アルビレックス新潟レディースは、毎シーズンのように、日本体育大学学友会女子サッカー部の卒業生を獲得しています。
古くは大堀幸恵や藤巻藍子、1年前だと落合恵、というように。
矢野貴章兄弟のコネクションなどの影響があるわけはないと思いますが、また今季も晴之介さんの門下生がアルビに入団するのかなぁと予期していたら、そうですか、上田絵未選手ですか!
上田さんを、奥山監督はどのポジションで起用する意図があるのでしょうか?
彼女のプレーを何度も観たわけじゃないけど、そのときの印象と大学時代の実績を鑑みれば、DFにしろFWにしろ、スタメンに食い込むには、正直なところ、厳しいと吾輩は考えます。
相当な修練を積まないと!
が、そんな彼女の〝武器〟は、大学時代の「悔しさ」だと思うんです。
日体大女子サッカー部は、大学サッカー界の女王チーム。
全国選手権で優勝するのが、半ば義務化しているような存在です。
が、2009年度の同サッカー部は、関東大学リーグでも、選手権でも優勝できずじまい。
キャプテンを務めた上田さんにとっては、かなり辛いことだったのは疑いようがありません。
“先輩たちの代と違って、自分らは無冠に終わった、情けない”という悔しさで溢れていても不思議じゃないですよ。
なでしこクラブに入団してサッカーを続けようと決めた理由の一つは、きっと、大学時代の「不完全燃焼」も含まれているのではないでしょうか。
人間ってのは、悔しさをバネに、敗北を糧に、成長するものです。
だから、上田さんには、そこを期待します。
“もう悔しさを味わいたくない”というモチベーションで、日々のトレーニングに励み、2010シーズンのうちにレギュラークラスになれるようになることを期待します。