べきちゃんのライブ日記

行ったライブの感想とかCDレビューとかそんなもんです。更新頻度はマイペースに。

【ライブレビュー】SUEDE(2013.10.10)

2013年10月11日 20時03分28秒 | 日記
SUEDEのライブに行ってきました!

2010年の再結成ライブを皮切りに本格的な再始動をしたSUEDEが、2009年のサマーソニックでの忘れることのできない熱狂的なパフォーマンスや、2011年のNano-Mugenフェスでのパフォーマンスを経て、2013年に単独来日ツアーにて日本に戻ってきてくれました。

僕は解散前のSUEDEを観たこともなければ聴いたこともなかったにわかファンの1人ですが、再結成を皮切りに彼らの音源を聴いて魅了された1人です。サマーソニックではお世辞にも多くはない観客の前で全力パフォーマンスをするブレットに一目惚れしてしまったのです。SUEDEを見る数少ないチャンスであったので、もちろんナノムゲンにも行きました(クソフェスでしたが)。そして今回は遂に念願叶ってか、まさかの新作アルバムを携えての単独来日ツアー決定!これはにわかといえど行かざるを得ない!ということで行ってまいりました!(日程的にかなり無理をしましたが…)

結論から言えば素晴らしいライブでした。自分の中であのサマソニの熱狂を越えることは出来なかったけど。
会場に入ると平日の割には人もたくさん入っていて、2009年の再結成後初来日より明らかにファンの数も増えたなと感じた。
この日は前座のバンドがいたのだが、SUEDEの前座が出来て光栄だとMCで連呼していた。そんな彼らの音楽からは1ミリもSUEDEのことをリスペクトしている雰囲気は感じなかったけども。まぁこれからもがんばれよといった感じ。

前座が20分程度で終了し、20時ごろになると会場暗転。艶やかで怪しいBGMに乗っていよいよSUEDEの登場である。

1曲目はどんな代表曲でぶっ飛ばしてくれるのかと期待に胸を躍らせていると、ニール君のピアノに併せて、しんみりしたブレットの歌声。そうまさかの 新作より「Faultlines」というバラード曲だったwwSUEDEはこういった始まり方が多いらしい。言われてみれば確かにそうかも。続けてまた新作よりミドルテンポな「For The Strangers」で会場を温める。そしてここから中盤戦まではSUEDE得意のロックンロールナンバーを連発。新作より立て続けに「Barriers」「It Starts~」を披露。再結成後の新作の曲の素晴らしさを改めて再認識させてくれる。そして続いて大モッシュタイムの「Trash」キターーーーーー!!!!と思ったら演奏中断…なにやらサイモンが間違えたっぽいwwやり直した曲は「Filmstar」でどっちにしろ場内の観客が爆発していた。続いて今度こそ本当に「Trash」が投下されるおやはり会場内は大爆発し、更に追い討ちをかけるように「Animal Nitrate」がスタート!合唱に次ぐ合唱の連続で前方ブロックはもはやお祭り状態。そんな観客の熱に答えるかのように、ブレットはアニモーしながらの情熱的なタンゴステップを披露する。もうかっこよすぎるよブレ様。

中盤でのSUEDEらしい甘美でメロウな曲群を経て後半戦に突入すると、そこからはまたSUEDEの代表曲がオンパレード。とにかく観客の近くまで来てマイクを向けて一緒にシンガロングして楽しもうという姿勢を見せるブレットにはUKロックのあるべき姿を感じ取ることが出来た。

本編の最後にはやはりこの曲「Beautiful Ones」で締め!!この曲で飛び跳ねたいがために行ったようなライブだったので、生で聴けて大満足。ブレットに何故か指を握られて離されないという珍事もあったが、非常に楽しかった。

本編終了後に終電の時間が危うくなり早々に退散。アンコールは新作から「Hit Me」をやったとのこと。なんとなくだけど、あんまりアンコールにやるイメージのない曲だけに、盛り上がるだけ盛り上がって中途半端に終わってしまったのではないだろうか。逆にそんなシーンも見てみたかったが。

やはりSUEDEは素晴らしいバンドだ。再結成後のバンドとはいえ王者の風格すらも漂う。いまだ頂点をひた走るバンドだが、年齢も重ねて以前よりぐっと大人の色気が増したようにも思える。UKロックというジャンルの王道をこれでもかというくらいにど真ん中を突っ走る姿勢は若手のバンドにもしっかり受け継いでほしい。

久々にロックンロールな一夜を過ごしたような気がした。またすぐ来るような気がするSUEDEの来日公演だった。

SUEDE at渋谷AX
2013.10.10(thu)Setlist
1.Faultlines
2.For the Strangers
3.Barriers
4.It Starts and Ends With You
5.Filmstar
6.Trash
7.Animal Nitrate
8.Together
9.Sometimes I Feel I’ll Float Away
10.Sabotage
11.The Wild Ones
12.The Drowners
13.Can't Get Enough
14.Pantomime Horse
15.What Are You Not Telling Me?
16.Everything Will Flow
17.So Young
18.Metal Mickey
19.Beautiful Ones
Encore:
20.Hit Me


20曲もやっていたわりに短く感じました。とてもよかったです本当に。
次のライブ予定は11月6日のプライマルスクリーム!!アルバムが素晴らしかった
のでこちらも楽しみです。またライブが終わったらブログを更新しよう。ア
ディオス!

【ライブレビュー】The Killers(2013.10.8)

2013年10月10日 02時18分30秒 | 日記

キラーズのライブに行ってきました。

この一言にどれだけの思いが詰まっているかご存知の方も多いと思いますが、10/8のキラーズのライブはそんな7年越しの思いがやっと彼らに通じたと心の底から思えるような会心のライブでした。

これまでの経緯を知らない方々へ、事の顛末をお話しますとそれはもう悲劇のような場面の連続でした。彼らキラーズは世界中でもフェスのヘッドライナーを務めるような若手でも数える程のビックバンドであり、ここ日本でもブレーク寸前(いやブレークしてたか)の2007年に2ndアルバムのツアーの一環でジャパンツアーにて来日をしていました。その際には代表曲の1つである「Read My Mind」のPVをガチャピンと撮影するなど、日本にも愛着をもっているような気がしていました。だがしかし、これ以降今日までキラーズが日本の地を踏むことはなく、2009年のフジロックを1ヶ月前にキャンセル。2010年の日本公演を2週間前にキャンセル(これに関してはブランドンの母の体調不良だから仕方ないけど)。2度のキャンセル劇を経ての今回のツアーだったので、果たして本当にライブが行われるのかと不安しかありませんでした。

そして迎えた10月7日。その不安は的中し悪夢のような1日となりました。なんとライブ当日の13時にライブ中止&延期を発表。7日→9日に変更とのこと。マジで衝撃的すぎて言葉も出ませんでした。「またかキラーズ…」という思いに加えて「明日はやるのか?」という不安しかありませんでした。まぁどうせキラーズだしとあきれ返ってもはや諦めムードさえも漂っていました。というか既に東京到着してたし、その日は宿泊予定だったし、もはやどうしようもない状態だったので、そのまま東京観光しました。翌日の8日は始まるまで不安で不安で仕方ありませんでしたが、なんとか無事に開催される運びとなりました。


では前置きは長くなりましたが、そんなキラーズのライブレビューを少しだけ。

チケットが全然売れていないとの事前情報とは打って変わって、当日の会場内は満員御礼状態!みんなこのバンドを待っていた。

開演前から場内の観客のテンションは最高潮。トレードマークともいえるブランドンのシンセの幕が取れるだけで場内は大歓声に包まれる。開演から10分ほど経って客電が落ちることもなく颯爽とメンバーが登場する。特に前触れもなくいきなりの登場に会場内は怒号のような大歓声に包まれる。

当然自分も大歓声で迎え入れようとはしていたものの前日の怒りもあって嬉しさ半分状態ではあったが、最初のイントロが鳴った瞬間にその怒りは遥か彼方へ吹き飛ばされた。

キラーズ7年ぶりともなる日本公演の1曲目はいきなりの「Mr Brightside」でスタート。事前に知っていたもののやはりあのギターイントロを聴いたら心の中に溜まっていたものが爆発した。もちろん場内は大爆発で前方ブロックは大合唱&モッシュの応酬状態。自分も負けじと号泣しながらモッシュ&合唱をした。嬉しすぎて楽しすぎて泣くなんてことあるのか?と思っていたけど、もう信じられないくらい涙が出た。そこには本物のキラーズがいたから。

続いて披露された「Spaceman」でも大合唱とモッシュ。こんなペースで90分続くのかと不安になるくらいの盛り上がりっぷりだった。観客みんながキラーズを愛しているのがよくわかる。もはや全曲大合唱が巻き起こる中でも前半で特筆したいものが2ndアルバムからの「Bling」だ。何故か「HUMAN」のイントロから始まって「Bling」に入るという謎の演出に興奮せずにはいられない。正直アルバムの中では地味な曲だが、ライブでは変貌を遂げ大合唱になっていた。まるで海外のライブ映像を見ているかのような盛り上がり方で、まさか日本でこんな奇跡的な盛り上がりを見せるなんて夢みたいな瞬間だった。

そして今度こそ本当の「HUMAN」からいきなりの「Somebody Told Me」という夢の連打。マジで観客を踊り殺しにかかってるかのようなセットリスト。曲間のMCではブラントンが「アジアツアーでは1番の盛り上がりだ!!」と笑顔で喜んでくれていたのが非常に印象的だった。敬遠され続けた日本でこんなMCは嬉しすぎるMCでもあったけど。笑

「From Here On Out」ではキラーズらしくからぬカントリーポップな曲調で、曲の中ではそれぞれのソロパートを披露。何度もブレークをして盛り上がりも最高潮になる場面が見られた。それにしても6年前に見たときからとてつもなくライブがうまくなっている。以前は演奏も微妙で進んで盛り上げるわけでもなく、楽曲の良さだけで勝負していたような印象だったが、観客との距離を縮めて一緒にシンガロングを楽しんでいるようにも感じた。

本編の終盤ではこれもキラーズの代表曲である「Read My Mind」を披露!しかしながら曲が始まる直前になにやら観客席と話をしている様子のブランドン。何が起こるかと思えば…ガチャピンのきぐるみを着た観客がステージに上げられる珍事wwwwまさかのサプライズに観客も大歓声で答える。そしてこのガチャピンさんのノリが素晴らしかったのがなおさらよかった。キラーズメンバーはちゃんとガチャピンのこと覚えていたのかと嬉しくなる。そしてキラーズの新アンセム「Runaways」を経て、本編ラストはもちろん「All These Things That I've Done」で締め。あの会場にいた2000人でのI got soul but I'm not a Soldier~♪という大合唱の光景は恐らく今後一切、一生忘れることはないだろう。

少し長いブレークを経てアンコールに登場するキラーズ。この間もアンコールを求める大声援は止まらない。本当に言葉で表現出来ないような盛り上がりっぷりだった。アンコール1曲目は1stアルバムからベースラインの特徴的な「Jenny Was a Friend of Mine」だ。そしてラストに迎えるのはもうこれしかない「When You Were Young」を披露!!日本というアーティストの合唱が根付かない土地で、ギターのメロディーラインを合唱するなんていう光景はほんと初めて観たかもしれない。日本のファンがキラーズというアーティストに対して愛と底力を見せ付けた瞬間だったと思う。

The Killers at新木場Coast
2013.10.8(Tue)Setlist
1.Mr.Brightside
2.Spaceman
3.The Way It Was
4.Smile Like You Mean It
5.Bling(Confession of a King)
6.Shadowplay
7.Human
8.Somebody Told Me
9.For Reasons Unknown
10.From Here On Out
11.A Dustland Fairytale
12.Read My Mind
13.Runaways
14.All These Things That I've Done
Encore
15.Jenny Was A Friend of Mine
16.When You Were Young

全曲が必殺アンセム級のベスト盤的なセットリスト。

大盛況のうちのライブは終演した。16曲程の長くはないライブだったけど、今現在世界最高邦のバンドをこんな小さな規模のライブハウスで、しかも手を伸ばせばメンバーに届きそうなシチュエーションで見ることが出来たのは、決して良いことではないけども、それこそ世界との格差がある日本ならではだったかなと思う。

しかしこんなシチュエーションはもう2度とないと感じている。今回のライブは本当に素晴らしいものであったし、このライブの評判もあって今後の日本での人気にもますます拍車がかかるだろう。人気がついていってないといわれている日本でも、今後この規模でキラーズを見ることは絶対にないはずだから。

1日目をキャンセルしたときは本当にこの来日が最後かもしれないと腹をくくったけど、この日のライブを観て絶対にそんなことはないなと実感できた。キラーズは間違いなくまた来日する。そう確信した人生において忘れることのないであろう一夜だった。