久しぶりに美術関連の話題を。
僕は自分でイラストを描くのが趣味ということもあり、昔からアートブックやイラスト集を見たり、買ったりするのが好きだ。青葉台駅にあるお気に入りの本屋さん『ブックファースト』に立ち寄る際には、必ずアートブック、映画関連コーナーなどに立ち寄っては新刊などをチェックするが、そんな時に思わず素敵なイラスト集に出会ったりすることがある。
最近、思わず気に入って購入してしまった本が2冊あるのだが、まず1冊目はこちらの『ひとり部屋の毎日』という人気イラストレーター13人によるイラスト集。タイトルの通り、テーマは“ひとり部屋の毎日“ということで、様々な女の子のひとり部屋のイラストが掲載されている。僕は建築とか、部屋のデザインなども興味があり、自分の実家でも2部屋を自分でデザイン・アレンジして楽しんでいるが、この本はそんなデザイン魂を刺激してくれる一冊だ。
そして純粋にイラストという意味でも、13人のイラストレーターそれぞれ独特なタッチで思い思いに描いており、とても個性的でイラスト制作の参考になる。また色々な女の子のひとり部屋を覗き見したような、ちょっとだけいけないことをしている楽しさもある本だ(笑)。
正直、13人の中には個人的にあまり絵のタッチが好みではないものもあるが、それも含めて色々と参考になる。イラストのタッチという意味では『双森文』と『吉本よしもん』いうイラストレーターの絵が特に気に入った。
既に他のイラスト集を持っている『吉田誠治』のイラストも癒されるタッチで前からかなり好きだ。今回表紙を飾っているのも吉田誠治のイラストである。また、女性キャラクターの描き方という意味では、『やsい』という面白い名前のイラストレーターのものが素敵だと感じた。
2冊目は『箱庭世界』というこれまたユニークなイラスト集。こちらは国籍も異なる26人のイラストレーターの絵を集めたものだが、箱庭のような小さな世界を個性豊かに描いている可愛いイラスト集である。こちらも、建築デザインという観点からも興味が湧いて手にとってしまったが、イラストレーターそれぞれの個性やユニークな発想が表現されており、何とも面白い世界観となっている。
壮大な架空の街が描かれているものもあれば、キッチンカーや屋台など身近なものをベースにしたオリジナルの小宇宙を描いているものもあって、その豊かな発想力はとても素晴らしく、創作意欲が刺激される。
2冊ともアートブックとして純粋に眺めているだけでも楽しいが、新たな発見や発想を得るのに大変参考になるので、自分のイラスト制作にとっても良い刺激となった。これからも時々本屋に立ち寄っては、また新しいアートブックとの出会いを楽しみにしたい。