ゆっくりと歩いていると
見えてくるものがある
内面の視界を広げて
ポエジーをとらえよう
関心をもつものによって
見えるものが異なってくる
戸外を歩いているとき
すばらしい夏の雲を見た
海が好きなためだろう
海辺の景色が甦ってきた
積雲のかがやく海辺で
潮風に吹かれたいと思った
ゆっくりと歩いていると
好きなものが見えてくることがある
内面に甦ってくるものが
未来のどこかとつながっていく
ゆっくりと歩いていると
見えてくるものがある
内面の視界を広げて
ポエジーをとらえよう
関心をもつものによって
見えるものが異なってくる
戸外を歩いているとき
すばらしい夏の雲を見た
海が好きなためだろう
海辺の景色が甦ってきた
積雲のかがやく海辺で
潮風に吹かれたいと思った
ゆっくりと歩いていると
好きなものが見えてくることがある
内面に甦ってくるものが
未来のどこかとつながっていく
セミは土のなかから生まれた
夏の十日間
セミは鳴いた 飛んだ 恋をした
積乱雲のかがやく季節に
木立から木立へ飛ぶことができた
セミが飛んでいると
人間の子供たちを見かけた
セミを狙ってカラスが飛んできた
いのちの時間は不思議だ
セミの体内時計では
夏の十日間は
人間の数十年にも匹敵するのだろう
セミの飛んでいた空間にも
去年と同じ水色の空気がある
いのちは もしかしたら
水色の素粒子かもしれない
今年も木立のなかでは
セミがジイジイ鳴いている
遠くまでとどくセミの声
空間にひびくセミの声
セミの声には
いのちへの呼びかけがある
いのちの時間の燃焼がある
セミを間近に見る
セミの声をひととき聴く
セミのいのちの声が心にしみる
波のよせてくる砂浜は
海への憧れに手が届くところ
遠くまでは泳いでいけないが
海を楽しむことができる
潮の香り 波の音
視界に広がる海の景色
海辺ですごすひととき
めぐる時間は限りなく豊かだ
太陽の射しこむ方向は
海の反射がきらきらとまぶしい
海が光る 波が光る
心が広々とあかるくなる
ときどき海面ではねるのは
飛び魚の影 ぼくの夢
海の青 空の青に染まっていると
いのちの感覚が甦ってくる
波のよせてくる砂浜は
海への憧れに手が届くところ
五感を刺激する数々のものが
ぼくにも泳げとささやいていく