栃木発「ちゃりあん」ブログ2

日常の「あたりまえ」を、より深く。

千葉県野田市飼育の「コウノトリ」が栃木県大田原市「羽田沼」にやってきた! 

2019-09-28 00:03:28 | 
栃木県大田原市。


我が地元に、ちょっとだけ話題になっているお客さんがいます。


「コウノトリ」です。


知り合いの方がSNSで投稿されたのを目にしたのが、つい先日の話。


それまで地元に飛来していたことなどまったく知らなかったのですが


やはり肉眼では観たことがない鳥さんだけに


「まだいるかな?」


・・・ちょっと遅いタイミングで反応してしまった私は


9月22日・日曜日に



目撃された、大田原市・羽田沼へ寄ってみることにしました。



・・・・


「羽田沼」は白鳥の飛来地


毎年、冬になると訪れるのが羽田沼。


なんといっても、白鳥が身近で観られるものですから


1回は足を運びます。



けれど・・・



正直、それ以外の時期は遠のいていたのは事実。


冬以外にここを訪れるのは久しぶりのこと


肉眼で初めての「コウノトリ」とともに


羽田沼を散策することにしました。






路上駐車が目立つときは



大きなレンズを引っ提げた写真愛好家が集まっている、という目印。



じっと、ひっそりと眺めたい私たちにとって、ちょっと息苦しい画。









ただ、駐車場は余裕で止められました。



意外と人は少ないようです。







そうだ、水がないんだ・・・






久しぶりなので「池干し」を目にするのは新鮮だ。







鳥の足跡が見える








沼の奥に小さく白い鳥の集まりがいました。



ここから望遠で観ても、コウノトリは確認できませんでした。



「いないのかな」















恐る恐る、どでかレンズの集まる位置へ




















みなレンズに目を向けることなく談笑している。



けど、会話の節々に「コウノトリ」のワードが出てくる。



どうやら、いるらしい。



デジカメの望遠でのぞいてみると・・・







いました!



始めは左寄りの「草むら」に隠れて見えにくい位置にいましたが



ゆっくり右よりに動いてくれました。







このコウノトリ。


名前があって、集まった面々は名前の説明を初めてきた人々に熱く語っております。




名前は「きずな」 オス  千葉県野田市生まれ




”生物多様性のシンボル”として千葉県・野田市がコウノトリの飼育を始めたのが平成24年。



平成24年12月4日、東京都等の協力を得て


多摩動物公園より「オスのコウくん」「メスのコウちゃん」を千葉県野田市が譲り受け



市内の「コウノトリの里」にて飼育を開始。


平成27年3月に生まれた3羽のひなを、同年5月に放鳥。


毎年、その数を増やしてきました。



「きずな」は


平成28年3月26日生まれ。 オス  同年6月4日に放鳥されました。


コード番号は「J0127」


GPSで追跡ができるようになっており、足には識別の「足環」がつけられている。


ちなみに”きずな”は 右足=黄黒 左足=黒赤







肉眼では識別不可能な遠さ
























飛ぶと連射する音が響き渡る。


コウノトリは対岸の高台の田んぼに移動した



そして














向きを変えると







大きく口にワラをくわえて・・・







途中でほとんどぽろっと落として







戻ってきたみたい。



しょんぼりした風にも見えるが鳥の心はわからない






木の上ではサギが木の実をつついています















疲れたのか、コウノトリは片足を上げて















眠ってしまいました。











3000ミリというどでかレンズを撮らさせていただきました。



ちなみに私のはデジカメで1200ミリ(かなり荒いです)

































右足の「足環」=黄黒が見えます


※残念ながら左足は隠れていて判別できず




















帰りがけ、駐車場に近い、白鳥の観察小屋では



座りながらコウノトリを追う愛好家の姿が。



・・・・



コウノトリ「きずな」の足跡



今年の8月26日。


GPSは山梨県上野原市から佐野市に飛来したことを確認


以降、9月5日まで佐野市


9月8日に埼玉県の行田市


9月9日に栃木県小山市


9月10日に栃木県さくら市で確認後


栃木県大田原市には9月12日午後6時時点で飛来を確認されている。


なお、肉眼で目撃されたのは9月14日。 ”きずな”と判別されたのは9月17日だった。



9月27日現在、きずなは栃木県大田原市にいるようです。




・・・・・・



ところで千葉県野田市ではじまった「コウノトリ」の飼育活動。



現在までに放鳥されたのは11羽。


平成27年 オス① メス①

平成28年 メス②

平成29年 メス①

平成30年 メス①


令和元年  オス① メス①


うち計8羽が生存


ほか3羽は交通事故等で死亡が確認されている



また、9月27日現在の8羽の飛来地は


佐賀県伊万里市 1羽


栃木県小山市・野木町 1羽


千葉県野田市  3羽


茨城県神栖市  2羽



そして



栃木県大田原市 1羽 とのこと。



現在、池干しで水がない羽田沼。


10月になれば再び水で満たされることになり、コウノトリが自由に動き回る姿が見られるかもしれません。



しかし、野田市の呼びかけにより


① コウノトリから150メートル以上離れること (違反者は通報されます)


② フラッシュ撮影、大音量の禁止


③ エサを与える行為の禁止 (違反者は通報される制度があります)



絶対におやめください。



コウノトリは”来訪者”であって、地元の観光の起爆剤にはなりません。


千葉県野田市が管理している鳥ですので、静かに見守ってあげましょう。

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