トゼンの世相斬

政治経済で日々思いついたことを書き綴ります

阿武町のガバナンスについて

2022-05-26 08:03:00 | 日記

山口県阿武町の誤送金のごたごたが、過半を町が回収することにより漸く落ち着きつつあり、とりあえずよかった。逮捕された「ネコババ」青年についても色々と言いたいことあるけど、まずは原因となった誤送金について考えたい。

 

昨日の日経によると、間違いの経緯について以下の記載がある。

 

「町には安堵感が漂うものの、問題の発端は町にある。町の職員は振り込みの際、口座情報を記録したフロッピーディスクを渡すことで手続きを終えていながら、不要な振込依頼書も提出したことで、正規分と誤給付分の二重払いを招いた。」

 

要するに不必要な振込依頼書を職員が銀行に持ち込んだことが始まりのようだ。不慣れな職員だったようなので、仕方がないと言えば仕方がないのだが、振込依頼書には銀行取引用判子が押されていたはずで、それがどのような経緯で捺印されたか?が問題である。

 

考えられるのは:

A:上司の許可を得て本人乃至は上司が捺印した

B:勝手に本人が捺印した

 

Aの場合は完全にヒューマンエラーで、上司がアホだったという事で上司を懲戒処分するだけでなく、その人を登用した人にも責任を取ってもらえばよい。

 

Bの場合だが、2つのパターンがあり、本人がアホな場合(規程があるのに無視して自分で捺印したヒューマンエラー)と組織がアホな場合(規程も何もなく、誰でもいつでも判子押せた)に分かれる。ヒューマンエラーの場合は上司アホのケースと同じで懲罰ものなのだが、組織がアホな場合はもっと深刻。


申請者と決裁者は必ず分けること、というガバナンスの基礎が全くできていないことになり、組織自体が懲罰ものだ。ホリエモンさんが町の運営が生徒会並みとコメントしていたがまさにその通りということになる。

 

実際のところどうだったのか、非常に気になるけどここまで細かくは報道されないだろうなぁ。ちょっと残念だけど。



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