ミニバス記録

バスケノート

不器用な旅路の果てに

2025-02-08 03:04:00 | 日記
2月の練習も、あと6回と知って驚きを隠せない。
そして俺がコーチとして彼らに関わる練習はあと9回。
とりあえず、ミニバスは3月8日の卒団式と共に身を引く。

それでもこの旅路には、まだまだ終わりを感じさせない。
決してとどまることなく、今も指導者として一歩ずつ成長を感じる日々を送れている。
そう思うと、もっと教えていたい想いもある。
ただ、指導するであろう日は少し先になるだろう…
その頃はもう俺を知る子は皆大きくなっているが、その未来のために今も尚全力を尽くしていたりもする。

そんな側面もあり、このチームで最後まで戦うという「今」と、選手の「未来の姿」を想像しながら関われているこの時間は幸せである。

そして最近、印象深いことがあった。
久々に、ノートを出してくれた子がいる。
最後に提出したのは、10月くらいだったかな…

まぁ、難しい子だった。
彼女を一言で表すなら、「不器用」だと思う。
プレーも、気持ち1つですぐ崩れる…
人との関わり方も、そこまで上手じゃない…
自分の想いと違う方向に捉えられてしまうこともあり、しかし彼女は誰よりもバスケットと向き合っていた。

その答えは、言葉では受けとれずとも、彼女のプレーを見れば十分伝わる。
これこそが、彼女の全てであって、この代の答えだった。
不器用だけど、誰よりも勝ちたくて、バスケットのことをよく考えている。

最後まで、俺は彼女らの全てを知ることはないだろうが、上手くなりたいという気持ちと勝ちたいという気持ちだけはわかる。
だからここまでエネルギーが溢れ続けているのだ。
そして俺は幸せなのだ。

3.4年関わっても、いまいち心を開いてくれない子がいるのがこの代でもあった。
そこは俺自身の関わり方が悪かった所も承知の上で、そこに申し訳なさはある。
そこに対して、「終わりよければ全てよし」なんて無責任な言葉は使えない。

でも、ノートを出してくれるということは、ほんの少しだけ扉を開いてくれたのではないか?
なんて思ったりもする。

今思えば、俺も不器用で、未熟な場面が多かったなぁ…
俺も、彼らも、不器用だった。
そんな未熟者たちも、互いに一歩ずつ成長したことに間違いない。



「不器用な旅路の果てに、正しさを祈りながら」