べきちゃんのライブ日記

行ったライブの感想とかCDレビューとかそんなもんです。更新頻度はマイペースに。

Sigur Ros (at Zeep Nagoya2013.5.15)

2013年05月16日 21時37分34秒 | 日記
5/15はシガーロスのライブに行ってきましたのでレビューを。
今日の感想はシンプルに。

昨年のアルバムに引き続き、今年も6月に新作の発売を控えるシガーロスがこんなタイミングでジャパンツアーをするのは甚だ疑問ではありましたが、 せっかく日本にくるというのに行かない理由もまったくないので、ちゃっかり行ってきました。

結論から言えば、何とも言葉に言い表すことの難しいながらも素晴らしいライブでした。幻想的でありながら、ときに激しく、時に美しく、嵐の中で泣き叫ぶかのような、日本で生活している中ではとても想像も出来ない空間を演奏と映像だけで作り出していました。まさに異次元と呼ぶにふさわしいその空間で素晴らしい体験が出来たと思います。

欲を言えばもっと音圧があっても良かったかなと思ったりもしましたが、あれが計算されたシガーロスの世界観だとすればそれそれで全然文句なしです。

個人的なハイライトはラストの曲でボーイング用の弓を後ろに投げ飛ばしたヨンシーが、ギターを指引きしながらマイクから離れて絶叫している場面がかっこよすぎてしびれました。サマソニでのライブをさらっと超えた最高の1夜でした。ぜひフジロックにもお越しくださいませ。

Sigur Ros Live at Zeep Nagoya
Setlist

01.Yfirborð
02.Ný Batterí
03.Vaka
04.Hrafntinna
05.Sæglópur
06.Svefn-g-englar
07.Varúð
08.Hoppípolla
09.Með Blóðnasir
10.Olsen Olsen
11.Kveikur
12.Festival
13.Brennisteinn

Encore:
14.Glósóli
15.Popplagið

新曲を含め、まさしく現シガーロスのベストセットリストでしたよと。

Delphic.(at原宿アストロホール)

2013年05月07日 22時54分52秒 | 日記
久しぶりの更新。ブログまったく更新していませんでした。というのも全然ライブに行けてなかったので…3~4月の年度跨ぎって結構忙しいんですよね。

3月には電気グルーヴのツアーパンダファイナルの静岡公演を見に行ったりしました。いやはやすばらしいですね今作の電気は。旧作の曲群と合わさってもはや完璧に近いライブ運び。2人の地元ということありとても楽しかった。

とまぁ今回のブログでは先週の4月末に行ったDelphicの単独公演について触れられればと思います。

Delphicは2009年デビューしたNew Order系譜のエレクトロとロックを融合したダンスミュージックバンド。日本にはサマーソニックを含めて2度ほど来日しているが、今回の来日が新作を引っさげての3度目の来日となる。

新作を引っさげての来日ではあったが、とにかく最新作の評価が世間的に低いのが気になるところ…自分としてもライブに行くことを決めてから、初めて2ndアルバムを聴いたのだが、評価が 真っ二つに割れるのは仕方ないと感じる内容だった。1stで前面に押し出していたキラキラポップな音はなりを潜め、歌モノを中心としたロックミュージック色が強いバンドへと変貌していたからだ。これらの曲群が融合したライブはどのような形になるのか、そんなに期待せずに会場である原宿アストロホールへと向 かった。

この日のSetlistは以下の通り
Delphic. at原宿アストロホール(2013/4/28)
1.Baiya
2.Halcyon
3.Freedom Found
4.Memeo
5.Clarion Call
6.Don't Let the Dreamers Take You Away
7.Red Lights
8.This Momentary
9.Doubt
10.Atlas
Encore:
11.The Sun Also Rises
12.Counterpoint
13.Acolyte

一抹の不安要素はどこへやら。いやはや素晴らしいライブだった。踊り狂った80分間。
特に時間を気にする間もなく、ほぼ定刻通りにステージへ現れるDelphic。前回来日時よりもサポートメンバーを1人増やした5人体制でライブ となった。っていうかこのサポメン、元ミュージックのベーシストだったらしい。サイン会で握手して初めて気が付いたけども。

それはいいとして、ライブ1曲目は新作の先行シングルより「Baiya」を披露。いきなり盛り上げちゃうぞ!というナンバーでもなくミドルテンポでメロディーラインやコーラスワークが美しい曲。新生Delphicの現在を如実に表した曲でもあった。じわじわとライブ感がやってくるのがたまらない。2曲目には1st よりシングルカットもされた「Halcyon」を披露。イントロだけで場内が爆発。待ってましたとばかりに前方は一気にモッシュ状態となった。かくいう私も2列目ど真ん中にいたので、モッシュに巻き込まれる形に…。

また新作からのミドルテンポな曲群を挟み、中盤からラストまではもはや息もつかせぬ流れ。そんなダンス会場を作り上げる開幕の1曲となったのは1stアルバムの1曲目より「Clarion Call」だった。静かな展開から少しずつ音が重なっていきサビで爆発。なんともシンプルでベタな展開の曲だが1音1音が表現出来ないかっこよさ。これで踊るなというほうが難しい。そして素晴らしかったのは2ndから「Dremers」という曲。原曲は微妙な感じだったがやはりDelphicはライブバンド。アレンジ力が半端じゃない。間奏でのシンセ+サンプラーの掛け合いは超絶グルーヴを生み出していた。そこから「Red Light」→「This Momentary」→「Doubt」→「Atlas」と本編ラストまで息をつかせぬ素晴らしい流れだった。

いやだがしかし、まだあの2曲をやってない!ということでやっぱりあったアンコールは2ndアルバムより「The Sun Also Rises」でスタート。まったりとした始まりかと思いきや、曲のラストでのシンセ音がそのまま代表曲の「Counterpoint」に繋がる。ひとしきり盛り上がったところでラストは必殺の「Acolyte」で締め。素晴らしいステージングとセットリストだった。

Delphicがライブ巧者と言われる由縁は、ライブでの曲のアレンジ力もあると思うが、個人的に特筆したいのは、曲と曲を繋ぐ技術だと感じている。 まるでDJが曲をミックスするかの如く、自分たちの曲を生演奏で強制的につなげてくる。まるで元々繋がっていたかのように自然な形で、完璧に近い演奏をするのが魅力のひとつだと思う。これは技術がなければ出来ないことだし、単純に素晴らしいバンドの力だと思った。

いやーとにかく楽しかったDelphicさん。新作微妙とか思ってたけどライブ映えしすぎだし、80分間ほぼ踊り狂って終わってしまった。それに してもこれは余談だが、80分間モッシュピットで踊りつつけた私、なんということか終わったあとにまだ踊り足りないと感じてしまった。ダイエット効果による体力がついてきた証拠ですかね。

次のライブはTokyo Rockでブラーーーーー!!!!の予定だったのにステヤンのおかげで中止になってしまったので、スカパラあたりになりそうですね。楽しみです。