備忘録

忘れないための頭の中のメモ帳

天狗の特徴

2024-02-26 00:00:00 | 

源頼光 

  • 「天狗」というのは、‟自分がかわいい”んですよ、要するに、人間の本性の一つではありますがね。自分がかわいいので、「あくまでも世の中を自分の思いのままにしたいし、人を従えたい」という気持ちがとても強いタイプが天狗で。

 

  • 天狗のなかで、「多少、かわいげのある陽気な天狗」もいるんだけれども、ちょっと「邪悪なるものを考えるような者」もいることはいますのでね。

 

  • でも、全体的に言えることは、基本は、「愛の思いが足りない」というのが徹底的にありますね。「他人に対する愛」というか、「優しさ」というか、「慈悲の心」というかね、こういうものが徹底的に足りなくて、「自分が天狗の鼻を伸ばすためなら、何でもする」みたいなところがあって、自己中心的に全部考えていく。

 

  • 人を‟踏み台”にしてでも上がっていく。とにかく「上へ上へ」と上がっていく。

 

  • 現代も天狗は多いねえ。「名誉欲、出世欲、権力欲の塊」だね。そのためなら何でもするし、「人の恩を忘れ、人を踏み台にして、あるいは利用するだけ利用して、それでも上がっていこうとするタイプの人」は、現代でもいっぱいいる。

 

  • 「自分の法力が尽きるまで」は勝ち続けることも可能だけれども、天狗の天狗たるところは、「必ず高転びする」というところで。要するに、「自分に甘いから、自分の隙が見えない」ので、その‟隙”のところをどこかで攻撃されたり、落とし穴に落ちたり、罠にかけられたりして、必ず高転びする傾向はある。

 

  • 高転びする原因は、慎重さを欠くからであって、結果を急ぐわけですね。早く結果を手に入れたい。自己実現したい。そのプロセスを省いて一気に結果を手にいれたい」という気持ちがとても強いのが、この天狗の特徴で、だからこそ、高転びするわけですね。

 

  • 堅実であればそうならないものが、「一気に、棚ぼた式に手にいれたい」とか・・・。

 

  • 結果を早くしたいのは、天狗の特徴の一つ」ですね。鬼とも一部重なるところはあるかもしれませんがね。

 

 

『源頼光の霊言』 4「天狗・竜神・妖怪・妖魔」の特徴について