蟷螂の独白

世に背を向けた蟷螂です。喜怒哀楽を綴って18年、モットーは是々非々の団塊世代です。

鎮魂の日

2024-08-15 15:49:32 | 徒然
8月15日は平和の日、終戦の日であり、鎮魂の日です。
3年余に及んだ、無謀とも言われた米英を相手にした戦争に終止符が打たれた日でもあります。
正午には起立して黙祷しました。
総裁選不出馬という岸田氏の式辞は正直しらけましたが、蟷螂としては辞任と同じ扱いなので良しとしましょう。
蟷螂が学卒で13年間勤務した会社は、靖国神社から徒歩1分(目の前は神職の宿舎)の所にありました。
靖国神社へは奉納相撲を見に行ったり能を鑑賞しに行ったものです。
春は花見、夏はみたままつりと、イベントも多かったことを記憶しています。
同居人の出た中高も靖国神社から徒歩1分の所にあり、奇縁を感じています。

今年も蟷螂は、毎年義務のように自らに課している、昭和版『日本のいちばん長い日』を視聴しました。
モノクロながら、当時の緊迫感が伝わる不世出の名作で、見るつどに感銘を覚えます。
最後まで一億総兵士となって特攻を繰り返せば必ず勝てると詰め寄る軍中枢。
戦争継続を全陸軍の方針として、聖断を断固阻止するべく動く青年将校。
児玉基地から陸海混成の、最後の特攻機の出撃。
ひたすら必勝を信じて見送る町民。
不真面目な人は一人もおらず、みんな真剣に生きていました。
いい加減な人間が多い今の世を、嘲笑っているかもしれません。
滅私の思想が徹底され、個人主義や自由主義が排斥されていたけれど、15日を境に価値観が180度変わってしまって、夢も希望も捨て去ったあの時代を生き抜いた日本人も、だいぶあちら側へ行きました。
生きてやっている、生まれてきてやったんだからとばかりに権利を主張してやまない今の世の若者の堕落した実態を、生きていく権利さえも故国に捧げた先達に報告しているかもしれません。


★とことはのわたつみに眠る無名兵
 いくりと為して故国を憂ふ

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