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僕のギタリスト列伝 (洋楽編) Eddie Van Halen!

ギタリストは常にバンドの花形だし、天才ギタリストはいつでもギター少年の憧れの的だ。有名なギタリストは結構いるが、僕が最も好きだったのはEddie Van Halenだ。

Eddie Van Halenは、あの有名な“ライトハンド奏法”を世に知らしめたVan Halenの天才ギタリスト。笑顔がキュートで、ちょっと野村義男似なEddieだが、そのルックスからは想像も出来ない見事なまでの弾きっぷりは実に圧巻で、その速弾きやタッピングのギターテクはまさに神業。僕はギターが出来ないので、テクニック的に色々と語ることは出来ないが、素人の僕が見ていても、そのギターを弾く姿はカッコよかった。一番印象に残っているエピソードとして、昔Van Halenのライブを見に行った時のことだが、ライブ中のとある曲(どの曲だか覚えていない)の最初で、Eddieがまずタバコに火をつけステージの上で一服し、そしてそのタバコをギター端にさりげなくつけると、次の瞬間渾身のソロ。そして、ギターが泣くような高音をあげて絶頂に達し、会場が静けさを取り戻したその瞬間、ギターの端のタバコをまたそっと口に銜えて一服(あたかも情事のあとの一服かのような)。そしてEddieの口から煙がすーっと噴出された瞬間、会場から物凄い歓声が沸き起こった。これを見た時、思わず身震いしたのを今でも良く覚えている。

それにしても、Van Halenというバンド名は実にカッコいいが、これはバンドでドラムを担当する兄Alexと弟EddieのVan Halen兄弟の苗字なのである(つまりバンド名が”山田”と言っているのと変わらないわけだ(笑))。最初AlexもEddieもピアノの教育を受け、Eddieは当初ドラムをやりたかったようだが、兄のAlexがドラムを取ってしまったので、仕方なくギターをやることになったのが始まりだったようだが、運命とは実に興味深いものだ(あのままEddieがドラムをやっていたら、天才ギタリストのEddieは誕生していなかったのだから)。

Van Halenのアルバムはどれも好きで、初期の作品はハードなサウンドとEddieのギターテクも冴えていて好きだが、やはり80年代にNYで過ごした中、最もインパクトのあったアルバムは「1984」だ(写真)。天使がタバコを銜えているジャケットはいかにもハードロッカー的でカッコよかったし、何よりもこのアルバムは幅広いファンを獲得して当時大ヒット。しかし、アルバム1位の座を当時獲得出来ず、最高位2位止まりだったが、これはマイケル・ジャクソンの歴史的な名盤、「Thriller」がずーっと1位に君臨していたからである。しかし、この「Thriller」に収録されている大ヒット曲「Beat It」のギターソロはEddieによるもので、シングル「Jump」のヒットとあわせて、当時いかにEddieがチャートを賑わせていたかが伺える。

「1984」からのシングルで、シンセが美しい「Jump」は幅広いファンを獲得したが、ギター少年にはやはり「Panama」や「Hot for Teacher」が人気だったようだ。「Hot for Teacher」は、個人的に最も気に入っている曲だが、兎に角ノリノリの曲で、学校の先生がいきなり教室でビキニ姿となって踊りまくる刺激的なミュージックビデオは当時大人気だったし、何よりもEddieのギターソロがめちゃめちゃカッコ良くて痺れた。

アルバム「1984」までのボーカルはDavid Lee Rothだったが、Eddieと意見が衝突し、バンドを脱退。その後、ソロで「I can’t drive 55」などのさえない曲を歌っていたSammy Hagarを新たにボーカルに向かえて、1986年にアルバム「5150」を発表。このアルバムは大ヒットし、シングルヒットとして「Why Can’t This Be Love」や「Jump」での美しいシンセを思い起させる「Dreams」なども素晴らしい出来だった。一方脱退したDavid Lee Rothはソロ作品「Eat’Em and Smile」を発表。面白いのは、このDavidのアルバムタイトル(“食ってにんまり”)を受けて、Van Halenの次のアルバムタイトルである「OU812」(Oh, you ate one, too? = おお、お前も食ったのか?)は、これを皮肉で返したものだったことは有名。ちなみに、この「OU812」は僕の最も好きなVan Halenアルバムの1つである。「Mine all Mine」で激しく幕が開き、ちょっとベタだが、「Dreams」を思わせるようなバラードの「When it’s Love」が続き、中盤「Hot for Teacher」を思わせるような激しいハードロックギターが印象的な「Source of Infection」、そして後半は今までに無かったような、アコースティックで味のある曲「Finish What Ya Stated」などが収録されており、なかなかバラエティーに富んでいながらも全体的にバランスが取れている作品だ。前作の「5150」も悪く無かったが、「OU812」の方がSammy Hagarとのブレンドも落ち着いた感じを受け、トータル的な完成度はこちらの方が上だと思う。

今年1月、ついにVan Halenがロックの殿堂入りを果たした。そして久しぶりにDavid Lee Rothを迎えてワールドツアーを慣行するとの情報があったが、相変わらずEddieとDavidの意見が衝突しているとか、Eddieがアルコール依存症でリハビリ中ということもあって結局どうなるかは不明。でも、早くまたEddieの生ギタープレイや新曲にお目に鰍ゥれることを楽しみにしている。

コメント一覧

野口 毅
今日仕事が気持ち遠出なので、
TSUTAYAで「1984」買って聴きながら行く!
俺も当時大好きで朝目覚まし替わりに大音量でかけていました。脳に響いたな~!!
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