あの日は夜でした。
緊迫したニュースが流れ、息を呑んでテレビの画面に食い入った覚えがあります。
実は。
九ちゃん一家を上野動物園で見かけたことがありました。
小雨模様の日で、九ちゃんは幼い子供達に顔をくっつけんばかりに笑顔で接し、人柄の良さを思わせました。
平日だったせいか、人影は全くなく、九ちゃん一家の周囲も、誰もいなかったと記憶していますが、なにせ半世紀近く前のことなのであやふやではあります。
その日は同居人がパンダを見たいと所望したので、上野動物園でデートしたわけです。
その九ちゃんが日航機墜落事故に巻き込まれたとなり、
『う〜ん、人生は山の次には谷が来るもんだな』
と腕組みし、暫し沈思黙考したものです。
なお同居人は、仕事柄(◯越デパート化粧部員)、意外に著名人にあったことがあり、絶頂期の『長嶋さん夫妻に会ったことがある』と、今でも自慢しています。
また、最近では亡くなる直前の九重親方(千代の富士)に、◯愛記念病院で、『親方〜』と呼ばれて一つ間を置いた隣の席から立ち上がった姿を見かけたそうです。
『ん・・・』
同居人に見られると波乱の予感?
えぇ、蟷螂も3年前、死にかけましたから。