蟷螂の独白

世に背を向けた蟷螂です。喜怒哀楽を綴って18年、モットーは是々非々の団塊世代です。

2020東京五輪返上か?

2016-05-18 16:11:12 | 徒然

東京五輪に関するトラブルが引きも切らない。フランス当局が捜査を開始したというニュースは2020東京五輪で一攫千金をもくろむ者にとっては、冷や水を浴びせられた感じだ。すでにリオ五輪も、やれジカ熱だの治安が悪い、地下鉄が完成しないともう開催延期したほうがいいような状況で、訪れる観戦者も期待できない。2020東京五輪は、まだリオが開催していないにもかかわらず、競技場が完成するかどうかも危ういところに持ってきて、ここへきて舛添がリオに大会旗を受け取りに行けるかどうかも怪しくなっときた。そのうえ、組織委員への賄賂問題が発生したのだから、こうなったら返上しちゃえという意見が出てもおかしくない。巨額の投資をするにはたしかにリスクが高く、賭けに等しい。だが、ぐるりと世界を見渡せば、キナ臭い国が多く、特にヨーロッパはISのテロの脅威にさらされていて、生命の危険がある。ミュンヘン五輪の記憶は生々しく、第二のミュンヘン事件が起きる可能性が、次の立候補地のパリに付きまとう、かといってロンドンにもテロ問題は根強くあり、そうなったらいっそ五輪発祥の地アテネで永久開催したらどうかという意見も、難民が押し寄せてドイツへの通過地になっているので、雰囲気は悪い。やはり次の開催地は東京以外にないのだが、東京にもウィークポイントがある。それは原発の放射線、東南海大地震といった、前述の問題よりもはるかに深刻な問題だ。それらは招致のプレゼン時にアンダーコントロールなどと曖昧な表現でごまかしていたが、いまだにデブリの場所も定かではない福島第一原発問題は、゜次第に深刻度を増してきている。先日も、小学校の給食食材からセシウムが検出されて騒ぎになったばかりだ。児童の健康を重視するはずの小学校の食材ですらそのような有様なのだから、飲食店の食材に放射線が含まれていてもおかしくない。そんな状況下で五輪を開催する意義があるのだろうか。だが、ここまでおしせまったら、4年の間にロボット技術が格段に進歩することを祈るばかりだ。パリはそこまでして4年後の五輪開催を東京から奪いたいのだろうか。パリっ子が「トーキョーブラックオリンピック」というのを、江戸っ子は黙認するわけにはいかない。

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