きょう
きのうの別れは哀しくはない
あこがれと断念の繰り返しが
ぼくの青春だ!
哀しみのこころも
時間がすぎさると
しだいに明るさをとりもどす
歩いていくぼくの視界で輝く噴水の白いみずしぶき
群れをなして飛びたつ公園の鳩の
ひとときの軽やかな旋回
日時計の影が動く
<あの鳩の脚の色は?>
ぼくは自分に問いかける
ふと見かけたハナミズキの花に
優しい娘のイメージを素描するぼく
ぼくの内部には
またあたらしいあこがれと
みずみずしい愛の情感がよみがえる
きょう
きのうの別れは哀しくはない
あこがれと断念の繰り返しが
ぼくの青春だ!
哀しみのこころも
時間がすぎさると
しだいに明るさをとりもどす
歩いていくぼくの視界で輝く噴水の白いみずしぶき
群れをなして飛びたつ公園の鳩の
ひとときの軽やかな旋回
日時計の影が動く
<あの鳩の脚の色は?>
ぼくは自分に問いかける
ふと見かけたハナミズキの花に
優しい娘のイメージを素描するぼく
ぼくの内部には
またあたらしいあこがれと
みずみずしい愛の情感がよみがえる
あこがれのこころで
ぼくは歩いてきた
ぼくが歩いていると
野を渡る風や鳥のこえからも
希望の音楽が聞こえた
点景の可憐な蝶の飛翔にも
いのちのひとときの輝きが見えた
出会いを夢み
ポエジーを求めて
ぼくは歩いてきた
ぼくが歩いていると
出会いの一つ一つが
ときには優しく語りかけてきた
いくつもの憧れの挿話や
メルヘンが生まれた
さながら旅を楽しむ気持ちで
ぼくは歩いてきた
また この新たな季節にも
ぼくは歩いていくだろう
ぼくに調和した歩調で
あかるくうたいながら