のアングルの右側が、展望スポット。

 

ロープウェイで山頂駅に着き、そこから展望台まで歩き、遠景を見たら、はるか向うに福部島らしきものが見えたような気がした。

このごに及んでも、まだ福部島を気にしている私(笑)。

 

 ↑ 寒霞渓の展望台で見えた景色の一部。ん?この写真の上の奥の方で、ポッカリと海に浮かんでいる小さな島は、見おぼえがあるような。もしかして?

 

 ↑ 思わず、ズーム。やはり、あれは福部島では?左側に岩礁みたいな島があって、その隣にパフみたいな形の島がある姿は、やはり。

 

 

 

↑ 福部島方面から少しアングルをずらしてみた。入りくんだ地形ではある。 

 

定番観光ポイントの割には、滞在時間は短いかな・・という気もしたが、それでもつかのまの遠望は楽しめた。

 

↑ あの人工物の「わっか」の中に、指定されたものを投げて、見事にわっかをくぐらせることができたら、何か良いことが? 

 

 ↑ その「わっか」からアングルを少し右にずらしてみた。これも寒霞渓の景観の一部。

 

 

↑ なんじゃ、あの不安定な岩は?!この写真では分かりづらいかもしれないので、少し寄ったアングルの写真を下に載せておこう。 

 

↑ 少し寄ってみた。ほら、この写真ならわかるかな?岩山の狭い頂の上に、岩が乗っている光景が。いやあ、見るからに不安定。何かの拍子に落ちたりしないのかな? 

 

 ↑ ええい、更に寄ってみた。これならわかるのでは。いつ落ちても不思議じゃないような、岩。

 

 

↑ 寒霞渓のロープウェイ山頂駅の近くには、こんなかわいい像も。鬼ちゃん?CMの影響なのか、最近「鬼ちゃん」は人気だね。

 

 

↑ 寒霞渓のロープウェイ山頂駅付近から、更に上に登っていけそうなルートも。 

 

 ↑ 寒霞渓の山頂駅からは、ロープウェイではなく、ツアーバスで降りていくことに。これはバスの車窓からの眺め。

 

↑ 同じく、バスの車窓から。かなり標高が高いこの道を、驚くなかれ、自転車で登ってきている人もいた。いやあ、ストロングマン。敬服するしかなかった。かなりバテてるようだったが、そりゃそうでしょう。 

 

 

さて、観光バスは宿に戻った。

 

で、宿に戻った時、せっかくだから・・と思いついたことがあった。

宿から出てる「夜のツアー」である「蛍鑑賞ツアー」。これに参加してみることにした。

このツアーは、期間限定であり、蛍が見れる期間しか行われないのだが、私が小豆島に来た時はその期間のさなか。

当初、風呂に入って飯を食べ終わった後に、また着替えて外出するのはやや面倒くさい気もしたのだが、参加費も安かったし、せっかくの機会だし・・ということで参加を申し込んだ。

 

 

 ↑ ホテルのロビーにあった、「蛍鑑賞ツアー」の看板。期間限定のツアーだし、運よくその時期に来たので、せっかくだから参加。

 

 

そのツアーまでの間、やや時間があったので、夕飯の後にテラスに出てみたら、遠望で瀬戸内海の夕暮れが見えた。

私はかねがね、瀬戸内海は絶好の夕景スポットだと思っていたのだが、今回もそれをしみじみ実感。

瀬戸内海の夕景は、ともかく素晴らしい。世界に誇りたいぐらいだ。

 

 

↑ 夕日の瀬戸内海。 ホテルの部屋のテラスより。

 

 ↑ 十代の頃私は「たそがれのモニュメント」という自作曲を作った。その曲の歌詞に「♪ 夕日の帯が 海を渡って どこまでも続く 誘いの彼方へ~」という一節があったが、この風景など、その歌詞そのものだ。

 

さてしばし時をやり過ごしたあと、蛍ツアー参加のため宿のフロントへ。

で、バスが来て、参加者が皆乗り込み、いざ出発。

蛍が見れる場所は思ったより宿から離れたところだった。

場所は川べりで、バスを降りると、真っ暗闇。

手渡された懐中電灯で足元を確かめながら、歩いた。

すると、真っ暗闇の中に、確かに蛍が。

この時、私は、大好きなゲームソフト「ぼくのなつやすみ」を思い出した。

そのゲームにも、夜の川べりで蛍が飛び交うシーンがあり、かなり印象的で幻想的だった。

それをリアルに体験できた。

後になって思ったのだが、このミニツアー、中々良かったし、印象にも残った。参加してよかった。

 

時刻はもう、すっかり夜の時間帯。蛍ツアーが終わり、部屋に戻った私は、夜風にあたろうと思い、再び部屋のテラスに出てみた。

すると、遠くに見える夜の瀬戸内海には、はるか向うに対岸の灯りが見えた。

 

↑ 夜もけっこう船が出ていた。

 

 ↑ 夜の瀬戸内海。灯りがポツポツ。

 

また、おなじみの(?)小豆島大観音様はライトアップされていた。

相変わらず(?)大きい。←当たり前(笑)。

 

 

 ↑ 夜、足元からライトアップされた、大観音様。

 

さて、翌日。名残惜しくも、小豆島を去る日。

朝早く目が覚めた私は、何気に窓の外の景色を見てみた。

すると・・あの、小豆島大観音様が幻想的な姿を見せていた。

観音様が立つ山には、朝の雲が山をなでるように流れていた。

 

まるで観音様が雲をまとっているようでもあり、雲が観音様を演出しているようでもあり。

こんな姿を見れるなんて、早起きして得した気分だった。

 

↑ 幻想的な流れの雲。山をなでて流れていた。 

 

↑ ご覧あれ。朝もやの大観音様。いやあ、神秘的、幻想的。朝早く目が覚めてよかった。 

 

そして、いよいよ・・小豆島を去る時が来た。

港に停泊していた、新岡山港行きの船に私は乗り込んだ。

もっともっと小豆島には居たかった。

島・・というせいもあるのか、本土とは違った穏やかな空気が小豆島にはあり、ほんと癒された。優しく感じられた。

福部島を見ることが小豆島に来るきっかけだったが、小豆島に流れていた、優しくておだやかな空気や雰囲気は、本土とは一味違う。

本土では中々味わえないような、癒しのエリアだった。

終始、なごみの空間の中にいたような気分だった。

 

天気にも恵まれたこともあり、私の小豆島の印象は実に良い。

いつかまた機会があったら、来たい。

 

 

やがて私を乗せたフェリーは岡山に向かって出港した。

小豆島が徐々に遠ざかる。

寂しかった。

 

↑ 来た時も、去る時も、この風景が私を・・・。

 

↑ 小豆島の土庄港から岡山方面に向かうフェリーの展望デッキから。もうすぐ出港。小豆島を離れなきゃいけないのか・・残念。 

 

↑ 出港間近。名残惜しいなあ。 急に下船したりして(笑)。

 

↑ そして・・出港。ああ・・小豆島が離れていく。 

 

↑ 見る見る小豆島が遠ざかる・・・。寂しい。 

 

岡山に向かう船では、私は終始展望デッキにいた。そこで風にあたりながら、瀬戸内海の海原を見続けた。

 

↑ フェリーの展望デッキには屋根がないので、直射日光にさらされ続けた。おかげで、日焼けした。でも、こういう風景を、窓ガラスごしではなく、この目で見ていたかった。海風にあたりながら。 

 

やがて岡山が近付いてきた。

すると・・瀬戸内海の海面が2色に別れている光景を発見。

潮の流れが違うのだろうか、白い泡みたいなものが海面に「境界線」のように続き、それを境に、海の色が違う。

瀬戸内海は、こんな姿も持っているんだね。

 

 

 ↑ ちょっと写真じゃ分かりにくいかな?真ん中の潮の線(?)を境に、海の色が違う。肉眼だと、はっきりわかったのだが。肉眼で見た印象は、さながら「二色の海」。

 

↑ なおもつづく、潮の境界線(?)。やはり、線を境に海の色が違う。でも、やはり写真では分かりづらいかな・・。 

 

 

本土である岡山が近付いてくると、小豆島の港の雰囲気とは全然違う感じ。

一気に私は「現実」に引き戻された気がした。

良い意味で、小豆島は「異世界」だったのかもしれない。

そして、岡山は「現実世界」で。

↑ 見えているのは、岡山。小豆島とは雰囲気が違った。 

 

↑ 新岡山港近辺から、瀬戸内海にかかる橋。でも、全国的に有名な橋ではないようだ。てっきり有名な橋かと思った。 

 

 

そう、私は現実世界に戻ってきたのだ。新岡山港で。

 

 

↑ 新岡山港、到着。地図を見ると、けっこう入りくんだ場所にある港だ。 

 

↑ ニュー・オカヤマ・ポート。 新岡山港。←誰でもわかる訳(笑)。

 

 ↑ 私を小豆島から岡山に運んできた船。

 

 ↑ さて、このあたりから出てるバスで、JR岡山駅を目指す。

 

 

小豆島編が終わり、次回は倉敷に渡ります!


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« このために、小豆島に来た ... | トップ | 闇に映える倉敷美観地区 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事