欧米には週末効果と言う現象があるらしい。つまり、ウィークエンドには病院での死亡率が跳ね上がると言うのだ。医者も人間なので、世間並に休みをとりたいのだろう。金曜日に少し死亡率が上がり、土曜にさらに上昇し、日曜日にピークに達して月曜日になって漸く下がる。これは、休日には経験の浅い医師が、リモートで大先生の判断を仰ぐからだと言う。尤もな話だが、患者は倒れる時を選べない。蟷螂がそのいい例だろう。まず運ばれたのが大晦日近く。これではまともな診療を受けられるはずはない。みな正月を前にして浮き足だっている。餅を喉につまらせた老人が死ぬのも正月だ。回りに家族がいれば背中を叩いたり掃除機で吸いとったりと介助してもらえるが独居老人では無理だ。 お前百までわしゃ九十九まではもう古い。子供が独立して外に一家を構えると、疎遠になる。二世帯住宅など夢のまた夢。狭い日本では一世帯ても窮屈だ。その日本が平均寿命では常にトップの座を譲らない。どんなからくりでそうなるのか、算出方法を知りたいものだ。いずれにしても、週末に破目を外すのは愚の骨頂、高齢者は月曜日に破目をはずすぺきだ。
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