「どうしたら試合に出られますか?」
チームに1人はこんな考えを持つ選手がいるのではないかと思う。
口に出す選手は少なくとも、心に秘めた選手は多くあるはずだ。
それが葛藤であり、今ぶつかっている壁である。
バスケノートを見ていると、こんなことを書く子がいた。
「Aさんより上手くなるには何が必要ですか?」
漠然とした問い、それでもこうして悩みを書いてくれることは嬉しい限りだ。
「何が足りないか考えてごらん」
という言葉を与えるのがセオリーだが、ここで必要なのはその言葉ではないと思う。
なぜなら、何が足りないか選手自身が知っているからだ。
知っていて、練習をして、それでも届かない…
一通り自分にできることをした上でまだまだ足りないと気づいたから、こうして私に答えを求めているのだと考える。
何より、バスケノートには私が足りないと思う全てを自分で書いているのだから。
Aさんより上手くなるためには今の練習の質で良いのか?
今一度考えることが必要となる。
誰かと一緒でしか練習ができないのかもしれないし、2時間友達と練習しても1時間はおしゃべりに使ってしまっているのかもしれない。
友達とおしゃべりしながらやる練習が「楽しさ」ならば、Aさんをこえることも、その先のレベルに達することも絶対にないだろう。
その「楽しさ」とは、全て外的要因にすぎない
1人でも練習して、1時間の練習でも抜かりなく取り組め、その成長を楽しめる選手となれば、いつかこえる日が来るかもしれない…
私が1人で練習ができなかった自分と、1人でも質の高い練習ができる自分を知るからこそ言えることである。
だからこそ、こんなコメントを書く
「自分がAさんより上手くなるためにできる全てを尽くしたと言えるかな?
1人で公園にいって練習するほどの覚悟がない限りは一生越えられないよ」
「覚悟が必要だよ」と言葉選びに迷ったが、ここではより厳しい一言がいると感じた。
バスケットボールや自分への向き合い方が変わると信頼して、この言葉を選んだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます