べきちゃんのライブ日記

行ったライブの感想とかCDレビューとかそんなもんです。更新頻度はマイペースに。

【ライブレビュー】D'Angelo(2016.3.29)

2016年03月29日 21時00分34秒 | 日記
ディアンジェロのライブに行ってきました。
いやはやサマソニ(+エクストラ)のライブ以来の来日となるのですが、単独としては初来日となりました。いまやなんでサマソニでディアンジェロを捨ててまでMEWを観たのか、今となっては全くもって理解不能ですが、本当に凄いライブを観たなと感じております。そんなライブについてレビュー出来れば幸いです。

ディアンジェロについて、私から紹介するようなことは殆どないのですが、簡単にプロフィールを書けば、ボーカル、ギター、キーボード等をマルチにこなすアーティストであり、ヒップホップやソウル/R&B、ジャズ等の要素を織り交ぜ、世界でも「革命」と絶賛されるようなネオソウルと呼ばれるジャンルを生みだしたアーティストです。2014年にはおよそ14年振りともなる新作「Black Messiah」を突如発表し、12月のベストアルバムシーンをひっくり返したことも記憶に新しい。そんな彼が昨年のサマソニからおよそ半年ぶりの来日となりました。

今回の来日公演の会場はパシフィコ横浜という会場で、基本的には全席指定の椅子席で普段はオーケストラやら演劇やらをメインにやることが多い会場のようです。今回のライブでは本来オーケストラピットとして利用する前10列くらいをライブ用にステージにしていたようでした。僕らの座席が15列だったので、かなり前の方で、ディアンジェロを肉眼で余裕で確認出来る位置でしたが、若干角度があって見づらかったのは少し残念でした。

ではライブレビュー。

とにかく時間通りに出てこないアーティストだという話は事前に聞いていたのだが、予想を遥かに上回るレベルでまさかここまで出てこないとは思わなかった。19時半開演だったはずが20時近くなっても一向に始まる気配がなく、場内では「現在準備に時間がかかっております」のアナウンス。いや何も準備しているようには見えない。笑 ようやく20時10分頃に「まもなく開演いたします!」のアナウンスが。もはやお家芸なのだろうか、場内もこのアナウンスに失笑しつつの大盛り上がりだった。

20時20分頃に場内暗転。遂にディアンジェロのライブの幕が上がる。メンバーがジャムを重ねながら順番に登場する、まるでオーケストラのような演出からライブはスタート。1曲目は「Devil's Pie」だ。最後にディアンジェロが堂々と登場すると場内は大歓声に包まれる。この男、その風貌や出で立ちで、まさに「ブラックメサイア」そのもので、とんでもないカリスマ性を放っている。マイクスタンド蹴りや、ハットを放り投げる仕草など、ひとつひとつの動作がいちいちかっこいい。正直アルバムを聴きこんだわけでもなく、殆ど予習せずにライブへ臨んだのだが、予習なんて全くもって不要だと感じるくらいライブでのアレンジが凄く、音源では落ち着いて聴かせていたような曲もとにかく盛り上げにかかってくる。ホンモノのアーティストというのは曲なんか知らずとも楽しませてくれるエンターテイナーのことなのだろうと気付かされる。
5曲目には新作より「Realy Love」を披露。カバー曲が続いた中だったため、イントロのギター だけで大歓声。いやはや自分もわかる数少ない曲だっただけに思わず声をあげてしまうほど。甘美な演奏に美しい歌声と彼の世界観に酔いしれるには充分すぎる1曲だった。
7曲目には彼の代表曲である「Brown Sugar」を披露。サビの部分で観客を煽り、唄わせる姿が印象的だった。歌詞は単純だが、ここはなんといっても日本。大シンガロングとはならず少し残念ではあったが、演奏はやはり凄い。このくらいは歌えるようにしていきたいところだ。(自分自身も含めて)
ラストには「Chicken Grease」という曲を披露したのだが、これがまた素晴らしい1曲だった。原曲の跡形もないロックチューンに変貌しており、最後のアウトロでは何度もバンド演奏をミュートし、一気に爆発的な演奏を見せつけるといった演出で、これでもか!?というほど会場を盛り上げる。思わず「うおおお!かっけー!!」と叫んでしまうほどに興奮した私は、テンションが上がり過ぎて、最早楽しいのか嬉しいのか悲しいのかわけがわからない状況で、とにかく踊り狂いながら泣き叫んでいたと思う。こんなにテンションの上がったライブは今年初だろう。
アンコールでは「Untitled」を披露。ディアンジェロのピアノ弾き語りから、しっとりと始まる非常に美しい曲。バンド演奏も加わっても大げさになるわけでもなく、ロックテイストを残しながらジャジーでスローテンポな演奏を見せてくれる。ラストのアウトロではそれぞれの楽器が演奏を終えステージを去るという、最初とは逆のオーケストラ演出で最後の最後にディアンジェロが去るといった形式でライブを終える。本編の終わりと違ってうつくしも儚い、いつ消えてしまってもおかしくないような小さな小さな音で最後を締める。彼が作り出した祝祭の最後は如何に悲しいものかと感じさせる瞬間だった。

ライブが終わって外に出ると凄まじい雷雨に見舞われる横浜。まさかディアンジェロの美しいラストの1曲の後にこんな状況に襲われるとは思いもよらなかったが、きっとこの春の嵐も彼が呼び寄せてしまったのだろうと考えると妙に納得出来てしまった。

うまくまとめられた気がしませんが、いやはや本当に素晴らしいライブでした。今回S指定席を\11500で購入した私でしたが、ライブが始まるまでは正直ちょっと高いな…と思っていのですが、ライブ終わった後ではいやいやとんでもない。正直もっと払っていても後悔はなかったと思います。(そしたらそもそも行かなかったかも知れませんが。笑)

やはりどんなジャンルにおいても、時代を切り拓いた先駆者は凄いものだと感じざるを得ないライブだった。音楽好きがどういう角度で観ても、これをダサい!という人はいないはず。サマソニで彼のライブを観ていない私にとっては衝撃の体験だった。

あー充電期間が長いアーティストなのは百も承知ですが、生きているうち…いやアーティストとしてのパワーがあるうちに、もう1度彼のパフォーマンスが観たい…切に再来日を願うばかりです。

D'angeloセットリスト
1.Devil's Pie
2.Red Hot MAMA
3.Feel Like Makin' Love
4.Brent Fischer Interlude
5.Realy Love
6.The Charade
7.Brown Sugar
8.Left And Right
9.Chicken Grease
Encore:
10.Untitled

10曲しか演ってないって本当かよ…30曲くらいやってたかと思った。。


次のライブはHostess Club Sunday Specialの予定です。Ben WattとTravisの演奏が非常に楽しみです!

では。

【ライブレビュー】Ash(2016.3.22)

2016年03月23日 18時01分04秒 | 日記
私の青春を語るに外すことの出来ないバンド、Ashのライブを見に行きました。

いまの若い世代はあんまりAshのこと知らないようで、客の年齢層が結構高めな雰囲気に、若干の寂しさを感じながらも、そんなことはお構いなしと楽しん参りました。

Ashは90年代のブリットポップブームに乗って颯爽と現れた「恐るべき子供たち」などとも揶揄されるほどにデビュー当時からメディアの関心を集めた3ピースバンド。「Free All Angels」などの大ヒット作を生み出し名実共に00年代前半まではワールドワイドな活躍をしていました。途中では現メンバーにシャーロットハザレイという紅一点ギタリストを加えた4ピースバンドとしても名を馳せ活動してきたものの、2006年に突如脱退、再び3ピースへ戻り現在に至っています。一時期は「時代遅れなバンド」などと囁かれながらも勢いは失うどころか更に切れ味を増して、輝きを放ち続ける永遠の青春バンドといってもいい。

そんなAshが単独では2010年以来となる6年振りの来日公演を実現してくれました。昨年はフジロック2015にも出演してくれましたが、レッドマーキーで60分程度のライブだったため、圧巻のライブながらも満足いっていなかっただけに今回の単独公演には超期待しておりました。

会場は恵比寿リキッドルームということで、まぁ今のAshならそんなもんかと納得しつつも小さい会場で好きなバンドが観れるのは嬉しいものです。今回のライブなんとスタートが20時ということで遠征組の自分としては最後まで観れるかどうか不安な面もありましたが、まぁそんなことはお構いなしに最前列に陣取ってAshを待ちました。

ではライブレビュー。

最前のティム前2列目くらいでひたすらAshの登場を待つ私だったが、とにかく周りの年齢層が高く、多分20代のお客さん殆どいないんじゃないか?ってくらい、年齢層が高いなと感じていた。この客層で果たしてどの程度盛り上がるのか不安ではあったものの、その考えは全くの杞憂だった。

とっくに準備が整ったであろうステージと、いまかいまか登場を待ちわびる観客。定刻から少し過ぎた20時15分頃、場内が暗転しASHの3人が登場すると大歓声で迎えられた。
1曲目に鳴らされるのは昨年発表された新作からのぶっとばしナンバー「Go!Fight!Win!」だ。もう彼らの演奏が始まったら、年齢層が高いと思っていた場内も大爆発しモッシュの応酬が始まる。モッシュの圧力だけではなく、曲のタイトルそのままに客席からもGo!Fight!Win!の大シンガロングが巻き起こる。まるでASHの力強い演奏に応えているかのような光景だった。
続いては一気に初期のナンバーへ。「Jack Names the Planets」と個人的フェイバリットソングである「A Life Less Ordinary」を連打で披露してくれた。非常にシンプルな曲ながらも、ギターリフやらメロディーやら歌詞やらがいちいちかっこいいのが非常に魅力的だ。3曲で既に汗だく息切れを起こすほどに踊らされた。
4曲目からは少し落ち着きつつも「Goldfinger」や「Wildsurf」など黄金期の名曲、そして新作からのAsh流バラード「Free」などを披露し、ヒートアップしすぎた会場の熱を少し冷ますかのように聴かせてくれた。
が、ここからがAshの本領発揮だ。披露されたのはAshの中でもトップクラスの破壊力を持つ最初期アンセムの「Kung Fu」、更には新作からのリードシングルである「Cocoon」を連続披露。殺す気かってくらいのモッシュとダイブの応酬で、まるで若いころを思い出したかのように自分も踊り狂ってしまった。どちらの曲もサビで大シンガロングとなる凄まじい盛り上がりを見せてくれた。
個人的ハイライトは語るに外せない1曲、終盤に向けて演奏された「Orpheus」だ。ミドルテンポのナンバーを数曲挟み少し息が整ったころに投下されたのは、このAsh1番のハイスピードソング。これで盛り上がらないわけにはいかん!と
ジャンピングモッシュで応対していたが、ふと気付くと身体が浮いてダイブ状態に…全く想定していなかったが、個人的にはおよそ9年振りのダイブをかまして年甲斐もなくはしゃいでしまったなと若干の反省。。元々は4人で演ってた曲だったが、3人体制でもここまで突き詰めてきたのは素直に素晴らしいと感じた。
ほぼ1番前にいたものの、ダイブによって無駄に位置を下げてしまったのでここからはゆったりとみていたが、本編のラストには語るに外せないバラードアンセム「Shining Light」を披露。ほんと良い曲だよねこの曲。歌詞もメロディーも全てがシンプルで全てが良い。シンガロングになる理由もよくわかる1曲。そしてこれがラストソングだよとティムが告げて始まったのはデビュー曲「Girl From Mars」だった。もはや絶叫しかない。フジロックでの感動と興奮を遥かに超える圧巻のライブは爆発しきった会場と共に幕を閉じた。

と、まさかAshがアンコールもせずに終わるわけない。私は終電が差し迫っていたのでドア付近でギリギリまで楽しんだが、アンコール1曲目には事前にやって欲しい曲アンケートも取っていた「Kamakura」を披露してくれた。日本の地名をとにかく羅列した謎のジャパンアンセムで日本のファンはもちろん大盛り上がり。こうやって日本を愛してくれるバンドは大切にすべきだと感じる。
アンコール2曲目にはフジロックではやってくれなかった必殺アンセム「Walking Barefoot」を披露!うわー!まさかやるとは思わず抜けてきてしまっていたがこれ前の方でシンガロングしながら観たかった…ドア付近にいながらもめっちゃ唄ってた私は周りからみたら超うるさい人だったかと思う。そしてここで時間切れ。まさかの名曲「Angel Interceptor」のイントロだけ聞きながら差し迫った終電のため会場を後にした。
最後はもちろん「Burn Baby Burn」だったはず。観れなかったけども、そこまでの内容が素晴らしく本当に楽しめたので、全く後悔はなかった。

Ashセットリスト
1.Go! Fight! Win!
2.Jack Names the Planets
3.A Life Less Ordinary
4.Goldfinger
5.Wildsurf
6.Free
7.Kung Fu
8.Cocoon
9.Sometimes
10.Let's Ride
11.Oh Yeah
12.Orpheus
13.Evel Knievel
14.Arcadia
15.Machinery
16.Shining Light
17.Girl From Mars
Encore:
18.Kamakura
19.Walking Barefoot
20.Angel Interceptor
21.Burn Baby Burn



ということで最後までは観れなかったものの大満足。いやはや素晴らしいライブでしたね。さすがキャリア20年を超えるだけのことはあるバンドかと感じました。老けこむどころか、更にキレを増して圧巻の演奏を見せるAshには開いた口が塞がらない。いつまでも色褪せることのない永遠の青春を彼らには表現し続けていてほしいところだ。若い世代にもこの魅力、是非伝わってほしい。これぞUKギターロックの真髄であると。


Ashに習うわけではないですが、私も30歳になって年齢感じる瞬間もありますが、まだまだ老けこむことなく精進していきたいもですね。

では。

【ライブレビュー】Bon Iver(2016.2.29)

2016年03月08日 19時24分32秒 | 日記
これはうるう年が起こした奇跡か。ボンイヴェール遂に日本初上陸…

いやー行ってきましたよ、ボンイヴェール!
その素晴らしいライブのレビューを、まだ頭の中に残っているうちに書きとどめたいと、そう思っております。

いまさら説明する必要なんて全くないと思いますが、ボンイヴェールはジャスティン・バーノン率いるアメリカ出身のインディーロックバンド。よく勘違いされます(おれだけか?)が個人の名前ではなくバンド名です。2011年に発表した2ndアルバムではグラミー賞における最優秀新人賞とベストオルタナアルバムを受賞し、名実ともに世界のトップアーティストとなりました。余談ではありますが、私が職場の朝礼で2012年当時にボンイヴェールの話をしたところ、誰一人として無反応だったのはいい思い出です。

そんなBon Iverが「そういえばアジアツアーしてなくね?」と急遽思い立って始めたのが今回のツアーとのこで、ファンの念願叶って遂に日本への初来日となりました。

今回の会場は新木場Coastでしたが、洋楽が異文化の日本においては初来日のアーティストがコーストとは規格外のスケール。彼らくらいのスケールからすれば小さいくらいの会場ではあるものの、これを余裕でソールドアウトしてしまう辺りは流石の一言である。整理番号に関しては特別良番というわけでもなかったが、落ち着いた客層のおかげか、結構前の方まで行けました。

ということで以下よりライブレビュー。

場内は満員御礼ということで、もっとギュウギュウになるのかな?と思ってはいたものの、想定よりも余裕があった。(後ろはもっと詰まっていたのかも)彼らのライブでは恒例のSEであるらしいKate Bushの「Running Up That Hill」
が流れ始めると場内は歓声に包まれだして暗転。メンバーが登場し、いよいよ彼らの初来日公演がスタートする。

ライブが始まるまで想像だにしていなかったのだが、1曲目の「Perth」のギターイントロが鳴りだした瞬間から、ゾクゾクとした感覚に襲われ、最後の最後まで鳥肌が治まらない状況に陥ってしまった。総勢8人にも及ぶバンド編成はWドラムから繰り出されるタイトでパワフル、そして圧倒的なリズム感とThe Stavesによって奏でられる美しく儚いコーラス、そこに乗ってくるジャスティンの歌声。もはや欠点を探すほうが難しい。これは最高のライブになると1曲だけで確信出来てしまったほどだった。

静かにしっとりと唄いあげながら聴かせる曲が多数を占めるのだが、日本人の気質か真剣に静かに聞き入っている人も多く、1stアルバムの名曲「Lump Sun」と「Flume」を歌い終えると静まった会場に向けて「雰囲気沈んでない?大丈夫かな?」と投げかける場面もあった。こちらとしては「貴方の美しい表現に浸っているだけなので大丈夫!どうぞ続けてください。」と言わんばかりの状況だ。もっと淡々と進めていくのかな?と思いきや、ジャスティンは意外とMCも好きなようで曲間には観客との掛け合いなども楽しんでいるようだった。

個人的にハイライトしたいのは中盤で披露された「Woods」という1曲。EPに収録されているようで予習不足の私はこの日までこの曲を知らなかったのだが、楽器演奏は殆どすることなく、アカペラの歌声が次々と重なり合っていき、それに併せて最初は1色だったピンスポットが色んな色のライトが重なって行く様はあまりに美しく、思わず涙が出そうになった瞬間だった。

本編のラストはジャスティンがステージ中央に弾き語りにて代表曲「Skinny Love」を披露。中盤では弾き語りとは思えない激しさを披露しつつ、もの凄い勢いで曲を締めてくれた。音源からはとても想像できない姿だっただけに拍手喝采の大歓声も納得の出来であった。

アンコールでは再びThe Steavesの歌声を全面に押し出すような「re:Stacks」や観客とのシンガロングを繰り広げた「The Wolves」、そして最後の最後に1stアルバムのタイトル曲「For Emma」で大円団。もはや今年のベストライブになり得る素晴らしいライブは幕を閉じた。

SE:Running Up That Hill (Kate Bush song)
1.Perth
2.Minnesota, WI
3.Heavenly Father
4.Lump Sum
5.Flume
6.Blindsided
7.Towers
8.Roslyn, WA
9.Michicant
10.Woods
11.Holocene
12.Calgary
13.Skinny Love
Encore:
14.re: Stacks
15.The Wolves(ActI&II)
16.For Emma


まさか日本でボンイヴェールが観れるとは夢にも思っていませんでしたが、実際この目で見れたということは現実なのでしょう。音源の雰囲気からはとても想像できない凄いライブでした。正直もう音源聴けないくらい良かったです。

また必ず来日して欲しいものです。次回はぜひとももっと大きなステージで、願わくばフジロックのような大自然の中でどっぷりと彼の音楽に浸かりたいと感じました。

いやーホント良かった。


では。

【ライブレビュー】Computer Magic(2016.2.28)

2016年03月08日 19時20分58秒 | 日記
お久しぶりですこんにちは。

先日はブルックリンの宅録女子と話題のComputer Magicことダンジーさんの名古屋公演にいってきました。数年前から気になる存在で、日本で売れているのだろうか何度も来日公演はあったものの、やっとスケジュールがあって行く機会が出来ました。

今回は(も?)小規模なショーケースライブツアーで、名古屋での会場は新栄Vioというライブバーのような場所でした。ダイヤモンドホールの地下で入り組んだ場所にあったため非常に分かり辛い会場でした。とはいえ中に入ってみるとちょうど前座のバンドがスタート。前座のバンドに関しては取り立てて感想はありませんが、開場に関しては想像していたよりも広く、普段はイスとテーブルを並べてジャズでも聴きながら食事出来るんだろうな~といった良い雰囲気の会場でした。

前座が終わってからでも余裕で最前列が取れるくらいの緩さでしたが、ササっとセッティングが終わりComputer Magicのライブがスタートする。

今回のバンドメンバーはドラム(パーカス)が1人だけ。それ以外の打ち込み音源は全てダンジーが担当しているようでした。ダンジーちゃんが登場するとワッと湧き立つ会場。それもそのはず。写真で観る以上にキュートなルックスの彼女がそこには立っていたのである。最近ちょっと老けたかな?なんて思うことも多々あったのだが、いやはやとんでもない。驚くほどに美しい女性だった。

ライブは新アルバムのオープニングを飾る「Fuzz」からスタート。始まった瞬間、なんか音小さいな~と思っていたのも束の間、驚くほどにドカドカと打ち鳴らされるドラムに打ち込み音が完全に消されてしまう事態。あまりにバランス悪くてびっくりした。笑

旧局と新曲を挟みながら披露していくものの、まぁなんというか単調で迫力不足なライブ。途中で日本人のシタール奏者を招き音数を増やすも、彼女の歌い方とか表現力のせいなのか、なんとも素人臭い雰囲気が漂ってしまっている(そこがいいところなのかもしれないけど)。
正直言ってあまりスポットを当てるところもなく、ただただかわいいダンジーちゃんを終始眺めていたらあっという間にライブが終わってしまった。センスを感じるアーティストではあるもののライブ力がイマイチなのはいただけない。。

アンコールでは個人的お気に入りナンバーの「Be Fair」と日本ではCM曲としてお馴染みの「Running」を披露。やっとここで歓声が上がるくらいには盛り上がっていなかったといえばなんとなく察しのつくライブだろう。

Computer Magic Setlist
1.Fuzz
2.Electronic Fences
3.Hudson
4.My Love
5.Secret
6.Shipwercking
7.Spaces
8.Ex Believer
9.When You See Me
10.Mindstate
11.Grand Junction
12.The End of Time
-Encore-
13.Be Fair
14.RUNNING



新作ではポップな引き出しを披露し、一体どんな楽しいライブを見せてくれるのかと期待していたが、非常に勿体無いライブだった。生バンドならもう少し違う世界観が垣間見れるかもしれないが、それだと彼女の歌声がバンドに負けそうだし、そもそもコンセプトに合わなそうだし難しいところだ。まだ若いし楽曲のクオリティーは高いと思うのでこれからの飛躍に期待したい。

といった感じでした。まぁとにかくこれだけは言えるとすれば、、

めっちゃかわいい!!


ってことですかね。また気が向いたら観たいです。

以上。では。