小さな出来事、大きな足跡

小さなことを積み重ねて気が付くと自分の型ができている。取るに足りない事にも意味はある。

グリーンブック

2019-03-09 19:03:50 | 映画
珍しく、映画館に足を運んだ。花粉症がひどくてひどくて辛いので楽しみを求めて
やってきたのだった。去年は軽かったのになんだろう今年は。(;´Д`)
なので、実はこの作品が観たかったわけではなく、何をみるか直前まで悩みまくってた。
今回のアカデミー賞3部門受賞(作品賞、助演男優賞、脚本賞)だったこととレビューなどの評判もよいので決断。

感想から先にいうと。ほっこりするけど何か物足りない。良質な映画であることは間違いない。移民系と黒人という被差別階級の2人が、差別意識が強い60年代のアメリカ南部をツアーでまわり、嫌な思いをしながらも、乗り越えて行く
という内容ながら、上品な仕上がりであたたかな人間味も感じさせる。

が、しかし既視感が残るなー。良い作品というのはいつの時代にもある一定数ある。
今まで世に送り出された良質な作品で見たのと同じ切り口がまた出て来た。みたいな。
そりゃあ人間の根本は変わらないのだが、発表する時点ならではの味付けとか、
まさに今この作品を送り出す意味とかが今いち 伝わってこない。
同じ話は出てきてもいいのだが手を替え品を替え的な工夫がうまくまわらないと、
観終わったあとはほっこりしたけど、暫くすると忘れるという作品になる。
そういう道を歩みそうではある。

というわけで、映画館を出て、帰りにスーパーに寄る頃には余韻なし!だったが
もし、初デートで映画観るなら何にすればいいか、などと人に聞かれたらこれを勧める。
家族にも恋人にも友達にも対応可能な後味のよい映画ってなかなかないからね。
使い勝手は良いよ。

話はそれるが
今回映画館で感じたのが「翔んで埼玉」パワーである。ロビーでも観終わった人達が
テンション高く語りあってた。誰も面白かったとは言っていない。
しかし、私が会話を聞いた女子2人組はどうやら埼玉出身か多少、縁がある人達のようで、懐かしい地名を耳にして嬉しそうだった。これは映画が面白いとは違う話であるが、映画を観た時間への満足度は高そうだ。このあと食事か飲みに流れて埼玉の話で盛り上がり、楽しい時間を過ごせるかもしれない。

それを思うと映画の役割に関しては面白いかどうかとかいつまでも人の心に残るかどうかでないところでも価値は見いだせる。

私も、こうした体調の時は笑える物を観るといいのかもなー。
さすがに映画に治してもらおうとは思ってないけども ('_')

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