ミニバス記録

バスケノート

勝ちだけが全てではないのか?

2023-10-07 03:01:00 | 日記
「勝ちだけが全てではない」
という言葉はスポーツをしていて良く耳にする言葉です。もちろん、勝ちが全てではないのは間違いではないです。

しかし、私にはそれが正解だと知っていても、どうもしっくりしなかったです。
それが最近になってなぜしっくり来なかったかわかるようになりました。

理由は、敗者だったからです。

勝者や何かを成し遂げた人が言う、競争が全てではないと、何も成し遂げられなかった者の言うそれとでは、言葉の重みが違います。
まあ、当たり前かもしれませんが。
勉強をしてきて、それなりの学力のある人が言う「勉強が全てではない」
お金を稼いでいる人の言う「お金が全てではない」なども同じです。

なので、勉強でいい成績が収められない、スポーツをしていて上手くならないなら、雑念など捨ててただ努力すべきです。
私も、バスケットボールが上手くなった転換期は、努力すること以外何も考えなかった時でした。
人は常に逃げ道を作ろうとするものです。
勉強も、スポーツも。
行きたい学校に対して、学力が足りない。その時、志望校を変えることは簡単です。

そして今私が教えているチームは、勝てないです。
つまり、「勝ちだけが全てではない」の土俵に立つことすらできていません。
もし私が保護者で、今のチームの状況でこの言葉を言われても、やはりしっくり来ないでしょう。
勝たせられる指導者が言うからこそかっこいい言葉で、勝たせられないのにこれを言ってしまえばまさに逃げ道を作っているようですからね。

私が子供達に勉強をしなさいだとか、練習で厳しくするのはそれが大事なことだと知って欲しいと、よく言いますが、もう一つの理由は、私自身の逃げ道をなくすことでもあります。
人に偉そうに言うということは、自分もできる必要があります。先程述べた、説得力です。
では、私が勉強しなさいと言っているのに、勉強ができなければ説得力がありませんし、子供達に厳しく怒れば、怒れるだけの人間性を持っているのか、怒れるだけの実力があるのかが大事です。

これは高校時代学んだことで、自分の目標を自負の中でとどめてしまえば、その目標を下げることは簡単ですが、人に共有すれば、達成できなかった時に口だけになります。
口だけはカッコ悪いです。
だれかにカッコ悪いと思われるのが怖いのではなく、達成できなかった自分に不信感を覚え、自分が好きでなくなることが怖いのです。

何でもかんでも得ることができるとは限りませんが、「◯◯がなくても幸せだよね」という言葉を使うなら、それを得た時に言えるような人間でありたいです。

とにかく、まず勝たせます。
口だけにしません。